2026.02.27

環境ビジネスを英語で語る|リスクを避けチャンスを逃さない英会話術を例文とともに解説

近年、環境やSDGsに関する話題は、ビジネスの分野でも活発に取り上げられていますよね。
国際社会でも、環境への配慮という考え方はますます広まっています。
さらに、環境ビジネスの分野では、リスクを減らすためにも、新たなチャンスをつかむためにも、建設的な議論が欠かせません。


その一方で、「英語で環境について議論するなんて、難しそう……」と苦手意識を感じている方も多いかもしれませんね。
実は、いくつかの重要なキーワードとフレーズをおさえれば、環境ビジネス分野での議論はそれほど難しいことではありません。


環境ビジネスの分野で、リスクを避け、チャンスをつかみ取りたいビジネスパーソンはこの記事をぜひ参考にしてください。


環境ビジネスの英語を学ぶ理由

まず、企業が環境問題に取り組む理由を考えてみましょう。大きく分けると2つの理由があります。
すなわち、「リスクを避けるため」と「新しい機会をつかむため」です。


まず、環境への対応が不十分だと、企業は、規制の強化やコストの増加、ブランドイメージの低下といった不利益を受ける可能性があります。
こうしたマイナス要因を防ぐことは、安定した事業運営のために欠かせません。


一方で、環境への取り組みは成長のチャンスにもなります。
環境配慮型の製品やサービスへの需要は拡大しており、投資家の評価向上や競争力の強化につながるケースも増えています。


このように、多くの企業は「リスクを減らす」と同時に「チャンスを拡大する」という視点から、環境戦略を進めています。


こうした動きは、世界共通で進んでいます。
企業各社は、自社の取り組みを海外の取引先や投資家に説明したり、国際的なルールや基準を理解したりする必要があるのです。
そして、多くの企業レポートやニュースでは、環境に関する情報が英語で発信されています。


環境ビジネスの話題を理解するには、定番の英語表現に慣れておくのが効果的です。
次の章では、環境ビジネスの場面で繰り返し使われる基本の英語フレーズをおさえていきましょう。


環境ビジネスで覚えておきたい基本の英語5選

この章では、環境ビジネスについて英語で語る際にぜひ覚えておきたい5つの用語を厳選して紹介します。


  • sustainable / sustainability
  • emissions
  • carbon footprint
  • renewable energy
  • net zero

それぞれ詳しく見ていきましょう。


sustainable / sustainability

sustainableは「持続可能な」という意味の形容詞です。「サステナブル」というカタカナ語も、日本語として浸透しつつありますよね。
sustainableの名詞形がsustainability(持続可能性)です。


具体的には、長期間にわたって環境や生態系にダメージを与えることのない、ビジネスモデルなどを指します。
この「長期間」というのが「持続可能性」のカギとなります。


具体的な使い方は、以下の例文を参考にしてください。

Sustainability should be part of our long-term plan.
私たちの長期計画の一部に持続可能性を組み込むべきです。
How does this project support our sustainability goals?
このプロジェクトは、私たちの持続可能性目標にどう貢献しますか?
We need a more sustainable business model.
私たちには、より持続可能なビジネスモデルが必要です。

emissions

emissionsは「排出量」を指す英単語です。
環境ビジネスの分野では、単に「emissions」と書かれているだけでも、温室効果ガスやCO₂の排出量を指すことがほとんどです。


We aim to reduce emissions by 30% by 2030.
私たちは2030年までに排出量を30%削減することを目指しています。
Reducing emissions is a key part of our long-term strategy.
排出量の削減は、当社の長期戦略の重要な柱です。
The company is working to cut carbon emissions.
その企業は炭素排出量の削減に取り組んでいます。

emissionsはreduceやcutと一緒に使われることが多いので、あわせて覚えておきましょう。


carbon footprint

carbon footprintは「炭素排出量」という意味の英語フレーズです。
直訳すると「炭素の足跡」ですが、実際には 企業や個人の活動によって排出されるCO₂の総量を指します。


We are working to reduce our carbon footprint.
私たちは自社の炭素排出量を削減する取り組みを進めています。
The company measures its carbon footprint every year.
その企業は毎年、自社の炭素排出量を測定しています。
Many companies are trying to lower their carbon footprint.
多くの企業が炭素排出量の削減に取り組んでいます。

emissionsとcarbon footprintはどちらも「排出量」と訳されますが、「emissions」がデータや数値で表せる「量」そのものを指すのに対し、carbon footprintは、人や企業が「環境に与える影響の大きさ」を指します。


carbon footprintもemissionsと同じく、reduceと一緒に使われることが多いです。


renewable energy

renewable energy は「再生可能エネルギー」という意味の表現です。
再生可能エネルギーとは、「太陽光・風力・水力など自然の力を利用し、繰り返し使うことができるエネルギー」です。


We plan to invest in renewable energy.
私たちは再生可能エネルギーへの投資を計画しています。
The company is switching to renewable energy.
その企業は再生可能エネルギーへの切り替えを進めています。
Many countries are expanding renewable energy.
多くの国が再生可能エネルギーの拡大を進めています。

net zero

net zero は「実質ゼロ」という意味の表現です。
環境ビジネスでは、温室効果ガスの排出量を実質的にゼロにすることを指します。
「ゼロ」といっても、排出を完全にゼロにするという意味ではありません。
排出した分を削減したり、吸収・相殺したりして、全体としてゼロにするという考え方です。


We aim to achieve net zero by 2050.
私たちは2050年までに実質ゼロを達成することを目指しています。
The company has set a net zero target.
その企業は実質ゼロの目標を設定しました。
Many countries have committed to net zero.
多くの国が実質ゼロを約束しています。

環境ビジネスを語る!差がつく実践英会話フレーズ

この章では、環境ビジネスについて語る上で欠かせない実践英会話フレーズを、6つの動詞と、7つの名詞・フレーズとともに紹介します。


この章でテーマにしたい動詞は、以下の6つです。


  • aim to
  • be committed to
  • set a target
  • work to
  • focus on
  • plan to

さらに、以下の7つの名詞とフレーズをテーマにしていきます。


  • Sustainability is~の型
  • strategy / roadmap
  • goal
  • target
  • commitment
  • long-term
  • impact

これらの表現とともに、実際に環境ビジネスの現場で使える英会話フレーズを、一緒に見ていきましょう。


動詞【1. aim to】

aim to~は「〜することを目指す」という意味で、目標や方向性を説明するときに使います。
以下のような実践フレーズに応用することができます。


We aim to reduce emissions by 30% by 2030.
私たちは2030年までに排出量を30%削減することを目指しています。
We aim to achieve net zero.
私たちは実質ゼロの達成を目指しています。
Our company aims to build a more sustainable business model.
当社は、より持続可能なビジネスモデルの構築を目指しています。

動詞【2. be committed to】

be committed to〜は「〜に取り組んでいる」「〜を約束している」という意味で、aim to〜よりも、さらに強い意思や責任感を含む表現です。
環境ビジネスでは、方針や長期目標を説明するときによく使われます。


実践では、以下のように使いましょう。

実践では、以下のように使いましょう。
私たちは持続可能性に取り組んでいます。
We are committed to reducing emissions across our operations.
私たちは事業全体での排出量削減に取り組んでいます。
The company is committed to achieving net zero by 2050.
その企業は2050年までの実質ゼロ達成を約束しています。

動詞【3. set a target】

set a target は「目標を設定する」という意味で、具体的な数値や期限を示すときに使います。
aim to よりも、すでに明確な目標を決めているというニュアンスが強い表現です。
環境ビジネスでは、排出量削減やnet zeroの目標を説明する場面でよく使われます。


We have set a target to reduce emissions by 30%.
私たちは排出量を30%削減する目標を設定しました。
The company has set a net zero target for 2050.
その企業は2050年までの実質ゼロ目標を設定しました。
We set ambitious targets to improve energy efficiency.
私たちはエネルギー効率向上のために意欲的な目標を設定しました。

動詞【4. work to】

work to〜は「〜するように取り組む」「〜するために努力する」という意味で、現在進行中の取り組みを説明するときに使います。


We are working to reduce emissions.
私たちは排出量削減に取り組んでいます。
The company is working to improve energy efficiency.
その企業はエネルギー効率の向上に取り組んでいます。
We are working to build a more sustainable supply chain.
私たちはより持続可能なサプライチェーンの構築に取り組んでいます。

動詞【5. focus on】

focus on〜は「〜に焦点を当てる」「〜を重視する」という意味で、企業が重視している戦略や取り組みを説明するときに使います。


We focus on sustainable growth.
私たちは持続可能な成長を重視しています。
Our strategy focuses on reducing emissions.
当社の戦略は排出量削減に焦点を当てています。
The company focuses on renewable energy development.
その企業は再生可能エネルギーの開発を重視しています。

動詞【6. plan to】

plan to〜は「〜する予定である」「〜する計画がある」という意味で、今後の具体的な行動や予定を説明するときに使います。


We plan to invest in renewable energy.
私たちは再生可能エネルギーに投資する予定です。
The company plans to reduce emissions by 20% next year.
その企業は来年、排出量を20%削減する計画です。
We plan to expand our sustainability initiatives.
私たちはサステナビリティ施策を拡大する予定です。

【1. Sustainability is ~の型 】

「Sustainability is~」という型は、企業の考え方や優先事項を説明するときによく使われます。
特に、会社のウェブサイトや統合報告書などでは頻出です。
「会社が持続可能性をどれほど重要視しているか、どのように取り組んでいるか」を端的に伝えることができます。


Sustainability is a key priority for our company.
持続可能性は当社にとって重要な優先事項です。
Sustainability is central to our strategy.
持続可能性は当社の戦略の中心です。
Sustainability is an important part of our long-term vision.
持続可能性は当社の長期ビジョンの重要な一部です。

「Sustainability is~」に加えて、重要性を表す単語(key / central / importantなど)もあわせて覚えておくと効果的です。


名詞【2. strategy / roadmap】

strategyとroadmapは、どちらも計画を「どのように進めるか」を表現するフレーズです。strategyは「全体的な方向性」を表し、roadmapは「具体的なステップ」を指すという違いはありますが、どちらも環境ビジネスの分野で頻出の重要ワードです。


実践的には、以下のように使われます。

We have developed a sustainability strategy.
私たちはサステナビリティ戦略を策定しました。
Our strategy focuses on reducing emissions.
当社の戦略は排出量削減に重点を置いています。
We have created a roadmap to achieve net zero.
私たちは実質ゼロ達成に向けたロードマップを作成しました。
The roadmap outlines our path to decarbonization.
そのロードマップは脱炭素化への道筋を示しています。

名詞【3. goal】

goalは「目標」という意味の名詞です。企業が目指している方向や成果を説明するときに使います。


Our goal is to reduce emissions.
私たちの目標は排出量を削減することです。
Achieving net zero is one of our main goals.
実質ゼロの達成は、当社の主要な目標のひとつです。
Our long-term goal is sustainable growth.
私たちの長期目標は持続可能な成長です。

名詞【4. target】

target は「目標」という意味の名詞です。
goalと似ていますが、goalより具体的で、数値や期限とともに示されることが多いです。


We have set a target to reduce emissions by 30%.
私たちは排出量を30%削減する目標を設定しました。
Our target is to achieve net zero by 2050.
私たちの目標は2050年までに実質ゼロを達成することです。
The company has announced ambitious climate targets.
その企業は意欲的な気候目標を発表しました。

名詞【5. commitment】

commitmentは「約束」「強い責任」「本気の取り組み」という意味の名詞です。企業の強い姿勢や、長期的な責任を表現したいときに使います。


Our commitment to sustainability is strong.
私たちのサステナビリティへの取り組みは強固なものです。
This initiative reflects our long-term commitment.
この取り組みは、私たちの長期的な責任を示しています。
We have made a commitment to achieve net zero.
私たちは実質ゼロ達成を約束しました。

名詞【6. long-term】

long-termは「長期的な」という意味の表現で、環境ビジネスでは、非常に重要なフレーズのひとつです。
なぜなら、サステナビリティや脱炭素化は、短期間で完結するものではないからです。
そのため、環境ビジネスには「長期的な視点(long-term perspective)」が必要になります。


We have developed a long-term sustainability plan.
私たちは長期的なサステナビリティ計画を策定しました。
A long-term strategy is essential for decarbonization.
脱炭素化には長期的な戦略が不可欠です。
Our long-term vision is to build a sustainable future.
私たちの長期ビジョンは、持続可能な未来を築くことです。

名詞【7. impact】

impact(影響)は、企業活動が「地球や社会にどのような影響を与えるのか」説明する場面で、頻出の単語です。


We aim to reduce our environmental impact.
私たちは環境への影響を減らすことを目指しています。
Climate change has a significant impact on business.
気候変動はビジネスに大きな影響を与えています。
This policy will have a positive impact on the environment.
この方針は環境に良い影響を与えるでしょう。

まとめ

この記事では、環境ビジネスの分野で頻出の英語表現5つを厳選して紹介しました。


  • sustainable / sustainability
  • emissions
  • carbon footprint
  • renewable energy
  • net zero

また、環境ビジネス分野で実際に使える英会話フレーズを、動詞・名詞・フレーズをテーマにしながら紹介しました。


環境ビジネスについて英語で語るのは、専門的で難しそうと感じていた方も多いかもしれません。
しかし、実際には、繰り返し使われる単語やフレーズをおさえるだけで、かなり、議論に参加し、資料を読み解くことができるようになります。


必ずしも、正確な英語が求められているわけではありません。
重要なのは、「目標を説明する」「取り組みを伝える」「影響を語る」といった基本のパターンを使えるようになることです。


環境への対応は、リスク管理であると同時に、大きなビジネスチャンスでもあります。
英語でそれを語る力は、あなた自身の可能性も広げてくれるはずです。

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ホール 奈穂子

株式会社ギャビーアカデミー代表取締役

元九州大学職員。TOEIC 990、IELTS 7.5(Speaking 8.0)を誇る、英語学習独学のスペシャリスト。27歳から英語を学び直し、自らの人生で英語習得がもたらす可能性を証明。米国赴任、留学プログラムや海外大学との共同学位取得プログラムの設計・運営に携わった経験から、日本人の英語学習における課題を深く理解し、効果的な学習方法を追求。その集大成として、東京大学と共同で、脳科学に基づいた独自の英語スピーキング習得メソッドを開発。現在カナダ・バンクーバーに在住。世界を舞台に活躍する日本人ビジネスパーソンの育成に情熱を燃やし、日本とバンクーバーを往復しながら精力的に活動中。趣味はカナダを舞台にしたサケ釣り。

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