多くの人が「英語力を向上させるには、学習を継続することが一番大切！」ということを理解しています。
そう理解している一方で、「今度こそ英語を毎日学習しようと決意したのに、また三日坊主になってしまった…。どうしたら毎日学習を継続できるようになるのだろう。」
とお悩みの人は少なくないですよね。

筆者もかつて、「今度こそ英語の学習を毎日続けるぞ！」と決意して始めたものの、「今日はやる気が出ないから、明日にしよう。」と思ったが最後。気づけば２日経ち、３日経ち、、、と、学習しないまま教材が放置されている、なんてことが有りました。
中には、このようなことを繰り返すうちに自己嫌悪になって、「もう諦めようかな。」と英語の習得を諦めようか迷っている方もいらっしゃるかもしれません。

しかしちょっと待ってください！
英語を継続して学習するのが難しいのには、ちゃんとした理由が有るのです。
なぜ学習の継続が難しいのかという理由を知り、対処することで英語学習を習慣化することができます。「英語の学習習慣を今度こそ身につけたい！」という方は、これからお伝えすることをぜひ実践してみてくださいね。

英語学習を継続する効果的な勉強法8選

英語学習が続かない理由

英語学習が続かない理由、それはズバリ！「脳はそもそも飽きっぽくなるように作られている」ことに原因があります。
東京大学の脳研究者である池谷裕二さんによると、そもそも脳は飽きっぽくなるように作られており、三日坊主になるのは自然なこと、脳科学的にやる気なんてものは存在しないということが科学的に証明されているらしいのです。

「えーっ、そ、そんな…。そしたらどうしたら毎日英語学習が続けられるようになるの？」
そんな声が聞こえてきそうですが、この疑問に池谷先生はこう答えていらっしゃいます。
「とにかく頭で考えるよりも体を動かすこと！」
人間は「脳からやる気が出るから行動できる」のではなく、「行動という刺激が脳に入るから、やる気が出てくる」生き物なのだそうです。

例えば、体力づくりのためにトレーニングジムに通うことにしたものの、「今日はジムに行くのが面倒だなあ」と思ってしまうことってありますよね。でもいざ行ってみると、なんだかんだでやる気になってトレーニングをしたという経験はありませんか？それと同じことが英語学習でもいえる、ということです。
英語学習の習慣化は、「英語学習という行動を起こすハードルを、いかに徹底的に下げるか」にかかっているのです。

このような脳の仕組みが分かると、「では具体的にどのような行動を起こせば、英語学習を継続できるのだろう？」という疑問が湧いてきますよね。
それでは、英語学習を習慣化する実践的な方法8つをお伝えいたします！

英語学習を継続する方法8選

①ワクワクする未来を想像する

そもそもあなたが「英語を学習しよう！」と思ったのはなぜでしょうか？
英語ができたらなんとなくカッコいいから？進学・昇進に役に立つから？
英語を学習しようと思った理由がきっと何かあるはずです。

もし英語を学習する理由が思いつかなかったら、こちらの記事を参考にして、なぜ学習をしようと思うのか考えてみてくださいね。
なぜなら「学習しないとな〜」（＝本当はやりたくない）と思うと脳がストレスを感じて、英語学習を回避しようとするからです。未来のワクワクすることを想像することで、「英語を学習したい！」（＝やりたい！）と脳が反応して、アクションを起こしやすくなります。

②目標を細かく立て、やったことを記録する

学習目標は細かく立てて行動しましょう。
この時のポイントは①目標を高くしすぎないことと②達成可能なものにすることです。

　例）毎日通勤の時は英語のニュースを５分聞くこと
　　　来月のTOEICの試験で600点を取る、など。

あまりに高い目標を掲げてしまうと、なかなか達成することができず、挫折する原因になってしまいます。
実際に行動を起こしたら、やったことを記録しましょう。
過去の自分が努力してきたことを視覚化することで、脳が成長や達成感を感じ、習慣が強化されます。

③完璧を目指さない

設定した目標が完璧に続かなくても当たり前と思うことも大切です。なぜなら先述した通り、脳は飽きやすいようにできているからです。
三日坊主になったとしても、そこで継続するのを諦めるのではなく、目標の8割できれば大丈夫！くらいの心づもりでいましょう。重要なのはたまに休みつつも、長く継続していくことです。

④「いつ、どこでやるか」を決める

目標を立てる際には、必ず「いつ、どこでやるか」を決めましょう。
学習する時間と場所を決めて行動することで、脳が自然と「この時間はここで学習するもの」と思うようになります。

歯磨きをする時は必ず英語のニュースを聞く、通勤時に必ず英語の小説を10ページ読む、など、既に身についている生活習慣にドッキングさせるのも非常に有効な方法になります。

⑤学習にすぐに取り掛かれる環境を作る

学習にすぐに取り掛かれる環境を作ることも重要です。

毎回学習を始めようする度に、机の上を片付け、部屋の中に乱雑に置かれているテキストと筆記用具を集めてから学習を始める場合と、何も置かれていない机の上に、カゴにひとまとめにしておいた学習用具をさっと出して学習を始めるのとでは、どちらが学習に取り掛かりやすいでしょうか？もちろん後者ですよね。

朝一番に学習をする！と決めたら、前日の夜のうちに学習する予定のページを開いて、あとは座って学習を始めるだけの状態にしておくのも有効です。脳は面倒くさがりなので、学習に取り掛かるまでのステップをできるだけ少なくするように工夫してみましょう。

⑥仲間を作る

一人ではなかなか学習が続かないという方は、英語を一緒に学習する仲間を作るのも良いでしょう。お互いに分からないところを教え合ったり、日々の成果の進捗報告をすることで、学習を前向きに捉えることができるようになります。もし身近に英語を学ぶ人がいない場合は、SNSなどを通じて仲間を見つけるのも方法の一つです。

⑦ご褒美を用意する

目標を達成したら、自分にご褒美をあげるのも習慣化を強化することにつながります。美味しい・楽しい・楽しいなどの快感を与えることで、「また次も頑張ろう！」と、脳が同じ行動を繰り返そうとするからです。

TOEIC800点を達成したら海外旅行に行く！というご褒美も素敵ですね。身につけた英語を実際に使ってみることで、以前より成長した自分を感じることができますし、「もっと話せるようになりたい！」というやる気にもつながってきます。

⑧お金をかける

ここまでにお伝えした方法でも継続が難しいという方は、英会話スクールに通ったり、オンライン英会話を利用するなど、お金をかけるというのも一つの方法です。
人はお金を費やすと「お金を払った以上、その元は取らないと！」と行動しますし、英会話スクールに通ったり、オンライン英会話を利用することは、前述した「学習する時間・場所を決める」ことにもなります。英語学習を継続するために上手に活用しましょう。

まとめ

①英語学習が継続できない原因は、脳は飽きっぽくなるように作られているからである。 行動を起こすことでやる気が出てくるので、英語学習の習慣化は、「英語学習という行動　を起こすハードルを、いかに徹底的に下げるか」にかかっている。

②英語学習を習慣化する方法
・ワクワクする未来を想像する
・目標を細かく立て、やったことを記録する
・完璧を目指さない
・「いつ、どこでやるか」を決める
・学習にすぐに取り掛かれる環境を作る
・仲間を作る
・ご褒美を用意する
・お金をかける
英語学習を継続する方法8選はいかがでしたか？なんとなくやる気が出ないなーと思ったら、「行動を起こせばやる気は出てくる！」ということを思い出し、まずは行動してみましょう。英語学習を習慣化すれば、英語力も向上し、ワクワクする未来が実現できるようになります！