コロケーションという言葉をご存知ですか?
これは、”collocate”(一緒に並べる、配置する)の名詞で、ある単語同士のよく使われる組み合わせや、英語話者にとって自然に聞こえる二語以上の単語の繋がりのことを指します。
英語学習においてコロケーションはあまり注目されていないのですが、この組み合わせを間違えると、英語ネイティブにとっては途端に不自然な英語になってしまうのです。
日本人も英語コロケーションは知らず知らずのうちに使っているはずですが、好ましい組み合わせをある程度知っておくことは欠かせません。なぜなら、日常生活はもちろんのこと、ビジネスシーンでもコロケーションは頻繁に使われるから。英語を自然に使いこなしたいなら、コロケーションは必要不可欠と言えます。
そこで本記事では、コロケーションについて詳しくご紹介していくのに加え、外国籍の同僚や海外のクライアントにとって自然な英語に聞こえるような、ビジネスでよく使われる英語のコロケーションを例文付きで14個ご紹介していきます。
コロケーションとは?
皆さんは、英語を学習していて、ある種の単語がいつもペアになっていることに気づいたことがありますか?
例えば、部下に何かアドバイスをする場合には、提案 (suggestion) をしますよね。
この場合、”do a suggestion”というのは不自然です。suggestionをするときに使えるのは、makeだけです。つまり、”make a suggestion”がコロケーションとなります。
他にも、「ミーティングをしよう」と同僚に尋ねるのに、”do a meeting”なんてネイティブが言っているのは聞いたことはないですよね。”have a meeting”と表現すると、自然に聞こえます。
コロケーションは「動詞+名詞」「名詞+名詞」の二つが一般的ですが、以下のような組み合わせもあります。
1. 形容詞+名詞
2. 名詞+動詞
3. 副詞+形容詞
4. 動詞+副詞
5. 動詞+前置詞・前置詞句
上記を見るだけでは、どんなコロケーションがあるのかパッと思いつかないはず。
では、ここから先はいよいよビジネスシーン頻出のコロケーションを紹介していきます。
ビジネスシーン頻出のコロケーション14選
close a deal (動詞 + 名詞)
意味: 取引や商談が成立する
Our company has wanted to buy that hotel chain for years—today we finally closed the deal!
我が社は、何年も前からそのホテルチェーンを買収したいと思っていた。そして、今日ついに契約が成立したんだ!
completely satisfied (副詞 + 形容詞)
意味: 要望や要求が完全に満たされ、それ以上何も必要としない状態にあること
If you were not completely satisfied with our service, please let us know how we can improve.
我々のサービスに十分にご満足いただけていない場合は、改善点を教えてください。
customer base (名詞 + 名詞)
意味: 製品やサービスをリピートして購入する、いわゆる顧客基盤
We have a very unique customer base: people who like to dress their dogs in costumes.
私たちは、犬にコスチュームを着せるのが好きな人たちという、とてもユニークな顧客基盤を持っています。
deal with (動詞 + 前置詞)
意味: 問題を解決するために物事に対処すること
I have to work overtime to deal with an issue we’re having with the computer network.
コンピュータネットワークの問題で残業をすることになったんだ。
do business (動詞 + 名詞)
意味: ビジネスを行う、取引・商談をする
I’ve heard a lot of great things about your company. I’m excited to do business with you.
御社についての良いお噂はたくさん耳にしています。取引ができて光栄です。
make a call (動詞 + 名詞)
意味: 誰かに電話をかける
Please excuse me for five minutes. I have to make a call regarding the delayed order.
5分ほど失礼します。遅延している注文の件で電話をしなければならなくて。
make a profit (動詞 + 名詞)
意味: ビジネスで利益・収益をあげること
It can take about two years for a new business to start making a profit.
新規事業で利益を上げられるようになるには、2年ぐらいかかると言われています。
meet a deadline (動詞 + 名詞)
意味: 納期や期限に間に合うこと
If we want to meet the deadline, we’re going to have to work on this project in the evenings and on weekends.
納期に間に合わせるなら、夜間や週末にこのプロジェクトに取り組まなければならないだろう。
product launch (名詞 + 名詞)
意味: 新製品が市場に投入されること
The communications department is planning to email our customers to tell them about our upcoming product launches this year.
コミュニケーション部門は、今年発売予定の製品について、お客様にメールでお知らせするつもりです。
run a business (動詞 + 名詞)
意味: 会社の経営や事業を営むこと
To successfully run a business, you need to know how to communicate with your staff and clients.
経営を成功させるには、スタッフや顧客とのコミュニケーションの取り方を知る必要がある。
sales figures (名詞 + 名詞)
意味: 企業が一定期間内に行った製品・サービスの総売上高
I’ve looked over the sales figures and I think we’re going to reach our sales target this year.
売上高に目を通したけど、今年の目標額は達成できそうだね。
strongly recommend (副詞 + 動詞)
意味: 誰かに何かをするように、しっかりと、あるいは力強く助言・忠告すること。
If you want to keep your employees, I strongly recommend offering them better benefits.
従業員を確保したいのであれば、彼らにより良い福利厚生を提供することを強くお勧めします。
team lead (名詞 + 名詞)
意味: チームを率いる人物
One of my primary responsibilities as a team lead is to ensure the finance department meets its goals this quarter.
チームリーダーとしての私の主な仕事のひとつは、財務部門が今期の目標を達成できるようにすることだ。
thorough inspection (形容詞 + 名詞)
意味: 正常に機能しているかを徹底的に検査したり、詳細に確認すること
We carried out a thorough inspection of all of our facilities and did not find any unsafe conditions.
全施設の点検を徹底的に行いましたが、危険な状態は検知されませんでした。
あなたのビジネス英語力をアップさせるコロケーションを学ぼう!
いかがでしたか?
職場でのコミュニケーションに自信を持ちたいなら、コロケーションを学ぶことを強くお勧め(strongly recommend)します。どの単語同士の組み合わせがより自然なのかを知ることで、より明確かつ効果的に自分を表現することができるようになりますよ。
Gabby Academyでは、本日学んだコロケーションや、英語ネイティブが日常的に使うフレーズや単語を脳科学的アプローチに基づくトレーニングで自然に習得し、英語ネイティブコーチ伴走のもとそれらを自然に使いこなせるようにしていきます。
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