2025.11.08英語ビジネス

もう怒られない?ビジネスシーンで英語でやんわり謝る・ごまかす神フレーズ10選

ビジネスシーンでは、どんなに注意していても、小さなミスや行き違いは起こってしまうものですよね。

そんなとき、つい「I’m sorry.」というフレーズを繰り返してしまう方が多いかもしれません。
しかし、「I’m sorry.」ばかり言っていると、むしろネガティブな印象につながる可能性もあります。

大切なのは、謝罪の気持ちを伝えながらも、前向きな関係性を保つことです。

この記事では、やんわりと謝ったり、スマートにごまかしたりできる英会話フレーズを、10個厳選して紹介します。

  • My bad.
  • That was on me.
  • I might have overlooked that.
  • Thanks for catching that.
  • Good point — let me fix that.
  • That’s a fair concern.
  • Let me double-check on that.
  • I’ll get back to you shortly.
  • Technology wasn’t on my side today.
  • I guess I need more coffee.


これらのフレーズをうまく使い分けることで、相手との信頼関係を崩さずに、次の行動へつなげられるでしょう。

やんわり謝罪する基本のフレーズ

この章では、堅苦しすぎない、やんわりとした謝罪のフレーズを紹介します。

  • My bad.
  • That was on me.
  • I might have overlooked that.

それぞれ詳しく見ていきましょう。

My bad.

「My bad.」はネイティブがよく使うカジュアルな謝罪フレーズです。
直訳すると「私の失敗」という意味ですが、英会話では「ごめん、私のミスだったね」と軽く謝るときに使われます。

具体的には、以下の例文を参考にしてください。

Oh, my bad. I forgot to attach the file. Let me send it now.
あ、すみません。ファイルの添付を忘れました。今すぐ送ります。
Sorry, my bad. I mixed up the client’s names.
申し訳ない、私のミスです。クライアントの名前を取り違えました。
My bad on the delay. Thanks for waiting.
遅れてしまってすみません。待っていただきありがとうございます。

ただし、この表現はあくまでカジュアルな言い方で、ビジネスメールや上司への正式な謝罪には不向きです。

仲間内やチーム内で軽い雰囲気の場面に限って使うのが無難です。

That was on me.

「That was on me.」は「それは私の責任です」という意味で、自分に非があることを認めるときに使います。
日本語の「そこは私の落ち度です」「私のせいです」に近いニュアンスです。

具体的な使い方は、以下の例文を参考にしてください。

That was on me—I should have confirmed the details earlier.
それは私の責任です。もっと早く詳細を確認すべきでした。
Sorry, that was on me. I’ll handle it right away.
すみません、それは私のせいです。すぐに対応します。
That was on me, not the team.
それはチームではなく、私の責任です。

この表現は「責任を引き受ける」姿勢を示すので、チームの雰囲気を守りたいときに有効です。
ただ、この表現は「悪いのは私だよ」「私の責任だから」といった感じで、甲語調で砕けた印象もあります。

深刻なトラブルやフォーマルな文書では「I take full responsibility.(私がすべての責任を負います)」などといった表現を選んだほうがよいでしょう。

I might have overlooked that.

「I might have overlooked that.」は「見落としていたかもしれません」という意味で、自分の不注意や確認不足をやんわり認めるときに使える表現です。

日本語の「そこは気づきませんでした」「見逃してしまいました」に近いニュアンスで、柔らかく責任を示すことができます。

具体的な使い方は、以下の例文を参考にしてください。

I might have overlooked that detail in the report.
そのレポートの細かい部分を見落としていたかもしれません。
You’re right—I might have overlooked that point.
おっしゃる通り、その点は見逃していたかもしれません。
I might have overlooked that email. Let me check again.
そのメールを見落としていたかもしれません。もう一度確認します。

このフレーズは、「深刻な責任を全面的に認める」というより、「不注意でした」と軽めに伝えるニュアンスがあります。
そのため、やり取りをスムーズに保ちたいときや、相手の指摘を素直に受け止めたいときに便利です。

ただし、重大なトラブルについて謝罪するときや、公式な場面では、「I apologize for overlooking ~」など、よりフォーマルな表現を選んだ方が無難です。

スマートにごまかすフレーズ

この章では、はっきりとした謝罪をせずにポジティブに受け流す表現を紹介します。

  • Thanks for catching that.
  • Good point — let me fix that.
  • That’s a fair concern.

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Thanks for catching that.

「Thanks for catching that.」は直訳すると「それを見つけてくれてありがとう」という意味です。

「ご指摘ありがとうございます」「気づいてくださって助かります」という意味で、ミスや見落としを相手に指摘されたときに使うことで、謝罪と感謝を同時に伝えることができます。

具体的な使い方は、以下の例文を参考にしてください。

Thanks for catching that error in the spreadsheet.
スプレッドシートのエラーに気づいてくれてありがとうございます。
Good point—thanks for catching that. I’ll update the document.
素晴らしいご指摘ですね、気づいてくださりありがとうございます。文書を更新します。
Thanks for catching that, I’ll correct it right away.
ご指摘ありがとうございます。すぐに修正します。

このフレーズの強みは、自分のミスを責めすぎず、相手を立てることができる点です。
謝罪の場面でも雰囲気をポジティブに変えられるので、会議やメールのやり取りで重宝します。

ただし、重大なミスの場合は、感謝のフレーズだけでなく、その後に「We apologize for ~」などと正式な謝罪表現を付け加えると、誠意が伝わりやすくなります。

Good point — let me fix that.

「Good point — let me fix that.」は、相手の指摘を素直に受け止めつつ、その場で対応する姿勢を示せる便利なフレーズです。

直訳すると「いい指摘です、それを直しましょう」という意味ですが、ニュアンスとしては 「おっしゃる通りです。すぐに修正します」 といった前向きな返しになります。

具体的な使い方は、以下の例文を参考にしてください。

Good point — let me fix that in the slide.
おっしゃる通りです。スライドを修正します。
That’s a good point. Let me fix that before we send it to the client.
おっしゃる通りです。クライアントに送る前に修正します。
Good point — let me fix that and share the updated version.
おっしゃる通りです。修正して更新版を共有します。

この表現は、相手を尊重しながら自分のミスを前向きに処理することができるので、会議やレビューの場で特に効果的です。

また、「指摘を歓迎する態度」を示せるため、相手との信頼関係を強化する効果もあります。

ただし、よりフォーマルな場面では「Thank you for pointing that out. I’ll correct it.」のようにフォーマルな言い方を選んだ方が無難です。

That’s a fair concern.

「That’s a fair concern.」は、相手の不安や指摘を受け止めるときに使えるフレーズです。直訳すると「それは正当な懸念です」となり、ニュアンスとしては 「おっしゃる通りです」「ごもっともなご意見です」 という柔らかい同意表現になります。

このフレーズを使うことで、相手の指摘を否定せずに受け入れる姿勢を示しつつ、その後に解決策や次のアクションにつなげることができます。

具体的な使い方は、以下の例文を参考にしてください。

That’s a fair concern. We’ll make sure to address it in the next version.
ごもっともなご意見です。次のバージョンで対応します。
That’s a fair concern. Let’s look at how we can minimize the risk.
確かにご懸念はもっともです。リスクを最小化する方法を考えましょう。
That’s a fair concern, and we’re already working on a solution.
おっしゃる通りです。その点についてはすでに解決策に取り組んでいます。

この表現は、相手の意見を尊重しながらも、自分やチームの立場を守れるのが特徴です。特にクライアント対応や上司とのやり取りで使うと、「反論せずに協調する」姿勢をアピールできます。

ただし、相手の指摘に対してまったく対応しない場合に使うと「同意だけして流している」と受け取られる恐れがあるので、必ず次のアクションを添えましょう。

時間を稼ぐフレーズ

この章では、謝罪をするより、時間を稼いで対応するためのフレーズを紹介します。

  • Let me double-check on that.
  • I’ll get back to you shortly.

Let me double-check on that.

「Let me double-check on that.」は、質問や指摘に対してすぐに答えられないときに使える便利なフレーズです。
直訳すると「それを二度確認させてください」ですが、ニュアンスとしては 「念のため確認します」「もう一度きちんと確かめます」 という意味合いになります。

この表現を使えば、即答を避けつつも「責任を持って確認する姿勢」を示すことができます。そのため、場当たり的なごまかしではなく、誠実な対応として相手に安心感を与えられます。

具体的な使い方は、以下の例文を参考にしてください。

Let me double-check on that and get back to you this afternoon.
それについて再確認して、今日の午後にご連絡します。
I’m not entirely sure. Let me double-check on that with the team.
完全には自信がありません。チームに確認させてください。
Good question—let me double-check on that before we proceed.
素晴らしいご質問です。進める前に再確認させてください。

このフレーズは、時間を稼ぎながらも誠実さをアピールできる点が強みです。特にクライアントや上司からの質問にすぐ答えられないときに有効です。

ただし、このフレーズを使った後には、本当に確認を行い、約束通りに返答しましょう。言っただけで何の対応もしないと、むしろ信頼を失う可能性が高いので、注意が必要です。

I’ll get back to you shortly.

「I’ll get back to you shortly.」は、相手からの質問や依頼に対して、すぐに答えられないときに使える丁寧なフレーズです。
直訳すると「すぐにあなたに戻ります」ですが、実際には 「折り返しご連絡します」「追って返答します」 という意味になります。

メールや会議、電話など、幅広い場面で活躍する便利なフレーズです。

具体的な使い方は、以下の例文を参考にしてください。

I’ll get back to you shortly with the updated figures.
最新の数字をすぐに折り返しご連絡します。
Let me check with our legal team and I’ll get back to you shortly.
法務チームに確認して、折り返しご連絡します。
I’m not sure at the moment, but I’ll get back to you shortly.
今ははっきり分かりませんが、追ってご連絡します。

このフレーズはビジネスメールでも会話でも自然に使えるのが魅力です。

ただし、“shortly” は「すぐに」というニュアンスなので、あまりに返答が遅れると不誠実に見えてしまいます。
時間がかかりそうな場合は、「I’ll get back to you by tomorrow.(明日までにご連絡します)」 のように具体的な期限を示すとよいでしょう。

笑いをまじえて空気を和らげるフレーズ

最後は、トラブルを笑いに変えてごまかしてしまうフレーズを紹介します。

  • Technology wasn’t on my side today.
  • I guess I need more coffee.

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Technology wasn’t on my side today.

「Technology wasn’t on my side today.」は、直訳すると「今日はテクノロジーが私の味方ではなかった」となります。
つまり、パソコンの不具合やネットワーク障害など、テクノロジーのせいでうまくいかなかったときに冗談っぽく使える言い回しです。

日本語でいう「今日は機械に嫌われちゃいましたね」「システムの調子が悪くて…」といった軽い言い訳に近く、深刻にならず場を和ませることができます。

具体的な使い方は、以下の例文を参考にしてください。

Sorry for the delay—technology wasn’t on my side today.
遅れてしまってすみません。今日はテクノロジーが味方してくれませんでした。
Technology wasn’t on my side today, so the presentation file didn’t load.
今日はシステムの調子が悪く、プレゼン資料が開けませんでした。
Apologies, technology wasn’t on my side during the call.
申し訳ありません。通話中、テクノロジーが味方してくれませんでした。

機械やテクノロジーに責任を転嫁できるため、自分に怒りが向きにくくなる便利な表現ですが、多用すると信用を失う可能性もあるので、場所をわきまえて使いましょう。

I guess I need more coffee.

「I guess I need more coffee.」は直訳すると「もっとコーヒーが必要みたいだ」となりますが、実際には「眠くて集中できていない」「ぼんやりしていてミスしてしまった」といったいみです。
自分の失敗や抜け漏れをユーモラスにごまかす表現として使われます。

具体的な使い方は、以下の例文を参考にしてください。

Oh, I sent the wrong link. I guess I need more coffee.
あ、間違ったリンクを送ってしまいました。コーヒーがもっと必要ですね。
I guess I need more coffee—I almost called the client by the wrong name.
コーヒーが足りないみたいです。危うくクライアントの名前を間違えるところでした。
Sorry about the typo. I guess I need more coffee this morning.
タイプミスしてすみません。今朝はコーヒーがもっと必要みたいです。

ちょっとした失敗を笑いに変えるときにぴったりのフレーズですが、これはあくまでカジュアルな言い回しで、上司や顧客への正式な謝罪には不向きです。
仲間内や、カジュアルなシーンで使うにとどめましょう。

番外編: 真剣な謝罪のフレーズも覚えておこう

軽い表現でやんわり謝ったり、ごまかしたりするフレーズも便利ですが、ビジネスシーンでは、深刻なトラブルやクライアントへの正式な謝罪が必要になることもありますよね。

そういった場合は、よりフォーマルな表現で誠意を伝えることが重要です。

代表的なフレーズは以下のとおりです。

  • I sincerely apologize for ~.(~について心よりお詫び申し上げます)
  • Please accept our apologies for ~.(~について、私どもの謝罪をお受け取りください)
  • We regret any inconvenience this may have caused.(ご不便をおかけしましたことを申し訳なく思っています)

フォーマルな謝罪をする際の表現として、「apologize(謝罪する)」や「apology(謝罪)」という表現をぜひ覚えておいてください。

「sincerely(心より、真剣に)」という表現を併用することで、誠意がより強調されます。

「regret」は「後悔する」という意味のイメージが強いかもしれませんが、「自分の行為・発言に対する痛恨の思い」という意味合いもあり、真摯な謝罪をする時にぴったりです。

カジュアルな雰囲気の職場では、「My bad.」や「I guess I need more coffee.」などの表現でその場の雰囲気を和ませることができますが、フォーマルな謝罪表現もあわせて覚えておきましょう。

まとめ

ビジネスシーンでは、ちょっとしたミスや抜け漏れは誰にでも起こるものですよね。

大切なのは、相手との信頼関係を壊さないことです。

そのために、状況に応じて「やんわりとしたカジュアルなフレーズ」と「真剣に伝えるフォーマルなフレーズ」を上手に使い分けられるようにしましょう。

今回ご紹介した10個のフレーズをレパートリーに入れておけば、謝るたびに空気が重くなることなく、前向きな信頼回復を目指せるでしょう。

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ホール 奈穂子

株式会社ギャビーアカデミー代表取締役

元九州大学職員。TOEIC 990、IELTS 7.5(Speaking 8.0)を誇る、英語学習独学のスペシャリスト。27歳から英語を学び直し、自らの人生で英語習得がもたらす可能性を証明。米国赴任、留学プログラムや海外大学との共同学位取得プログラムの設計・運営に携わった経験から、日本人の英語学習における課題を深く理解し、効果的な学習方法を追求。その集大成として、東京大学と共同で、脳科学に基づいた独自の英語スピーキング習得メソッドを開発。現在カナダ・バンクーバーに在住。世界を舞台に活躍する日本人ビジネスパーソンの育成に情熱を燃やし、日本とバンクーバーを往復しながら精力的に活動中。趣味はカナダを舞台にしたサケ釣り。

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