2024.01.20英語ビジネス

ビジネス英語でそのまま使える!単語・フレーズ100選|場面別に紹介

ビジネスシーンで英語を使っていると、「英語でなんといえばいいんだろう?」と疑問に思う場面によく遭遇しますよね。

英語でのビジネスマナーは日本でのビジネスマナーとは少し違うものです。
相手の気分を害して、せっかくのビジネスチャンスを台無しにしたくはないですよね。

そこで今回は、英語のビジネスシーンで使える単語・フレーズを自己紹介とスモールトーク(雑談)・電話応対・会議とプレゼン・商談というシーン別にまとめました。

ビジネスシーンで「なんといえばいいんだっけ?」と迷ったことのある方は、ぜひこの記事をチェックしてください。

自己紹介の時に使える単語・フレーズ


英語でのビジネスにおいても、第一印象が非常に重要になるのは、日本語でのビジネスと同じです。

このセクションでは、効果的に自己紹介をするための単語・フレーズを紹介します。

自己紹介をする時は、まず名前を名乗ります。3文字以上の名前の場合、外国人が呼びやすいようにニックネームを添えるとより効果的です。

Hello, I’m Yoshihiko Yamada. Call me Yoshi.
こんにちは。ヤマダヨシヒコです。ヨシと呼んでください。

名前を名乗る時は、「My name is~.」を使っても構わないのですが、少し堅苦しい印象を与えます。
「I’m~.」を使うと、より親しみやすい雰囲気で自己紹介を進めることができます。

そして、その後に役職や所属を付け加えます。

I’m in charge of the sales department.
私は営業を担当しています。

「担当している」を指す「in charge of~」はビジネスで頻出の単語です。ぜひ覚えておきましょう。

役職・所属を表す単語には、その他に以下のようなものがあります。

役職を表す英単語の例

社長 President
支社長 General Manager/Vice President
支店長 Branch Chief/Office Manager
部長 General Manager
課長 Manager
係長 Deputy Manager

部署を表す英単語の例
総務部 General Affairs Department
経理部 Accounting Department
財務部 Finance Department
広報部 Public Relations Department
法務部 Legal Department
人事部 Human Resources (HR) Department
マーケティング部 Marketing Department
研究開発部 Research & Development Department

そして「締めの言葉」でいったん自己紹介を締めくくります。

It’s nice to meet you all.
皆様とお会いできてうれしいです。

I’m looking forward to working with you all.
皆様と一緒に働くことができる日を楽しみにしております。

ただし、自己紹介で重要なのは、この後に続くスモールトーク(雑談)です。

スモールトーク(雑談)で使える単語・フレーズ


スモールトークは、初対面のビジネス相手と親しくなる大きなチャンスです。
しかし、プライベートな質問や、政治・宗教についての話題は避け、なるべく当たり障りのない話題を選ぶのが無難です。
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例えば、以下のような話題がスモールトークのトピックとして適切でしょう。

  • 仕事の話題
  • 天気の話題
  • 趣味の話題

  • 仕事の話題としては、以下のように話しかけるとよいでしょう。

    How long have you been working here?
    ここで働いて何年になりますか?

    ちなみに、例文5のように話しかけられたら、以下のように答えるとよいでしょう。

    It’s been three years since I was transferred from the Osaka office.
    大阪のオフィスから越してきて3年になります。

    Actually, I just started working for this company.
    実は、この会社に就職して間もないんです。

    天気を話題するときのコツですが、「付加疑問文」を使うと一体感が生まれます。

    It’s a really fine day outside, isn’t it?
    いい天気ですね。

    It’s supposed to rain this afternoon, isn’t it?
    午後は雨が降りそうですね。

    自己紹介をするときは、このようなスモールトークの切り出し方と、その後の話の広げ方を予行練習しておくとよいでしょう。

    電話応対する時に使える単語・フレーズ


    英語のやりとりで最も緊張する場面の一つが、電話対応ですよね。
    しかし、電話対応の時に使う英語はある程度パターン化されており、慣れてしまえばあまり難しいものではありません。

    このセクションでは、電話応対の時に使える表現をA(電話を受ける側)とB(電話を掛ける側)の会話形式で紹介します。

    電話がかかってきたら、まずは受け手(A)から名乗り、所属・部署を付け加え、用件を聞きます。

    A: Hello, this is Gabby Corporation, International Sales Department, Yamada speaking. May I help you?
    はい、ギャビー株式会社国際営業部の山田です。ご用件は何でしょうか?

    電話をかけた側も、名乗って社名を付け加えます。

    B: Hello, this is John Smith from ABC Corporation.
    こんにちは。ABC社のジョン・スミスです。

    ちなみに、電話応対の時に覚えておきたいのは、相手の言っていることが聞き取れなかった時の聞き返し方です。

    A: I’m sorry, could I have your name again?
    申し訳ありませんが、もう一度お名前を伺えますか?

    A: Would you mind spelling your name, please?
    お名前のつづりを教えていただけますか?

    そして、取次ぎを頼みたいBさんは、以下のように尋ねます。そしてなぜ電話をしているのか、用件を添えた方が失礼に当たらないでしょう。

    B: May I speak to Mr.Brown, please? I’m calling to talk about the new project.
    ブラウンさんとお話しできますでしょうか?新規プロジェクトのことでご相談があるのです。

    B: Is Ms. White available? I’m returning her call.
    ホワイトさんはいらっしゃいますか?折り返しのお電話なのですが。

    もし、取り次ぎを頼まれた相手が自分自身である時は、以下のように答えるとよいでしょう。

    A: That’ll be me.
    ブラウンは私です。

    A: This is White speaking.
    ホワイトは私です。

    また、相手に少し待ってもらう時は以下のようにいいましょう。自分の手に負えないと感じた時、他の人に代わってもらう時にも使えます。

    A: Please hold for just a minute.
    少々お待ちいただけますか?

    A: Just a moment, please.
    少々お待ちください。

    取次ぎをする場合は、以下のように言いましょう。

    A: I’ll put you through.
    ただいま電話をおつなぎします。

    A: Would you mind holding while I confirm that for you?
    確認しますので少々お待ちいただけますか?

    そして仮に担当者がいない時は、「I’m afraid…」「I’m sorry…」などを付け加えて以下のように伝えましょう。

    A: I’m afraid he/she is not available at the moment.
    あいにく手が離せないようです。

    A :I’m sorry, but he/she is on another line.
    申し訳ありませんが、ただいま他の電話に出ております。

    A: I’m afraid he/she is out of office right now.
    恐れ入りますが、ただいま外出中です。

    さらに、担当者が不在の場合、いくつかの対応が考えられます。

    A: Could I take a message?
    伝言をお預かりしましょうか?

    A: I’ll tell him/her you called.
    お電話があった旨伝えておきます。

    A: Would you like him/her to call you back later?
    あとで折り返しさせましょうか?

    そして、電話を切る時にも一言付け加えるとよいでしょう。

    A: Thank you for calling.
    お電話ありがとうございました。

    A: I’m sorry I couldn’t help you much.
    お役に立てず申し訳ございません。

    会議の時に使える単語・フレーズ

    英語のビジネスシーンで最も緊張するシチュエーションとしては、ほかに会議やプレゼンの場が考えられます。
    英語力がネックになって会議で自分の意見を打ち出せないのは、あまりにももったいないですよね。

    このセクションでは、会議の司会・進行で使える英会話フレーズから、意見を述べる時に使えるフレーズまで紹介します。

    ただ、会議の際も、いきなり議題に入るよりは、簡単なスモールトークから始めた方が和やかな雰囲気で会議を進めることができるでしょう。

    スモールトークが終わって会議を始める時、司会役は以下のように言います。

    All right, shall we get started?
    さあ、始めましょう

    Let’s get down to business.
    始めましょう

    「Shall we start?」と言うより、「get started」を使った方が、柔らかく、より洗練された表現となります。

    また、「get down to the business(ビジネスの話に移りましょう)」という表現も便利に使えます。

    そして、会議の際は、まず会議の目的を確認します。

    The purpose of today’s meeting is to discuss the marketing strategy for our new product.
    今日の会議の目的は、新製品のマーケティング戦略について議論することです。

    ※この記事では、「新製品」という言葉を採用していますが、状況に合わせて具体的な商品名などを使ってください。

    会議でよく使う単語としては、以下の用語を押さえておきましょう。

    目的 purpose
    議論する discuss
    戦略 strategy
    議題 agenda
    予算 budget

    そして実際に議論が始まるわけですが、基本姿勢として、攻撃的な発言を避けるということを念頭に置いておきましょう。

    たとえ相手の意見が自分の意見とまったく異なっていても、相手の意見を尊重する姿勢を崩さないようにしなければなりません。

    自分の意見を述べる時は、以下のようにいいます。

    In my opinion, pricing is the most important issue for this product.
    私の意見では、価格設定がこの製品にとって最も重要です。

    「opinion(意見)」という単語と、「In my opinion, …」という表現をぜひ押さえておきましょう。

    自分の意見を発信した後は、他人の意見も必ず聞くようにしましょう。

    I’d like to hear your views.
    あなたの意見もお聞きしたいです。

    そして、他人の意見に賛成する場合は、以下のように言います。

    I agree with you.
    あなたに賛成です。

    I totally agree with you.
    完全にあなたの意見に賛成です。

    ちなみに、相手の意見に「反対」である場合も、はっきりその意思を告げましょう。ただし、過度に攻撃的な表現はおすすめできません。

    I really can’t agree with you on that.
    その点についてあなたの意見には賛成できません。

    I’m afraid that I’m not totally convinced by your argument.
    すみませんが、あなたの意見に完全には同意できません。

    プレゼンする時の単語・フレーズ

    英語でプレゼンするとなると、緊張する人が多いでしょう。緊張を軽くする対策としては、「入念な下準備」が効果的です。
    このセクションで、「プレゼンで使える表現」を覚えて、何度も口になじませることで、英語プレゼンの下準備の一助となるかと思います。

    英語でプレゼンする際には、以下の単語も押さえておきましょう。

    円グラフ pie chart
    棒グラフ bar chart
    折れ線グラフ line chart
    割合 rate
    増加する increase
    減少する decrease

    プレゼンをする際は、まず挨拶と自己紹介をしましょう。

    Hello, everyone. It’s good to see you all here.
    みなさんこんにちは。みなさまにお会いできてうれしいです。

    Let me just start by introducing myself. I am Taro Yamada from Gabby Corporation. I’m in charge of the marketing department.
    自己紹介させてください。ギャビー社の山田太郎です。マーケティング担当です。

    さらに、プレゼンのトピックを最初に述べてをはっきりさせるのは、会議の時と同じです。

    Today, I would like to talk about the marketing strategies for our new product.
    今日は、我が社の新製品のマーケティング戦略についてお話したいと思います。

    そして、プレゼンの構成を最初に伝えると、聞きやすいプレゼンになります。

    I have divided my presentation into three sections. First, …
    私のプレゼンは3つのパートに分かれます。1つめは、……

    プレゼン中は、最も伝えたい部分をはっきりさせるのがポイントです。どこが重要なのか分かりにくいと、プレゼン全体がぼやけてしまいます。

    以下のような表現を使うとよいでしょう。

    I’d like to emphasize that we have set the price lower than before.
    私が強調したいのは、価格設定を従来より下げたということです。

    「emphasize(強調する)」という単語を覚えておくと便利です。

    そして、英語プレゼンの際には、以下のようなフレーズも使えます。

    ~に関しては In relation to~
    ~について Regarding to~
    それに加えて In addition
    ~にもかかわらず Despite~
    例えば For instance

    このような接続詞を使いこなすことで、プレゼンの論理展開が分かりやすくなり、聞きやすいプレゼンになります。

    商談をする時に使える単語・フレーズ

    商談の時に使える単語・フレーズを見ていく前に、基本的な商談の流れを押さえておきましょう。

    01.問題を明確にする
    02.自分の立場を説明する
    03.相手の立場について尋ねる
    04.提案する
    05.譲歩する
    06.提案が受け入れられる / 拒否される

    また、商談の前には挨拶、自己紹介、ちょっとしたスモールトークをすると、和やかな雰囲気で交渉を進めることができます。

    それでは、例文を通して会話形式で見ていきましょう。
    商談の最初には、まず問題を提起します。以下のように言いましょう。

    A: There is something we need to discuss.
    あることについて話し合いたいと思っています

    A: We have an issue with the payment terms you told us before.
    先日あなた方が提示した支払い条件についてお話があります。

    そして問題点を明確にします。

    A: There are three specific areas we would like to discuss. These are the price, the specifications, and the delivery date of our new product.
    議論したいことは3つあります。新製品の価格とスペックと納期についてです。

    A: As we agreed at the previous meeting, the purpose of today’s meeting is to discuss the price of our new product.
    今日の会議の目的は、新製品の価格について議論することです。

    そして、自分の立場を説明します。具体的には、以下の例文を参照してください。

    A: Regarding the price, our position is that the price shouldn’t be lower than USD 20 per unit. 価格に関して申し上げますと、ユニットあたり20ドル未満への値下げは難しいということです。

    A: The problem/concern/we have is that it is difficult to deliver some components on time.
    問題は、いくつかの部品をスケジュール通りに納品することが難しいということです。

    そして、相手の立場について尋ねます。

    A: What is your position?
    どのようにお考えですか?

    A: Do you have any concerns about the price of this product?
    この製品の価格について何か気になる点はおありですか?

    ここまで、「考え」という意味で「position」という単語を使っていますが、これは「立場」「立ち位置」というニュアンスでの「考え」を指しています。

    それでは、提案を持ちかけられたBさんの回答です。

    B: Let me make you an offer.
    ご提案をさせてください。

    B: How about if we offered you a 5 percent discount?
    5%の割引を提案したらどうなるでしょうか?

    B: Imagine/Supposing we pay 5% more for the components, can you deliver them on time?
    部品価格を5%上乗せした場合、納期内に納品できますか?

    交渉ですから、最初AさんとBさんの意見には隔たりがあることが多いです。そこで、お互いに譲歩していきます。

    A: We can’t accept that, but we can offer you a 3 percent discount.
    それは受け入れられませんが、3%の割引きはご提示できます。

    AさんとBさんの発言としては、他に以下のようなものが考えられます。

    We could meet each other somewhere in the middle.
    どこか中間で折り合うことができないかと思います。

    I’ll meet you halfway on that.
    それについては歩み寄りましょう。

    見事意見が折り合ったら、以下のような表現を使います。

    That seems reasonable.
    それは妥当だと思います。

    It’s a deal.
    それで手を打ちましょう。

    しかし、意見が折り合わない可能性もあります。

    We are not in a position to accept that.
    それを受け入れることはできません。

    Can you offer us any other possibility?
    他の可能性をご提示いただけますか?

    ちなみに、仮に商談がうまく行った時には、相手を食事に誘うなどすると、さらに良い関係を築くことができるのでおすすめです。

    まとめ

    この記事では、自己紹介・スモールトーク・電話応対・会議・プレゼン・商談の時に使える英単語・フレーズを紹介しました。

    全体を通していえるのは、常に相手や周りへの敬意を示すべきということです。
    英語でのビジネスシーンは、様々なバックグラウンドを持った人が集まるので、実は日本でのビジネスシーン以上に「気遣い」が必要なのです。

    そして、この記事などを通して「相手への敬意を示すのに適切な表現」を学ぶことになりますが、上達のコツは、何度も口に出してなじませることです。

    それでも、実践の場では失敗してしまうことも多いでしょう。しかし、場数を踏むことで上達していくのは、日本のビジネスシーンと同じです。

    もし、ビジネスシーンで英語を使う機会があったら、逃げ回らずに積極的に参加して、たくさん失敗して、その先にある成功をつかんでください。


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