英語でコミュニケーションを行うにあたって、「前置詞」の使い方が難しいと感じている方は、非常に多いのではないでしょうか。
とくに、「in」を使ったフレーズは、様々な意味を持っており、日常英会話でもビジネス英会話でも頻出です。
たとえば、「in charge of(~を担当している)」、「in progress(進行中である)」、「in advance(事前に)」 などは、日本語ビジネスシーンの「報・連・相」においても重要な内容ですよね。
英語ビジネスシーンでも、ぜひ使えるようにしたいものです。
この記事では、「in」を使ったビジネスシーンでの頻出フレーズを8つ厳選して、例文とともに解説します。
- in charge of
- in progress
- in advance
- in person
- in the loop
- in detail
- in time
- in case
in charge of

「in charge of~」 は「〜を担当している」「〜に責任を持っている」という意味で、ビジネスの役割分担や責任範囲を表現するときによく使われるフレーズです。
「誰が何を任されているか」について、分かりやすく明確に伝えることができます。
具体的な使い方としては、以下の例文を参照してください。
彼女は英語研修プログラムを担当しています。
このプロジェクトの責任者は誰ですか?
彼は明日の会議のアジェンダ作成を担当しています。
似た表現として、「be resposible for〜」があります。ただ、「be responsicle for〜」は、ややフォーマルで堅い印象です。
彼女は会社の金融戦略を担当しています。
一方で「in charge of~」は、最も汎用的に幅広く使える表現といえます。
in progress
in progress は「進行中」「進められている最中」という意味です。
仕事やプロジェクトが「まだ終わっていないが、現在進めている状態」を表すときに使います。
ビジネスでは 進捗状況の報告やタスク管理での際に役立つ表現です。
具体的には、以下のように使います。
そのプロジェクトはまだ進行中です。
システムのアップデートが現在進行中です。
交渉は進行中で、まだ最終決定は出ていません。
in advance

「in advance」 は「前もって」「事前に」という意味です。予定・依頼・準備などを「事前に行うこと」を強調するときに使います。ビジネスシーンにおいては、会議の準備や依頼のメールで活躍します。
具体的な使い方としては、以下の例文を参考にしてください。
会議に出席できない場合は、前もってお知らせください。
会場は事前に予約しておく必要があります。
ご協力いただけますこと、あらかじめ感謝申し上げます。
in person
in person は「直接に」「対面で」という意味です。
メールや電話、オンラインではなく、本人がその場にいて行うこと を強調するときに使います。
ビジネスシーンにおいては、会議・商談・挨拶などで「対面かどうか」を明確にしたい時に活躍します。
具体的な使い方としては、以下の例文を参考にしてください。
詳細を話し合うために、直接お会いしたいです。
契約書は本人が直接署名しなければなりません。
数か月オンラインで会っていた後、ようやくチームに直接会えて良かったです。
in the loop

in the loop は「情報の輪に入っている」「最新情報を共有されている」という意味です。
プロジェクトやチームの中で、必要な情報を継続的に受け取っている状態を表します。
具体的な使い方としては、以下の例文を参考にしてください。
無料サービスのアップデートについて情報を共有してください。
情報が共有されていなかったので、スケジュール変更を知りませんでした。
最終決定の前に、すべての関係者に情報が行き渡るようにします。
「in the loop」は、情報を共有したい時、「私も知っておきたい」ということを、角が立たない形でお願いできる、非常に便利な表現です。
in detail
「in detail」は「詳細に」「細かく」という意味です。説明・報告・議論のときに、「ざっくり」ではなく、「細部まで具体的に」扱うことを表します。
ビジネスシーンでは、プレゼン・会議・報告資料など、さまざまなシーンで活躍します。
彼女は会議でその過程を詳細に説明しました。
決定を下す前に、その提案を詳細に検討ます。
その報告書は調査結果を詳細に記述しています。
プレゼンで「詳細はスライドで説明します」などと言う時にも便利な表現です。
in time

in time は「間に合って」「遅れずに」という意味です。具体的には、以下のように使います。
会議にちょうど間に合って到着しました。
プロジェクトはローンチに間に合いますか?
幸い、その問題は遅れが出る前に解決されました。
「in time」とよく混同されるのが、「on time(時間通りに)」です。
「on time」は、たとえば以下のような例文で使われます。
会議は予定通り始まりました。
「in time」は「間に合っているかどうか」が重視されているのに対し、「on time」 は「時間の正確さ」に焦点が当てられている表現です。
in case
「in case」には大きく2つの使い方があります。
1つ目は、「〜するといけないから」「〜の場合に備えて」という意味で、あらかじめ対策をとるニュアンスです。
2つ目は「もし〜なら」「〜の場合には」という、「if」と似た言い方ですが、こちらはやや口語的なので、ビジネスシーンで使うには、注意が必要です。
システムが落ちた場合に備えて、ドキュメントを保存してください。
トラブルに備えて契約書のコピーを保管してください。
需要が高まった場合に備えて、追加のスタッフが配置されます。
ちなみにカジュアルでフレンドリーな職場であれば、以下のようなやりとりもあるかと思います。
もし助けが必要なら、電話してね。
まとめ
この記事では、「in」を使ったビジネスシーンで頻出のフレーズを8つ紹介しました。
- in charge of(~を担当している)
- in progress(進行中の)
- in advance(前もって)
- in person(対面で)
- in the loop(情報を共有している)
- in detail(詳細に)
- in time(間に合って)
- in case(~に備えて)
ビジネス英会話では、難しい単語をたくさん覚えるより、頻出フレーズを自然に使いこなすことで、よりプロフェッショナルな印象を演出することができます。
「in」を含む表現を日々のやり取りに取り入れて、一歩先ゆくビジネス英語力を身につけていきましょう。
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ホール 奈穂子
株式会社ギャビーアカデミー代表取締役
元九州大学職員。TOEIC 990、IELTS 7.5(Speaking 8.0)を誇る、英語学習独学のスペシャリスト。27歳から英語を学び直し、自らの人生で英語習得がもたらす可能性を証明。米国赴任、留学プログラムや海外大学との共同学位取得プログラムの設計・運営に携わった経験から、日本人の英語学習における課題を深く理解し、効果的な学習方法を追求。その集大成として、東京大学と共同で、脳科学に基づいた独自の英語スピーキング習得メソッドを開発。現在カナダ・バンクーバーに在住。世界を舞台に活躍する日本人ビジネスパーソンの育成に情熱を燃やし、日本とバンクーバーを往復しながら精力的に活動中。趣味はカナダを舞台にしたサケ釣り。