実は感情を表すイディオムはたくさん存在するので、それらを使うことで喜怒哀楽の感情をもっと豊かに表現することができます。
そこで本記事では、気持ちを豊かに表せる喜怒哀楽の感情を伝えるための英語イディオムを紹介していきます。
退屈さを表すイディオム
Bored out of (someone’s) mind
Bored out of (someone’s) mindは「ひどく退屈する」「うんざりする」という意味の退屈さを表すイディオムです。
out of my mindは「気が狂う」という意味ですので、「気が狂うほど退屈する」というような非常に退屈していることを表すニュアンスがあります。
例
Wi-Fi isn’t working at this airport and I have nothing to do. I’m bored out of my mind!
- この空港ではWi-Fiが繋がらなくて、することもない。退屈でたまらないよ!
Bored to tears
「涙が出るほどつまらない」という直訳のBored to tearsは、「とてもつまらない」という意味で使うことができます。
類似表現に“bored to death”(「つまらなすぎて死にそうだ」「死ぬほどつまらない」)というものもありますので、併せて覚えておくと便利でしょう。
例
I was bored to tears listening to that lecture this afternoon.!
- 今日の午後あの講義を聞いていて、とても退屈だったわ。
リラックスを表すイディオム
To put (someone’s) feet up
put someone’s feet upは「くつろぐ」「リラックスする」という状態を表します。
put someone’s feet up は直訳すると「足を上げる」という意味ですね。足を上げるとリラックスしている様な雰囲気になるので、このような楽な姿勢で休む様子を「リラックスする」という意味で表しています。
例
I like staying home after work. I have lots of time to put my feet up and watch my favourite shows.
- 仕事後は家にいるのが好きなの。くつろぎながら好きな番組を見る時間がたくさんあるわ。
To recharge (someone’s) batteries
recharge batteriesは「充電する」「休息をとる」という意味です。
日本語でも人に対して「充電する」という時は「休んで活力を蓄える」という意味で使われますが、英語でもそのニュアンスで人に対しても使うことができます。
例
Staying home weekend is boring, but it’s a good opportunity to recharge your batteries.
- 週末に家にいるのは退屈だけど、充電するにはいい機会ね。
ストレスを表すイディオム
At (someone’s) wits’ end
「困り果てる」「途方に暮れる」という意味のat someone’s wit’s end。
witは「知恵・知力」という意味なので、「知恵が尽きた・終わった」ということとなります。問題にぶつかってどうすればいいか分からない、という状況で使うことができます。
例
I lost my way and I was at my wits’ end.
- 道に迷って途方に暮れてしまった。
To drive (someone) crazy
drive (someone) crazyは「気が変になる」「イライラする」「怒る」という意味です。
driveには「(人)を~という状態にする」という意味があるため、drive someone crazyは「(人を)正気でなくさせる」というように使うことができます。
ネガティブな意味がある一方で、「She’s driving me crazy!」(彼女に夢中だ!)のように恋愛でその人に夢中であることも表せます。
例
I like a curry, but eating it all day, every day is too much—they’re driving me crazy!
- カレーは好きだけど、毎日毎日食べると気が狂いそうになる!
A bundle of nerves
a bundle of nervesは「ひどく緊張状態にある」「イライラする」という意味です。
直訳すると神経(nerve)の束(a bundle)となりますが、一つの事に神経が集中してイライラしたりひどい緊張状態にある、または神経質な人という意味で使われます。
例
Whenever I’m in a crowded place, I’m a bundle of nerves.
- 人混みにいるといつも緊張するんだ。
To have a lot on (someone’s) plate
「やることが多くて忙しい」という状態を意味するイディオムです。
直訳すると「プレート上にたくさんのものが乗っている」状態ですが、ここから転じて「するべきことがたくさんある」「とても忙しい」ということを表すのに使われます。
やることが多くて手一杯という時だけではなく、考えることが多すぎると言いたい時にも使えます。
例
I’m supposed to work from home, cook, clean, and homeschool my kids. I have a lot on my plate!
- 家で仕事をして、料理をして、掃除をして、子供に勉強を教えることになっているんだ。やることがたくさんあるよ!
悲しみを表すイディオム
Down in the dumps
down in the dumpsは「落ち込んでいる」という意味で使われます。
dumpsは「憂鬱」という意味の名詞ですので、そこに落ちていくということで「(気分が)落ち込む」という使い方をします。
憂鬱な気持ちを表すだけでなく、事業・経済が「低迷している」という状況でも使われるイディオムです。
例
I’m going to see my best friend today. She always makes me feel better when I’m down in the dumps.
- 今日は親友と会うことになっているの。私が落ち込んでいるとき、彼女はいつも私を元気にしてくれるわ。
To feel blue
feel blueは「気がふさぐ」「落ち込む」「ブルーになる」という意味です。
日本語でも気分が落ち込んでいるときには「ブルーだ」「ブルーな気持ち」のように言うことがありますよね。英語でもこの感覚でfeel blueを使うことができます。
例
I got in trouble with my boss at work today. I’m feeling blue these days somehow.
- 今日は会社で上司に怒られたんだ。なんだか最近ブルーな気分だよ。
喜びを表すイディオム
To count your blessings
「恵まれていることに感謝する」「いかに恵まれているか考える」という意味のイディオムです。
blessings(恵み)をcount(数える)ということで、「恵を数える」という直訳となります。ここから転じて「どれだけ恵まれているのかを考えて感謝する」といった意味合いで使われます。
例
If you have food to eat and a safe place to slee, you should count your blessings. Not everyone is that lucky.
食べるものがあって安全な場所で眠れるのであれば、自分がいかに恵まれているかを考えた方が良い。誰もがこんなに幸運なわけではないよ。
A light at the end of the tunnel
A light at the end of the tunnelは「希望の光が見える」「明るい兆しが見える」「見通しが立つ」という意味です。
暗いトンネル(tunnel)の終わり(at the end)に光(light)が見えることは、長いトンネルの先に出口と思われる光が見えるというイメージとなります。
長く続いた苦労や辛い時期の終わりに良い兆しが表れる、という状況でよく使われます。
例
Life’s not so bad. there’s a light at the end of the tunnel.
- 人生はそんなに悪くない。希望の光は見えるよ!
感情を豊かに伝えられるようになろう
いかがでしたか?
「つまらない」、「ストレス!」とシンプルな英語で表現するだけではなく、イディオムを使って今感じていることをより具体的に表現してみませんか?
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