日本語にすると「かつて~だった」という意味で使われる表現ですが、似た表現にbe used to、get used toもあるので、この3つの違いをしっかり理解していないとパッと使えるようにはなりません。
そこで本記事では、used toの意味や使い方に加えて、混同しやすいbe used to、get used toについても例文付きで解説していきます。
used toの意味と使い方
used toは「昔はよく~した」「かつては~だった」という意味の表現です。
主に、過去の習慣や状態、以前は繰り返し行っていた行動などについて話すときに使用します。過去の事柄について表す言葉であるため、「今はそうではない」というニュアンスが含まれているのが特徴です。
また、今となってはもはや真実ではない過去のことについて話すときにも使います。
例えば、「I used to work as a banker. 」というと、「以前は銀行員として働いていた。(今は銀行員ではない。)」というふうに伝えることができます。
それでは、早速他の例もいくつか見ていきましょう。
Netflix used to send movie rentals to their customers in the mail.
Netflixは、かつて顧客にレンタル映画を郵送していた。
Our company used to let us work overtime occasionally, but not anymore.
弊社は、以前はたまに残業をさせてくれたけど、今はないですね。
We used to be best friends during high school.
僕たちは高校時代は親友だった。
I no longer speak Chinese as I used to do.
もう以前のように中国語を話すことはできない。
否定文や疑問文で使う場合
used toを否定文や疑問文で使用する際のパターンも覚えておきましょう。
この二つのパターンでused toを使用する場合は、過去形”used”ではなく現在形”use”に変わります。既に察している人もいるかもしれませんが、つまりは否定や疑問を作るときは、以下の例文のように”did”を用いることになります。
例えば、過去にどんな仕事をしていたか相手に尋ねるときには、「What kind of work did you use to do?」(以前はどんな仕事していたんですか?) のように言ったりします。
Did you use to smoke regularly?
以前は煙草をよく吸っていましたか?
I didn’t use to like English, but I do now.
以前は英語が好きではなかったが、今は好きだ。
似ているけど意味は違う!be used toとget used toについて
be used to
be used toは、「~に慣れている」という意味で使われます。
既に何かに慣れている状態なので、それが自分にとって難しいことでも、新しいことでも、変わったことでもないということを指します。
モノや環境、状況などが普通、あるいはいつものように思えることを表現するときはこのbe used toを使いましょう。
Don’t worry, I am used to driving for long hours.
心配しないで。長距離の運転は慣れっこだから。
Japanese are used to minor earthquakes.
日本人は小さな地震には慣れている。
I‘m very used to speaking in public as I’m a teacher.
私は教師なので、人前で話すことにはとても慣れています。
A. You look so sleepy today. (今日は随分眠そうだね。)
B. I worked overtime until 11:00 p.m. yesterday. I am not used to working this late. (昨日は23時まで残業したんだ。こんなに遅くまで働くのに慣れてないんだよ。)
get used to
get used toも何かに「慣れる」ことを表しますが、be used toと違い、「~に慣れる」のように『過程』に注目するのが特徴です。
新しい環境や仕事など、ある状況やモノが当初は奇妙であったり不慣れであったりしたが、時間の経過によりだんだんそうでなくなってきている、あるいはまもなくそうでなくなることを意味します。
例えば、最近転職した友人などに対して「仕事にはもう慣れた?」なんて聞くときには「Have you gotten used to your new job?」のように、仕事に慣れてきているかどうか尋ねることができます。
It will be difficult getting used to the new working environment.
新しい職場環境に慣れるまでは大変だよね。
Driving on the left is strange at first but you get used to it soon.
左側通行は最初は違和感があるけど、すぐに慣れるよ。
Time heals all wounds, but I have to get used to a life without him.
時間が全て解決してくれるけど、彼がいない生活に慣れなくちゃね。
I don’t think I get used to a packed train forever.
満員電車には永遠に慣れることはない。
まとめ
いかがでしたか?
used to、be used to、get used toという混同しやすい句動詞の違いについて、理解していただけたでしょうか?
とはいっても、句動詞の意味や使い方を知っているだけで使いこなせないというのでは意味がありません。
Gabby Academyでは、used to、be used to、get used toのように、英語ネイティブが日常的に使うフレーズや単語を脳科学的アプローチに基づくトレーニングで自然に習得し、英語ネイティブコーチ伴走のもとそれらを自然に使いこなせるようにしていきます。
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