はじめまして。Gabby公式ライターになりました、カナダ、バンクーバー在住の島田果奈(しまだかな)です。
カナダ生活7年目になり、多文化社会の中(カナダは20%が移民)でいろんなことを経験し、たくさんの人との出会いで、私の価値観はすごく広がりました。この経験を活かして現地の学校のことや、海外就職について発信していこうと思います。
1.単身でカナダ留学を決めた15歳のわたし
きっかけはアメリカ・ハワイ島の学校が開催している1カ月間のサマーキャンプに参加したことでした。
ハワイの大自然に触れながら、英語の勉強、様々なアクティビティーを通して、本当にいろんな人と出会いました。
英語が完璧じゃない当時の私は、ジェスチャーや知ってる単語を使って、限られた時間を思いきり楽しんでいましたが、もっと英語が喋れてコミュニケーションがとれたら、もっともっと楽しいんだろうなという思いがその時から強く残り、海外高校留学を意識し始めるようになりました。
私は、「1年間の交換留学や海外でのサマースクールなどの短期間の留学だと学べることが少ないのではないか?」、できることなら現地で高校を卒業したいと思い、必死に両親にお願いし、説得した自分を覚えています。
2.迷った末の高校変更と大学への進学
日本の中学を卒業し、2015年9月からカナダ・アルバータ州にある小さな町、Canmore(キャンモア)にある高校に通い始めました。ホストファミリーも含め、学校の先生や周りの人はとても優しく、珍しい留学生に親切に接してくれました。ただ、小さいコミュニティだと人と出会う機会が少なかったため、私には刺激が少なく感じ始め、それをきっかけに、ほかの地域への転校という選択肢を考えることになりました。
そして次の学年に上がるタイミングで、ブリティッシュコロンビア州のバーナビーにある高校に転校しました。移民の多さと留学生の多さに最初はびっくりしましたが、そのおかげで自分にとってはとても馴染みやすい環境でした。学校以外にもボランティア活動を通していろんな人と出会うことができ、バンクーバーが大好きになっていきました。
あっという間に過ぎていく高校生活も最後の年になり、大学進学について悩み始めた時。高校のキャリアアドバイザーの方に相談したところ、YWCA高校生メンターシッププログラム(高校二年生・三年生を対象とした1対1のメンターシッププログラム)への参加を勧められました。ここで、当時バンクーバーのイギリス大使館で働く方と出会い、ブリティッシュコロンビア大学(UBC)への受験準備やキャリアアドバイスもしていただきました。
この時から、私が何か迷っている時にはいつでも時間を作ってくれてアドバイスをくれる私の人生において尊敬できるそんな方にお会いすることができました。
3.ブリティッシュコロンビア大学(UBC)へ入学と学んだこと
2018年に国際経済学部(Bachelor of International Economics)に入学しました。カナダでも珍しい、ビジネスと経済学部を混合させた学部で、非常に倍率が高く、たくさんいる受験者の中から毎年100人しか受からないことで有名です。
経済学の中でもより専門的なことが学べるので、国際的に活躍したいと思っている私にはぴったりだと思いました。金融、貿易、環境、政治、様々な分野を経済的視点から考える授業が基本で、今世界で起こっていることやニュースも取り入れながら勉強しました。この学部の主な就職先や進路はコンサル・金融業界が多く、大学院に行く子も多いです。
クラスメイトは半分以上がカナダ国外から来ていて、こういった様々なバックグラウンドを持った人たちがいる環境で学べることが、グループワークやディスカッションを通して、自分に刺激をもたらし、素晴らしいことかが身に染みました。
4.金融機関への就職のきっかけはメンターシップ
学生生活も終盤にさしかかってきたころ、就職について本格的に悩み始めていました。正直最初は日本に帰って就職しようと考えていた時期はありましたが、今思えば、自分の中ではカナダに残るという決断はずっと前からしていたんだと思います。
先ほど紹介した高校の時に出会ったメンターの方にキャリア相談をしました。そうしたら、私のメンターのメンターさんに金融機関のお知り合いがいて、働き手を探しているという話が私に舞い込んできました。すぐにレジュメを送りインタビューを受けて、卒業する直前から働き始めることができ、現在に至ります。
5.英語が話せるようになって幸せになりました
15歳のわたしからしたら、想像ができないくらいカナダに留学に来て、英語を学ぶことで人生の得をしていると思います。英語という共通語を学んだことで、いろんな人と出会いコミュニケーションがとれます。
高校生の頃に知り合った同じ留学生としてきた子たちとは今でも連絡する仲なので、世界中に友達がいます。その友達に会いに旅行することでまたそこで新たな出会いが増えます。海外では英語を喋れないと、密なコミュニケーションをとることはできません。15歳で英語コミュニケーションの必要性に気づく事が出来て、本当に良かったと思っています。
6.英語を話せるようになって、人生をさらに一歩先に進めてほしい
海外に行っても英語環境だからといって普通に過ごしてはもったいないと思い、学校以外にボランティア活動をとおして、できるだけ多くの人と交流する機会を自分からみつけていきました。
喋れるようになったからこそ自分に自信をもってどんどんアピールしていくのも大事で、どんどん新たな目標に向かって進んでいくのが大事だと思います。
a.「海外で働く人」「海外で働きたい人」へ
英語という存在が身近になった今、次のステップがわからない、海外就職するにはどういうスキルが必要なんだろうなど、たくさん不安があると思います。
職場でのコミュニケーションはいろんなシチュエーションがあり、いろんな手段があります。中でもやはり海外で働くうえでスピーキングとリスニング能力はとても大事。そこで慣れさせるために英会話の機会を増やすことが大切です。
またこれから海外就職や、海外とのビジネスを考えている方、英語の事前準備をすることで自分の持っているスキルをさらに活かした道や、選択肢が大きく広がります。
b.これから親子留学する人
子供が通う学校の仕組みをもっと把握したい、学校の先生ともっとコミュニケーションがとれるようになりたい…!
主に日常生活の中でスピーキング力が問われるかと思います。子供が学校に行っている間などのおうち時間をうまく使って英語を再び伸ばすことをしてほしいです。
7.最後にメッセージ
コミュニケーションをとるためにはスピーキング能力が一番重要です。自分の思っていること、相手に伝えたいことをすらすら言えるようになることで、英語を学んでよかった、楽しいと思ってほしいです。英語が身近になった今こそ、どんどん自分から挑戦して自ら道を開いていくことが大切です。