ご紹介するのはネイティブが会話のあらゆるシチュエーションで使用する「make sense」という句動詞です。
元々は「理にかなう」や「つじつまが合う」という意味です。
相手の言っていることや状況の「意味が分かる」や「筋が通っている」というニュアンスで英語ネイティブの間でかなり頻繁に使われているのが、この「make sense」です。
後述しますが、「make sense」は特に「That makes sense.」(なるほど)のようなひとつの決まりきったフレーズとして使われることが多いため、それらを覚えておくとあらゆるシーンで活用することができますよ。
さて、本日はそんな知っておくと便利な「make sense」の意味と使い方について解説していきます。
- The idea made sense to Lisa, but not to Sharon.
― その考えにリサは納得したが、シャロンはそうではなかった。
make senseの基本的な意味や使い方
| 筋が通っている、理にかなっている
例:It doesn’t make sense to buy that expensive shoes when cheaper ones are just as good.
- 安物で十分なのに、そんな高い靴を買う意味がないよ。
「筋が通っている」や「理にかなっている」という意味で使われる「make sense」。主に、合理的であること、または良いアイデアと思われることに対して使われます。
この意味が「make sense」の大元の意味になります。
そしてここから更に発展したのが、以下のよく使われる用法です。
| 理解できる、意味が分かる
例:They tried to make sense of the email from their boss.
- 彼等は、上司から送られてきたメールの意味を理解しようとした。
元々の「理にかなう」や「筋が通っている」といった意味から転じて、相手の言っていることや状況の「意味が分かる」「理解できる」という意味で使われます。
この意味でよく使われるフレーズとして、先ほども少しご紹介した「That makes sense.」があります。
これは「なるほど」や「そういうことか」という合点がいった時に使う、英語ネイティブもよく使うフレーズです。以下に使い方の一例をご紹介します。
例:
A. See? You just click the button to apply like this. (ほら。こうやってボタンを押すだけで申し込みできるよ。)
B. Ah, that makes sense. Thanks! (ああ、なるほどね。ありがとう!)
ビジネスや日常会話問わず、相槌としても使うことができるので覚えておきたいですね。
否定文や疑問文ではどう使う?
| 否定文の場合
否定形にすると、相手の言っていることや状況に対して、「意味が分からない」「納得がいかない」と反論するときに使うことができます。
よく使われるフレーズに、「It doesn’t make sense (to somebody).」「You’re not making sense.」がありますので、これらひとまとまりのフレーズを使ってみましょう。どれも同じようなシチュエーションで使うことができますよ。
| 疑問文の場合
疑問文で使われる「make sense」は、自分が伝えたことを相手が理解しているか確認するために使われます。その際には、「Does it make sense?」「Does that make sense?」(分かりますか?)などのフレーズを使って相手にたずねると良いでしょう。
また、「make sense」が物事への理解をするという点で、「understand」と意味がよく似ていますよね。
この2つの大きな違いは、「make sense」は上述の通り自分の言ったことへの理解の確認であるのに対し、「understand」は、自分が人の心情や状況などを理解する、というニュアンスとなります。
つまり、相手が言ったことに対して理解したことを伝えたい場合には「understand」を使う方が適切です。一方で、自分の言っていることを相手が理解しているか確認するために「Do you understand?」というと、「理解できた?」というストレートで威圧的なニュアンスとなり、無礼な印象を与えてしまいかねませんので、注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
make senseの意味や否定文・疑問文での使い方の違いについて、理解していただけたでしょうか?
とはいっても、意味や使い方を知っているだけで使いこなせないというのでは意味がありません。
Gabby Academyでは、make senseのように、英語ネイティブが日常的に使うフレーズや単語を脳科学的アプローチに基づくトレーニングで自然に習得し、英語ネイティブコーチ伴走のもとそれらを自然に使いこなせるようにしていきます。
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