日本語だと酸味のある食べ物や飲み物は「酸っぱい」の一語で表すことができますよね。
ですが、英語には酸味を表す表現が存在するのです。
では、いったいどのような場合にそれらを使い分けるのでしょう?酸味の英語表現プラス、その使われ方についても説明していきます。
tangy
特に「tangy」は酸味を表す代表的な単語のひとつです。
香りが際立つことや、舌を刺激するような味を表現したりできる一方で、スパイスが効いた酸味を表すことができます。香辛料を使ったエスニック料理の酸味を表すのによく用いられる単語です。
The Mexican food had tasted tangy.
そのメキシコ料理はピリッとした酸味がした。
sour
酸味を示すのに一般的な表現がこの「sour」。
レモンなどの柑橘系フルーツの酸っぱさを表すのに使われる一方で、牛乳などが発酵して酸っぱいにおいがする状態も「sour」で言い表せるマルチな存在です。
余談ですが、「sour」は人が不機嫌になったり、状況や関係が悪化することを表すのにも使えます。例えば、「Our friendship soured.」(私達の友人関係は険悪になった。)などといったりします。
After you use the milk, be sure to put it back into the fridge soon. It would sour quickly in such weather.
牛乳を使ったら、必ずすぐに冷蔵庫に戻してね。こんな気候だとすぐに酸っぱくなちゃうよ。
tart
「tart」は前述の「sour」より酸味が控えめであるときに使います。
完熟していないフルーツやヨーグルトなど、酸味が抑えられていて少し甘みも残る状態を表すには「tart」を使いましょう。例えば、酸っぱいレモンを、水と砂糖を混ぜ合わせてレモネードにすると、「tart」の味といえるでしょう。
また、この「酸っぱい」という意味から転じて、態度や言葉、人などが「厳しい」「辛辣である」という意味の形容詞としても使われることがありますよ。
Did you add some sugar to the apple cake? It’s still a bit tart.
りんごケーキに砂糖を足した?まだ少し酸味があるわ。
vinegary
「vinegary」は、その名の通り「vinegar」(酢)から来ている単語。酢の酸っぱさが効いている飲食物に対して使われます。
また、「vinegary」は「sour」と同じく「不機嫌な」「(人が)気難しい」という様に使われたりもします。
I found it very easy to drink despite the somewhat vinegary aftertaste.
後味はやや酢っぽいですが、とても飲みやすいと感じました。
acid
「酸性」を意味する「acid」は「酸っぱい」という意味で食べ物や飲み物に対して使うことができます。
特に、ワインやコーヒーに酸味があると言いたいときは、この「acid」を使うと的確に酸味を伝えることができるでしょう。
This wine has an acid taste.
このワインは酸味があるね。
いかがでしたか?
日本語では一言で済ませられる「酸っぱい」が、英語ではこんなにも微妙な違いがあるなんて驚きですよね。このわずかな違いを把握することで、ボキャブラリーの引き出しは格段に増えていきますよ。
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