365日24時間、いつでも受講可能なスピーキングテストができるバーサント(VERSANT)を知っていますか?
ライティングやリーディングの英語力の証明となるTOEICでは、本当に英語で会話ができるのかわかりにくいといわれ、さまざまな企業や教育機関でバーサント(VERSANT)テストを導入しています。
これから受講したいと考えている方に、テストの内容や受験方法、メリットなどを解説します。
バーサント(VERSANT)とは、英語のコミュニケーションテスト
バーサント(VERSANT)を開発したのは、イギリスのロンドンに本社があるピアソンです。主に英語などの教育事業を世界に展開している会社で、30年以上のテストリサーチをし、AIを活用した自動採点方法を使っています。
このテストは、スマホやパソコンがあれば24時間どこでもテストが受講可能です。AIが言語認識をして自動採点するため、試験官によってテストの評価が違うなどのトラブルが少なくすみます。テスト結果は数分後に分かり、弱点や課題の指摘から改善点を見出して英会話の継続意欲を維持できます。
3種類のバーサント(VERSANT)のテスト
バーサント(VERSANT)テストは、以下の3つの種類に分かれます。
・スピーキング
・ライティング
・プレイスメント
スピーキングテスト
スピーキングテストは、ネイティブの発音に音読、復唱、質問で回答します。制限時間は約20分で、問題数は63問あります。スピーキングテストですが、ネイティブの読んだ文章の通りに復唱したり回答したりする場面があり、リスニング力が試される問題もあります。
スピーキングテストの内容として、音読が8問、復唱16問、質問24問、文の構築10問、ストーリーリテリング 3問、自由回答 2問です。英語を流暢に話せることや語彙力の多さ、正しい発音、文章構文が作成できる能力が必要です。
ライティングテスト
ライティングテストは、パソコンに表示された英文を制限時間以内に入力する方法です。問題数は42問あり、正確に制限時間内に入力する必要があります。
ライティングテストのタイピングは、1問で60秒内に回答します。センテンスの中の空欄を埋める問題は20問あり、単語を入力していきます。ネイティブが話す文章を聞き入力するディクテーションは16問です。表示された文章を30秒間で読んだあとに入力する文章再構成は4問、最後にEメールを1問作成します。タイピングの速度や正確性、読解力、文法や文章校正の能力が試されます。
プレイスメント
スピーキングテストと同じで音読、復唱、文の構築、会話があり、ラィティングテストのタイピング、文章の空欄を埋める問題やディクテーション、文章再構成と要約などトータルな英語能力のテストになります。
バーサント(VERSANT)を受験する4つのメリット
・24時間365日対応だから、いつでもできる
・グローバルな基準で作られた英語力テストで証明できる
・スマホやパソコンがあれば、受験ができる
主な英語の試験は、会場で行われ、試験官が必要となります。しかしバーサント(VERSANT)は、スマホやパソコンで受験ができて自宅や職場など、静かなところであれば場所を選びません。もちろんAIがテストを自動認識して採点を行うため、試験官の人材確保にかかるコストがかからず、受験料も低く抑えられているところがメリットです。受験者は、試験会場までの交通費がかからず試験費用の負担軽減になります。
24時間365日対応だから、いつでもできる
一方で、バーサント(VERSANT)は都合の良い日を選んで受験ができ、試験結果は5分後に確認できる早さがあります。すなわち24時間365日対応可能で、仕事や学校の都合に合わせて受験したい日にテストを受けられて、試験結果がすぐにわかるのがメリットです。
グローバルな基準で作られた英語力テストで証明できる
たとえばクラレは、「英語でコミュニケーションを図る」を目的で新入社員に英会話の研修をしています。TOEICの点数が高い人でも英会話力が低い場合があるので、現在の英会話レベルを確認するためにバーサント(VERSANT)を使用しています。
日本たばこ産業は、海外研修の派遣者を選ぶ際にバーサント(VERSANT)を導入して、英語力を公平に判定しています。また三井住友銀行は、英語のコミュニケーション能力を測るVために導入して、テスト結果から課題を見つけて英語力を強化しています。
バーサント(VERSANT)は、GSE(Global Scale of English)と呼ばれるビジネスレベルスコアで表示
レベルはA1からC2と7段階に分けられて、英語でどのようなコミュニケーションができるのか、分かりやすく説明されています。
日本人の平均はA2の38点ですが、ビジネスでグローバルに英語のコミュニケーションをするには47点以上を目指すとよいでしょう。
TOEIC で900点以上のスコアを持っている層が受験したスコアは、78点から36点と40点以上の違いがあったという調査があります。
TOEICで高得点がとれる人でもスピーキングに深刻な課題があるケースは多くあります。グローバルビジネスで英語でコミュニケーションができるかを判断するには、バーサント(VERSANT)を併用した評価がおすすめです。
バーサント(VERSANT)の4つの料金
バーサント(VERSANT)は以下の4つの料金形態に分かれています。
・スピーキングテスト 5,500円(税込み)
・ライティングテスト 4,400円(税込み)
・プレイスメントテスト 7,700円(税込み)
・スピーキングとライティングテスト (セット価格) 8,800円(税込み)
テストの受験方法
バーサント(VERSANT)はどこでも気軽に受験でき、以下の3つの方法があります。
・スマホアプリ
・ウェブブラウザ
・ソフトウェアインストール
スマホアプリで受験する場合は、スピーキングテストのみになります。
ウェブブラウザとソフトウェアインストールで受験する場合は、全てのテストが受験可能です。
受験の際は、他の音をAIが判断しないように静かな環境でしましょう。スマホで受験するときはスマホは机に置いた状態で、パソコンで受験するときはヘッドセットとイヤホンを使用します。
アプリでテストをする際は、機内モードをオンにして、通信もOFFにしてください。
回答の際に他の電子機器の音がすると、AIの判断ができなくなり採点されない場合があるので他の電子機器の電源を切りましょう。
テスト中のメモや録音は禁止されています。
無言は減点の対象になるため避けましょう。通常話す声の大きさを意識してすべて英語で回答します。
申し込み方法
法人や教育機関の方は、バーサント(VERSANT)のホームページから申し込めます。個人の方は、以下の三つの販売代理店から申し込みが可能です。
・株式会社ディスコ (キャリタス資格・検定サイトからスピーキングテストのみ受験可能)
・株式会社ドリームブロッサム (englishbooks.jpからスピーキング・ライティング・プレイスメントテスト ・スピーキングとライティングテストの4種類が申し込み・購入)
・Gabby Academy (スピーキングテストが受験可)
Gabby受講者は、スピーキングテストをオプション料金で申し込めるほか、6ヶ月コースの受講者はVersantスピーキングテストを無料で2回受験できるキャンペーンを行なっています。
バーサント(VERSANT)の本番テストを受ける前のアドバイス
バーサント(VERSANT)のホームページやアプリにサンプルテストがあります。残念ながら、対策本がないので、本番の試験をする前にどんな問題があるのか試してみるといいでしょう。App StoreまたはGoogle Playからアプリをダウンロードしてから、本受験前にサンプルテストに挑戦するのがおすすめです。
採点はされませんが、練習で質問に回答したり、テストの流れを知ったりすると本番のテストの際に慌てずできます。特にスピーキングテストは、制限時間内にすぐに回答する必要があります。まずは問題を練習してから本番に取り組みましょう。
まとめ
バーサント(VERSANT)は、スマホやパソコンでどこでも受講できるので、24時間365日都合のよい日に受験できます。テスト結果も数分で確認できるのがよい点です。
総合スコアは、英検のような日本だけの基準ではなく、GSE(Global Scale of English)やCEFR(セファール・ヨーロッパ言語共通参照枠)に基づいて採点されています。英会話力を証明できるバーサント(VERSANT)を受験して英語力の証明をしましょう。