2025.01.04英語学習・フレーズ

英語の聞き流しは効果なし!?正しいやり方ならOK!リスニング力をアップさせる方法とは

「英語の聞き流し」は、通勤・通学の時間や、家事を行っている時など、スキマ時間を有効活用できる英語学習法として人気ですよね。

ただ、「英語の聞き流しは効果なし」という指摘も多いため、本当に効果がないのかどうか、気になっている方も多いでしょう。

この記事では、なぜ英語の聞き流しが「効果なし」といわれるのか、その理由を深掘りします。

実は、英語の聞き流しは、正しい方法で行えばちゃんと効果があります。

「正しい方法」とは、具体的にどのように行えばいいかも解説しているので、英語の聞き流しを学習に取り入れたい方はぜひ参考にしてください。

そもそも「英語の聞き流し」とは

そもそも英語の「聞き流し」とは、聞こえてくる英語音声にあまり集中せず、BGMのように聞き流すことをいいます。

例えば、通勤・通学中に英語のニュースを聞いたり、家事をしながら海外ドラマを流しておいたりするのが「英語の聞き流し」です。

忙しい社会人にとって、スキマ時間を有効活用できる英語学習法として人気ですが、その一方で、「英語の聞き流しは効果なし」と指摘する声も多く上がっています。

確かに、英語の聞き流しは、正しい方法で行わなければ、「全く」効果はありません。

まずは、英語の聞き流しをしても効果が出ないケースを見ていきましょう。


「英語の聞き流しは効果なし」といわれる理由

英語の聞き流しは、誤った方法で実施してしまうと、全く意味のないものになってしまいます。
具体的には、以下のように英語の聞き流しを行ってしまうと、効果が出ません。

  • ほとんど聞き取れない英語音声を教材に選ぶ
  • 英語の聞き流し「だけ」を行う

  • このようなミスをおかす人が多いため、英語の聞き流しは「効果なし」といわれてしまうようです。

    英語の聞き流しを行う上でおさえておきたいこの2つのポイントについて、詳しく解説します。

    リスニング力アップに必要なのは「理解可能なインプット」

    「英語の聞き流しは効果なし」といわれるのは、聞き流しを行う際、「聞いてもほとんど分からない」「全く分からない」英語音声を選んでしまったケースです。

    第二言語習得論の第一人者、スティーブン・クラッシェン氏によると、言語学習で必要なのは、「理解可能なインプット」だということです。

    つまり、英語聞き流しを行う場合は、「8割以上理解できる」英語音声を選ぶのがベストといえます。

    何を言っているのか全く分からない状態では、英語音声はただの「雑音」でしかありません。

    理解できない英語は、脳で「言語情報」として処理されないため、聞き流しても全く意味がないのです。

    聞き流し「だけ」では英語力はアップしない

    英語の聞き流しを行っても全く意味のないもう1つのケースが、「ひたすら聞き流しだけを行っていた」状況です。

    聞き流しは「受け身」の学習なので、英語力向上に直接影響はしません。
    英語学習では、能動的、つまり自分からアクションを起こす学習が必要不可欠です。

    リスニング力をアップさせたい場合は、意識的に英語音声の意味を理解しようと努めて、分からない単語があったら調べたり、シャドーイングのトレーニングを行ったりする必要があります。

    聞き流し「だけ」を行っても、英語力向上効果は全くありません。
    聞き流しはあくまでメインの学習の「サポート」として考えるとよいでしょう。


    英語の聞き流しで期待できる効果

    英語の聞き流しは、直接的には英語力向上につながらないものの、英語学習をサポートする効果があるとお伝えしました。

    それでは、英語の聞き流しには実際にどんなサポート効果があるのかみていきましょう。

    リスニング力が向上する

    英語の聞き流しをすると、英語独特の音や音声変化、リズム・イントネーションに耳が慣れるため、リスニング力アップにつながります。

    リスニング力が向上すると、英会話で相手の言っていることが聞き取りやすくなり、スピーキング力向上にもつながります。

    ちなみに、英語の聞き流しでリスニング力を向上させたい場合は、英語の個々の音や、リンキング・リダクションなどの発音ルールを事前に勉強しておくと効果的です。

    英語でよく使われる表現・フレーズが身につく

    英語の聞き流しを行うと、「活きた」英語音声に触れることになり、英語でよく使われる表現やフレーズを何度も耳にすることになります。

    テキストを使った学習法と違い、ストレスなく楽しく英単語・フレーズを学ぶことができるのです。

    聞き流しを行うと、自然に語彙力がアップするので、やはり英会話力向上の効果も期待できます。


    英語の聞き流しを効果的に行う方法

    英語の聞き流しは、正しい方法で補助的に行えば、嬉しい学習効果があることをお伝えしました。

    ここでは、英語の聞き流しを効果的に行うコツを解説します。

    自分に合った学習教材を選ぶ

    先ほど紹介したように、英語の聞き流しには、「理解可能な」英語音声を教材として選ぶ必要があります。

    具体的には、8割以上理解できるような、ストレスなく聞き取れる英語音声を選びましょう。

    例えば、初心者の方が背伸びをしてTED Talkのスピーチを聞き流したとしても、英語学習効果は全くありません。

    初心者の方なら、例えばディズニーアニメなど、自分のレベルに合った英語音声を選びましょう。

    基礎的な単語・文法・発音の知識を身につけておく

    英語の聞き流しを行うには、利用する音声教材の8割以上を理解できていなければなりません。

    そのためには、簡単な教材を選ぶことも大事ですが、単語・文法・発音の知識など、英語の基礎体力を身につけておくのも重要です。

    特に発音に関しては、英語の個々の音だけでなく、リンキングやリダクションなどの音声変化のルールを把握しておくと効果的です。

    聞き流しとあわせてシャドーイングも行う

    先ほどもお伝えしたように、英語の聞き流し「だけ」では英語力アップの効果はありません。
    英語の聞き流しは、あくまでスキマ時間を利用した、英語学習の「補助」としてとらえましょう。

    もし、聞き流している音声を生かして英語学習を進めたいなら、聞き流しと同じ音声教材を使って意識的にリスニングを行う「シャドーイング」のトレーニングはいかがでしょうか。

    シャドーイングとは、お手本となる英語音声をシャドー(影)のように追いかけていく勉強法で、スクリプトを見ずに、耳だけを頼りに英語音声をマネします。

    難易度の高い学習法ではありますが、普段から聞き流している英語音声なら、比較的簡単にシャドーイングすることができるでしょう。

    自分の発話した内容が合っていたかどうか、通勤・通学のスキマ時間にスクリプトを見直すなどすると、より効果的です。


    まとめ:英語の聞き流しは正しく行えば一定の効果あり

    英語の聞き流しには「効果なし」という意見も多く挙がっていますが、やり方を間違えなければ、リスニング力がアップしたり、自然と英語フレーズが身についたりします。

    正しいやり方として、おさえておきたいポイントは2つです。

    1つ目のポイントは、「理解可能な」音声教材、つまり8割以上理解できる英語音声を教材として選ぶことです。
    全く理解できない英語音声は、ただの雑音にしかならず、英語力には全く影響しません。

    もう1つのポイントが、英語の聞き流しはあくまで「補助」としてとらえ、「メイン」の勉強を別に行うという点です。

    もし、聞き流しに使っている音声を「メイン」の学習に生かしたいなら、シャドーイングなどを通して、意識的に英語を聴く機会を設けるとよいでしょう。

    ただ、シャドーイングは上級者向けのトレーニング法であり、苦手とする人も多いですよね。

    もし、シャドーイングとは違った「メイン」の勉強法を取り入れたいなら、英語コーチングの受講を検討してはいかがでしょうか。

    カナダ発の英語コーチングサービス「ギャビーアカデミー」では、リスニングに加えて、スピーキング力を重点的に伸ばすトレーニングを提供しています。

    英語の聞き流しはリスニング力アップのサポートとなりますが、本格的にリスニング力や英語力・英会話力をアップさせるには、英語のプロによるアドバイスが効果的です。日本語でのサポートも提供しているため、英語初心者の方も安心してご利用いただけます。

    無料体験レッスンも実施しているので、まずは気軽に受講してみてください。


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