ビジネスシーンでは、「ちょっと検討させてください」「ただいま検討中です」などというやりとりがよくなされますよね。
英語ビジネスシーンでは、このような時、どう言えばよいのでしょうか。
インターネットで検索してよく出てくる「検討する」の対訳は、considerです。そして実際、considerは「検討する」という文脈でもっともよく使う表現です。
しかし、日本語の「検討」は、広い範囲をカバーする言葉なので、「何をどう検討しているか」英語で伝えるには、さまざまな表現を使い分ける必要があります。
この記事では、「検討」を指す8つの表現を紹介し、その意味と使い方を例文とともに解説します。
英語ビジネスシーンで誤解なくコミュニケーションを進めたい方は、ぜひ参考にしてください。
「検討する」基本の表現はconsider

「検討する」を指すもっとも一般的な英語表現は、considerです。
considerには「よく考える」「検討する」という意味があり、提案や選択肢に対して広く使えます。
御社の提案を検討します。
いくつかの選択肢を検討しています。
その会社は海外展開を検討しています。
このように、consider はフォーマルなビジネスメールから会議の発言まで、幅広い場面で使えます。
ただ、注意したいのは、considerは中立的かつ漠然とした表現だということです。
前向きなニュアンスは含みませんし、「詳しく精査する」という意味合いもありません。
英語ビジネスシーンで誤解を避けるためには、状況に応じて表現を使い分ける必要があるのです。
consider以外の「検討する」英語表現

この章では、consider以外の「検討する」を指す7つの表現を例文とともに解説します。
- review
- assess
- evaluate
- discuss
- look into
- explore
- take into consideration
それぞれ詳しく見ていきましょう。
review
review は、「内容を確認する」「見直す」という意味で「検討する」動詞です。
ビジネスシーンでは、契約書・提案書・レポート・データなど、具体的な対象物がある場合によく使われます。
以下の例文を参考にしてください。
契約書を検討のうえ、ご連絡いたします。
現在、チームで御社の提案を検討しています。
その報告書は経営陣によって検討されます。
assess
assessは、価値・リスク・影響などを「評価する」という意味で「検討する」動詞です。
特に、「客観的に分析する」というニュアンスが強いです。
以下の例文を参考にしてください。
決定前にリスクを検討する必要があります。
影響は慎重に検討されます。
チームは想定コストを検討しています。
evaluate

evaluate は、「価値や効果を判断する」という意味です。
assessと似ていますが、evaluateは成果やパフォーマンスの評価に使われることが多いです。
キャンペーンの効果を検討しています。
結果は来週検討されます。
この選択肢を慎重に検討する必要があります。
discuss
discuss は、「話し合う」という意味です。日本語の「会議で検討する」に最も近い動詞といえます。
次の会議でこれを検討しましょう。
その提案を社内で検討する必要があります。
その問題は十分に検討されました。
look into
look into は、「調査する」「詳しく調べる」という意味で「検討する」動詞です。
特に、問題やトラブルへの対応でよく使われます。
その問題をすぐに検討します。
その苦情は現在検討中です。
遅延の原因を検討 [調査]しています。
explore

explore は、「可能性を探る」という意味で「検討する」動詞です。
前向きな検討を表すときに非常に便利です。
協業の可能性を検討したいと考えています。
その会社は新市場を検討 [模索] しています。
代替案を検討しています。
take into consideration
take into consideration は、「考慮に入れる」という意味で「検討する」ことを指すフォーマルな表現です。
メールや公式文書でよく使われます。
ご意見を検討いたします。
コストは検討すべきです。
すべての要素を検討しました。
日本人が間違えがちな「検討する」英語表現

「検討する」を指す英語表現としてインターネット検索でヒットしやすいのが、「consider」「discuss」「look into」の3つではないでしょうか。
確かにこの3つは日本語の「検討する」と意味が近く、カバーする範囲も広いのですが、それだけに誤解や思惑のすれ違いを生みやすい表現ともいえます。
どのような誤解の可能性があるか、それぞれ詳しくみていきましょう。
consider
最初の章で触れた通り、「検討する」の英訳としてもっとも一般的なのは「consider」です。そのため、英語ビジネスシーンで「consider」をたくさん使っている方も多いでしょう。
しかし、「前向きに検討します」という意図で「We will consider your proposal.」と言っても、イマイチ熱意が伝わらないと感じたことはないでしょうか?
considerは、中立的かつ漠然と「考える」ことを指す単語なので、もしかしたら、「とりあえず検討はするが、可能性は高くない」と受け取られているかもしれません。
もし、「前向きに検討する」意思をはっきり示したいなら、以下のように伝えるとよいでしょう。
御社の提案を前向きに検討いたします。
その可能性を前向きに検討したいと考えております。
discuss

日本語の「社内で検討する」にもっとも近いのがdiscussです。以下のような言い方ができますよね。
社内で検討しますね。
ご提案を検討いたします。
ただ、discussは「話し合う」という意味の動詞なので、「決定する」という意味を含みません。
そのため、相手が判断や回答を求めている状況でdiscussを使うと、誤解やすれ違いのもとになってしまう可能性があります。
look into
カジュアルで柔らかい響きを持つlook intoは、問題・苦情・原因調査と相性の良い表現です。
そのため、以下のように言うと、相手の提案を「問題扱い」していることになってしまいます。
「あなたの提案・計画には懸念すべき点があるので検討している」と言っているように聞こえてしまうのです。
単に「検討している」ことを伝えたいのであれば中立的なconsider、「前向きに検討している」ことを伝えたいならexploreなどを活用するのがおすすめです。
まとめ

この記事では、「検討する」ことを指す8つの表現を紹介しました。
以下の表に、それぞれの意味合いを簡単にまとめてあります。
| consider | 広く考える |
| review | 内容を確認する |
| assess / evaluate | 分析する・評価する |
| discuss | 話し合う |
| look into | 調査する |
| explore | 前向きに可能性を探る |
| take into consideration | 判断材料に入れる |
日本語の「検討する」は、幅広い意味をカバーする、便利な言葉なのですが、英語ではさまざまな表現を使い分けないと、「ただ考えているだけ(consider)」なのか「具体的に動いている(review / assess)」のかが伝わりません。
動詞の選び方ひとつで、せっかくの熱意が相手に伝わらないのは、たいへんもったいないことです。
ぜひ適切な英語表現を身につけて、ビジネスパートナーとの距離を縮めてください。
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ホール 奈穂子
株式会社ギャビーアカデミー代表取締役
元九州大学職員。TOEIC 990、IELTS 7.5(Speaking 8.0)を誇る、英語学習独学のスペシャリスト。27歳から英語を学び直し、自らの人生で英語習得がもたらす可能性を証明。米国赴任、留学プログラムや海外大学との共同学位取得プログラムの設計・運営に携わった経験から、日本人の英語学習における課題を深く理解し、効果的な学習方法を追求。その集大成として、東京大学と共同で、脳科学に基づいた独自の英語スピーキング習得メソッドを開発。現在カナダ・バンクーバーに在住。世界を舞台に活躍する日本人ビジネスパーソンの育成に情熱を燃やし、日本とバンクーバーを往復しながら精力的に活動中。趣味はカナダを舞台にしたサケ釣り。

