2025.10.08英語ビジネス

英語プレゼンテーションでもう詰まらない!沈黙を埋めるつなぎ言葉12選

英語でプレゼンテーションをしていて、次になんと話していいか分からなくなり、気まずい沈黙が続いた経験がある方も、多いのではないでしょうか。

沈黙は、「準備不足」や「自信のなさ」といった印象につながってしまう可能性があるため、できれば避けたいですよね。

そんなときに役立つのが、 「つなぎ言葉(filler phrases)」 です。
ちょっとしたフレーズをはさむだけで、考える時間を稼ぎつつ、プレゼンの流れをスムーズに保つことができます。

この記事では、英語プレゼンで使える便利な「つなぎ言葉」を12個紹介します。

海外の方と仕事をする予定を控えている方、英語プレゼンに苦手意識を感じている方はぜひ参考にしてください。

シンプルに、考える時間を稼ぎたい時には、以下のつなぎ言葉がおすすめです。

  • Well…(ええと…)
  • Let me see…(そうですね…)
  • That’s a good question.(いい質問ですね)

そしてプレゼンを進める際に、話の流れを整理したり、強調する場合には以下のフレーズを使いましょう。

  • First of all…(まず最初に…)
  • In other words…(言い換えると…)
  • What I mean is…(つまりこういうことです)

話題を切り替えたい時には、以下のフレーズが便利です。

  • Anyway…(とにかく…)
  • Moving on…(次に進みましょう)
  • So, back to the point…(では、本題に戻ります)

聴衆を引き付けたい時には、以下のフレーズを使いましょう。

  • You know…(ご存じのように…)
  • As you can imagine…(想像できると思いますが…)
  • Let’s think about it this way…(こう考えてみましょう)

それでは早速、「シンプルに考える時間を稼ぎたい時」に使える「つなぎ言葉」から見ていきましょう。

考える時間を作りたい時

英語プレゼンテーションにおいて、次の言葉が出てこなくて、シンプルに時間を稼ぎたい時や、質問をされて思わず言葉に詰まった時のために、以下の3つの「つなぎ言葉」を覚えておくと便利です。

  • Well…(ええと…)
  • Let me see…(そうですね…)
  • That’s a good question.(いい質問ですね)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Well…

「Well…」は、日本語の「ええと……」「そうですね……」に近い表現です。プレゼン中に少し間を置きたいときや、考えを整理するときに使えます。

カジュアルすぎないため、ビジネスシーンでも自然に使える万能フレーズです。
具体的な使い方としては、以下の例文を参考にしてください。

Well, in short, this means…
ええと、つまり、これはですね……
Well, let me start with the first point.
ええと、では最初のポイントから説明させてください。

「Well」を一言添えるだけでも、沈黙が気まずくならなくなります。

「Weeell…」と長く伸ばして使うと、より「考えている」ニュアンスが生まれるので、時間稼ぎに非常に便利です。

ただ、あまり「Well」ばかり多用すると、明らかにつなぎ言葉(Filler)だと分かってしまい、印象が悪くなるので注意しましょう。

Let me see…

日本語でいうと、「ええと…」「どれどれ…」「ちょっと考えさせてください」に相当する表現です。

自分の考えを整理したいときや、頭の中で情報を探しているニュアンスを伝えることができます。

Let me see, what would be the best example to illustrate this point?
そうですね、この点を説明するのに最適な例は何でしょうか。
Let me see… The result was around 25%.
ええと……結果は25%前後でした。

声のトーンを下げてゆっくり「Let me see…」と言うと、「今考えています」という姿勢が伝わります。

考えている姿を「見せる」ことで、聞き手に誠実さを感じさせる表現です。

That’s a good question.

日本語の「いい質問ですね」「なるほど」に近い表現です。質問にすぐ答えられない場合、まずこのフレーズを挟むと、時間を稼ぎつつポジティブな印象を与えることができます。

相手を尊重している姿勢も示せるため、質疑応答で特に効果的なフレーズです。

具体的には、以下のように使います。

That’s a good question. It actually connects to the next point I’d like to share.
ご質問ありがとうございます。実は、これからお話しする次の話題につながるポイントなんです。
That’s a good question. I’ll need to check the data and get back to you.
よいご質問ですね。それではデータを確認して、折り返しご連絡いたします。

その場で答えられない質問でも、そのままにせず、あとできちんと回答すると、好印象につながります。
ちなみに、次のように言うと、さらに時間を稼ぐことができます。

That’s a good question. Let me think for a moment…
よいご質問ですね。少し時間をください。

「That’s a good question.」は、単なる時間稼ぎというより、質問者の意欲を認める「ポジティブなつなぎ」でもあります。プレゼンテーションの質疑応答が苦手な人には、特におすすめしたいフレーズです。

話を整理・強調したい時

ここからは、プレゼンテーションをスムーズに進めるために覚えておきたい「つなぎ言葉」を紹介します。

  • First of all…(まず最初に…)
  • In other words…(言い換えると…)
  • What I mean is…(つまりこういうことです)

これらのフレーズを使うことで、プレゼンを聞きやすいものにすると同時に、自分でも考えを整理することができるので、ぜひ、ふだんから口になじませておいてください。

First of all…

「First of all…」は、プレゼンテーションの中で話の順序を整理し、聞き手に「これからポイントを順番に説明しますよ」と合図する「つなぎ言葉」です。
聞き手に合図すると同時に、自分の中でも考えを整理する時間を確保する便利なフレーズです。

具体的には、以下のように、話の流れを説明することもできますし、議論を整理する時にも使えます。

First of all, let me explain the background of this project.
まず最初に、このプロジェクトの背景について説明させてください。
First of all, we need to clarify our main objective.
まず初めに、私たちの主たる目的を明確にしましょう。

特に英語プレゼンに慣れていない方には、話を切り出す方法として、「とりあえずこれだけ」覚えておくと安心できるフレーズです。

In other words…

「In other words…」は、日本語の「言い換えると…」「つまり…」にあたる表現です。

専門的な内容や複雑な説明を、よりシンプルに伝え直したいときに便利です。

「つまり…」といった感覚で使えるので、プレゼンテーションに慣れていない方でも使いやすいフレーズといえます。

具体的には、以下のように、難しい説明を補足したり、要点をかみ砕いて伝えたりするときに使います。

This process requires multiple approvals. In other words, it takes more time than expected
このプロセスには複数の承認が必要です。つまり、予想以上に時間がかかるのです。
In other words, this solution saves both time and money.
言い換えると、この解決策では、時間とお金を節約できるのです。

「In other words…」には聴衆の理解を助ける効果があるため、「わかりやすいプレゼン」を演出できます。

ただし、乱用すると説明がくどくなるので注意しましょう。

What I mean is…

「What I mean is…」は、日本語の「つまり私が言いたいのは…」「要するに…」にあたる表現です。

自分の発言を補足したり、誤解を避けるために言い直したりするときに役立ちます。

ややカジュアルな表現ですが、ビジネスシーンでも十分に使えます。

The results were unexpected. What I mean is, we didn’t anticipate such rapid growth.
結果は予想外でした。つまり、これほど急速な成長は予想できていなかったのです。
I don’t mean it’s impossible. What I mean is, we need more preparation.
不可能だと言いたいのではありません。私が言いたいのは、もっと準備が必要だということです。

「What I mean is…」は、プレゼンテーションに慣れていない人には、「言い直し」をする便利なツールとして覚えておいてほしい表現です。聞き手に誤解を与えないための保険としても役立ちます。

話題を切り替えたい時

プレゼンテーションを行っていて、話が脱線してしまったり、ごちゃごちゃしてしまうこともあるかと思います。
そんな時におすすめしたいのが、以下のフレーズです。

  • Anyway…(とにかく…)
  • Moving on…(次に進みましょう)
  • So, back to the point…(では、本題に戻ります)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Anyway…

「Anyway…」は、日本語の「とにかく…」「さて…」「それはさておき…」にあたる表現です。

話題を切り替えたいときや、少し脱線した流れを元に戻したいときに便利です。

カジュアル寄りなフレーズですが、プレゼンテーションにおいて適度に使うことで、フレンドリーな印象を演出することができます。
具体的な使い方としては、以下の例文を参考にしてください。

Anyway, as I was saying, our main objective is…
それはともかく、私たちの主たる目的は……
Anyway, here’s the key result from our study.
それはさておき、これが私たちの調査のカギとなる結果です。

このように、「Anyway…」は、話が脱線した時に本題に戻すだけでなく、軽い調子で話題を切り替える時にも使えます。
脱線をスマートに収め、本題へスムーズに戻す「リセットボタン」のようなフレーズといえます。
ただ、あまり多用すると「雑な印象」を与えるので、本題の切り替え時に絞って使うことをおすすめします。

Moving on…

Moving on…」は直訳すると「先に進みましょう」「次に移りましょう」という意味で、話題を切り替えるときの「つなぎ」フレーズです。

新しいトピックに移るときや、ひとつの話題をまとめて、次に進めたいときに使われます。

具体的には、以下の例文を参考にしてください。

Moving on, let’s take a look at the next slide.
それでは、次のスライドに進みますね。
Moving on, let’s discuss the budget.
この件はここまでにして、予算の話に移りましょう。

「Moving on…」は、フォーマルなシーンでもカジュアルなシーンでも使える便利なフレーズです。
相手に「話題を切り替える」ことをはっきり示すことができるため、「話の橋渡し」として積極的に使いましょう。

So, back to the point…

「So, back to the point…」とは、直訳すると「それでは、本題に戻りましょう」という意味になります。

話が脱線した際、元の話題へ引き戻すときに使える「つなぎ言葉」です。

具体的には、以下のように使います。

Thank you for the question. So, back to the point, let me continue with the second part of my presentation.
ご質問ありがとうございます。それでは本題に戻りまして、プレゼンテーションの第2部に進ませていただきます。
It’s interesting to see different opinions on this. So, back to the point, here are the key results from our survey.
さまざまなご意見があるのは興味深いですね。それでは本題に戻りまして、こちらが調査の主要な結果です。

聴衆をひきつけたい時

最後にただ時間を稼ぐだけでなく、「つなぎ言葉」を「武器」として使う方法を解説します。
ここで紹介するのは、次の3つのつなぎ言葉です。

  • You know…(ご存じのように…)
  • As you can imagine…(想像できると思いますが…)
  • Let’s think about it this way…(こう考えてみましょう)

「You know…」や「As you can imagine…」には、聞き手の共感を促す効果があります。時に「As you can imagine…」には、聞き手が話を「自分ごと」として考えやすくなります。

また、「Let’s think about it this way…」は予算や投資など、重大な話やこみ入った話を、柔らかく伝える時に役立つフレーズです。

You know…

「You know…」は、日本語の「ほら…」「あの…」「ご存じのように…」に近い表現です。
次の言葉を探す間を埋めるだけでなく、相手に共感を促すときに使えます。

You know, this market is getting more competitive every year.
ご存じのように、この市場は年々競争が激しくなっています。
You know, this leads us to the next point about improving efficiency.
さて、これが次の「効率化」というテーマにつながってきます。

ただ、「You know…」は、ネイティブがよく使う表現ではありますが、かなりカジュアル寄りなので、ビジネスプレゼンテーションでは多用しすぎないようにしましょう。
「ご存知の通り」と言いたいのであれば、「As you know…」という表現の方がフォーマルです。
また、ただ単に間をつなぎたいだけなら、「Well…」の方が印象がよい場合もあります。

As you can imagine…

「You know…」と似た表現として、「As you can imagine…」があります。「ご想像のとおり」「お察しのように」という意味です。
「You know…」よりもフォーマルで、ビジネスプレゼンテーションでも、より使いやすい表現です。

具体的には、以下のように使います。

As you can imagine, entering a new market requires significant investment.
ご想像のとおり、新市場への参入には多大な投資が必要です。
As you can imagine, managing data from millions of users is a huge challenge.
ご想像のとおり、数百万ユーザーからのデータを管理するのは大きな課題です。

「As you can imagine…」は、聞き手に話の内容を「自分ごと」として考えさせやすくする効果があります。

共感ベースの前置きをすることで、話の説得力も増します。

数字や事実だけでなく、「状況を思い描かせたいとき」に効果的なので、特に難しい内容をやわらかく導入するときにおすすめです。

Let’s think about it this way…

「Let’s think about it this way…」は、「こう考えてみましょう」「このように捉えてみてください」という意味で、聴衆に新しい視点を提示するときに使える便利なフレーズです。

聴衆に「一緒に考えてもらう」柔らかい呼びかけで、協調的でフレンドリーな印象を与えることができます。

Let’s think about it this way: investing in training is like investing in the future of our company.
こう考えてみましょう。研修への投資は、会社の未来への投資と同じなのです。
Let’s think about it this way: if we save just 1% of energy, that’s equal to saving millions of dollars annually.
このように考えてみてください。エネルギーをわずか1%節約するだけで、年間で数百万ドルの節約になるのです。

複雑な内容を分かりやすく言い換えるときや、抽象的な話を具体的に例示するときにぜひ活用してください。

まとめ

この記事では、英語プレゼンテーションで使える12個の「つなぎ言葉」を紹介しました。

  • Well…
  • Let me see…
  • That’s a good question.
  • First of all…
  • In other words…
  • What I mean is…
  • Anyway…
  • Moving on…
  • So, back to the point…
  • You know…
  • As you can imagine…
  • Let’s think about it this way…

英語でプレゼンを行うにあたって、「気まずい沈黙」は、誰にでも起こりうるものです。
完璧に話そうとする必要はありません。大切なのは、聴衆との流れを途切れさせないことです。
沈黙を恐れるのではなく、つなぎ言葉を「武器」として使ってみてください。
つなぎ言葉を活用することで、より自信を持って堂々と話すことができるようになるでしょう。
英語ビジネスシーンでの成功にお役立てください。

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ホール 奈穂子

株式会社ギャビーアカデミー代表取締役

元九州大学職員。TOEIC 990、IELTS 7.5(Speaking 8.0)を誇る、英語学習独学のスペシャリスト。27歳から英語を学び直し、自らの人生で英語習得がもたらす可能性を証明。米国赴任、留学プログラムや海外大学との共同学位取得プログラムの設計・運営に携わった経験から、日本人の英語学習における課題を深く理解し、効果的な学習方法を追求。その集大成として、東京大学と共同で、脳科学に基づいた独自の英語スピーキング習得メソッドを開発。現在カナダ・バンクーバーに在住。世界を舞台に活躍する日本人ビジネスパーソンの育成に情熱を燃やし、日本とバンクーバーを往復しながら精力的に活動中。趣味はカナダを舞台にしたサケ釣り。

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