2026.10.27英語ビジネス

「労力」は英語で?effort・labor・resourcesの使い分けを解説

英語ビジネスシーンでは、仕事の進め方やプロジェクトの計画などについて話すとき、「労力がかかる」「労力を減らしたい」などという表現が使われますよね。


「労力」を指す最も一般的な英語表現は、effortです。そして、状況に応じてlaborやresourcesなどの表現を使い分けると、意図が正しく伝わりやすくなります。


さらに、put effort into ~(〜に労力をかける)や be worth the effort(労力をかける価値がある)といったフレーズを使いこなせると、ビジネスコミュニケーションを効果的に進めることができます。


この記事では、「労力」を指す3つの基本的な英語表現を、ビジネスシーンで実際に使えるフレーズや例文とともに解説します。


「労力」は英語でどう表現する?

「労力」を英語で表現する場合、もっとも一般的な言い方はeffortです。


ただし、日本語の「労力」はやや抽象的な言葉で、effortだけではカバーしきれないニュアンスがあります。
日本語で「労力」と言う場合には、作業にかける「手間」を指したり、作業を担う「人手」や、業務に投入する時間・人員などの「資源」を指したりしますよね。


そのため、文脈に応じて、以下の3つの表現を使い分けるのが基本です。


  • effort:仕事や作業にかける力・手間
  • labor:人手・労働力
  • resources:人員・時間・費用などの資源

「労力」を3つの英単語でどう表すのか、それぞれ詳しくみていきましょう。


「労力」を指す基本の英語表現はeffort

effortは「努力」という意味の英単語ですが、「何かを成し遂げるために注ぐ力」「作業を進めるために必要な手間」という意味で「労力」を表すことができます。
「労力」を指す英語表現としてもっとも一般的な表現といえます。


ビジネスシーンでは、「業務にかける労力」や「プロジェクトの遂行に必要な労力」など、幅広い場面で使えます。


We need more effort to complete this project on time.
このプロジェクトを期限内に完了するには、もっと労力が必要です。
The new system will reduce the effort required for data entry.
新しいシステムによって、データ入力に必要な労力が減ります。

「労力」を英語で表現したいときは、まずeffortを基本に考えるとよいでしょう。


「人手・労働力」に焦点があるlabor

aborは「労働」「労働力」という意味の英単語です。そのため「人が働くこと」そのものや、作業を担う「人手」を強調する意味で「労力」を表すことができます。


具体的には、「手作業にかかる労力」や「業務に必要な人手」などについて話すときに使えます。


This process requires a lot of manual labor.
この工程には多くの手作業が必要です。
We need to reduce labor costs without affecting quality.
品質に影響を与えずに人件費を削減する必要があります。

「労力」を英語で表現するとき、「人が働くこと」や「人手」に焦点を当てる場合は、laborを使うとよいでしょう。


「時間・人員・資源」を指すならresources

resourcesは「資源」という意味の英単語ですが、ビジネスシーンでは、業務やプロジェクトに投入する人員・時間・費用などを指します。


具体的には、「プロジェクトに必要なリソース」や「限られた資源の配分」などを話すときに使えます。


We don’t have enough resources to complete the project by the deadline.
期限までにプロジェクトを完了するためのリソースが十分にありません。
We need to allocate our resources more efficiently.
リソースをより効率的に配分する必要があります。

「労力」を英語で表現するとき、「仕事に投入する、人員・時間・費用」について話したい場合は、resourcesを選ぶとよいでしょう。


ビジネスシーンで使える「労力」の実践英語表現

この章では、業務の進め方やプロジェクトについて話すときに役立つ、「労力」に関する英語表現を紹介します。


  • put effort into ~(労力をかける)
  • require a lot of effort(労力を要する)
  • be labor-intensive(労力を要する)
  • with little effort / with minimal effort(労力をかけずに)
  • reduce the effort / reduce the amount of effort(労力を減らす)
  • spend time and effort on ~(時間と労力をかける)
  • be worth the effort(労力に見合う)

それぞれのフレーズについて、例文とともに詳しくみていきましょう。


put effort into ~(労力をかける)

「~に労力をかける」と言いたいときは、put effort into ~という表現が使えます。「何かを実現するために、特定の仕事や活動に力を注ぐこと」を表します。


以下の例文を参考にしてください。

We need to put more effort into staff training.
社員研修にもっと労力をかける必要があります。
She puts a lot of effort into building relationships with clients.
彼女は顧客との関係構築に多くの労力を注いでいます。

このように、put effort into〜は、「特定の業務や活動に、どれだけ力を注ぐか」を伝えるときに便利な表現です。
「何に労力をかけるのか」を明確にしたい場合に使ってみましょう。


require a lot of effort(労力を要する)

「多くの労力を要する」と言いたいときは、require a lot of effortという表現が使えます。


Developing a new product requires a lot of effort.
新製品の開発には多くの労力が必要です。
Maintaining accurate records requires a lot of effort.
正確な記録を維持するには、多くの労力が必要です。

このように、require a lot of effortは、製品開発や記録管理など、さまざまな業務に必要な労力を説明するときに使えます。
ちなみに、主語には作業や業務など、労力を必要とするものを置くのが基本です。


be labor-intensive(労力を要する)

「労力を要する」と言いたいとき、作業に多くの人手が必要であることを強調するなら、be labor-intensive という表現が使えます。


labor-intensiveは直訳すると、「労働集約的な」という意味です。人の手による作業が多く必要なことを表します。
単に「作業が大変」というよりも、機械やシステムで効率化しにくく、「人手に頼る部分が大きい」と言いたい場合に適しています。


The inspection process is labor-intensive and requires careful attention to detail.
その検査工程は人手がかかり、細部まで注意を払う必要があります。
We are looking for alternatives to this labor-intensive method.
この人手のかかる方法に代わる手段を探しています。

製造・検査・事務処理など、人手が多く必要な業務について説明するときに便利です。


with little effort / with minimal effort(労力をかけずに)

「労力をかけずに」と言いたいときは、with little effort や with minimal effort が使えます。どちらも、何かを行うために必要な労力が少ないことを表します。


with little effortは「ほとんど労力をかけずに」、with minimal effortは「最小限の労力で」という意味です。
後者は、必要な労力をできるだけ抑えることを強調する表現で、業務の効率化などについて話す際にも使えます。


You can update the document with little effort.
ほとんど手間をかけずに、その文書を更新できます。
The software allows us to generate reports with minimal effort.
そのソフトウェアを使えば、最小限の労力でレポートを作成できます。

このように、with little effort / with minimal effortは、作業の手間が少ないことや、効率よく業務を進められることを伝えるときに便利な表現です。


reduce the (amount of) effort(労力を減らす)

業務の効率化などについて「労力を減らす」と言いたいときは、reduce the effortまたはreduce the amount of effortという表現が使えます。


Automation can reduce the effort needed to process invoices.
自動化によって、請求書の処理に必要な労力を減らせます。
We should find ways to reduce the amount of effort spent on routine tasks.
定型業務に費やす労力を減らす方法を見つけるべきです。

このように、reduce the effort / reduce the amount of effortは、業務プロセスの見直しや自動化など、作業の負担を軽減する方法について話すときに役立ちます。


spend time and effort on ~(時間と労力をかける)

「〜に時間と労力をかける」と言いたいときは、spend time and effort on〜という表現が使えます。


We spent a lot of time and effort on market research.
私たちは市場調査に多くの時間と労力を費やしました。
He spends considerable time and effort on preparing proposals.
彼は提案書の準備にかなりの時間と労力をかけています。

調査・準備・改善などに、「どれだけ時間と労力を費やしたか」を伝えるときに便利です。


be worth the effort(労力に見合う)

「かけた労力に見合う」「労力をかける価値がある」と言いたいときは、be worth the effort という表現が使えます。


worthは「〜の価値がある」という意味です。be worth the effortは、何かを実現するために必要な労力を考慮しても、それに見合う価値があることを表します。

Learning a new language takes time, but it is worth the effort.
新しい言語を学ぶには時間がかかりますが、それだけの労力をかける価値があります。
The initial setup is complicated, but the long-term benefits are worth the effort.
初期設定は複雑ですが、長期的なメリットはその労力に見合います。

導入・改善・学習などに手間がかかる場合でも、「その先に得られる成果やメリットが十分に大きい」と伝えたいときに活用しましょう。


まとめ

この記事で紹介した3つの「労力」を指す英語表現の使い方を、表にまとめます。


英語表現コアイメージ使われる代表的なシーン
effort目標に向けて注ぐ力作業の手間・労力、努力
labor人が働くこと・人手手作業、人手不足、人件費
resources仕事に投入できる資源人員・時間・予算の確保や配分

「労力」を英語で表現するときは、まず基本となるeffortを押さえましょう。
そして、何に労力がかかるのか、何を伝えたいのかによって、laborやresourcesなどの表現を使い分けると効果的です。


Learning a new language takes time, but it is worth the effort.——この記事で紹介したこの一文は、私がもっとも伝えたいことでもあります。
英語習得には、確かに時間も労力もかかります。
でも、その先に開ける世界を思えば、かける価値は十分にあると、私は自分の人生で実感してきました。


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ホール 奈穂子

株式会社ギャビーアカデミー代表取締役

元九州大学職員。TOEIC 990、IELTS 7.5(Speaking 8.0)を誇る、英語学習独学のスペシャリスト。27歳から英語を学び直し、自らの人生で英語習得がもたらす可能性を証明。米国赴任、留学プログラムや海外大学との共同学位取得プログラムの設計・運営に携わった経験から、日本人の英語学習における課題を深く理解し、効果的な学習方法を追求。その集大成として、東京大学と共同で、脳科学に基づいた独自の英語スピーキング習得メソッドを開発。現在カナダ・バンクーバーに在住。世界を舞台に活躍する日本人ビジネスパーソンの育成に情熱を燃やし、日本とバンクーバーを往復しながら精力的に活動中。趣味はカナダを舞台にしたサケ釣り。

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