2025.11.20

英語で「窓口」はなんという?ビジネスシーンで使える表現を例文とともに解説

日本語で「窓口」というと、担当者・部署・受付・問い合わせ先など、幅広い意味を持ちますよね。
しかし、英語には、日本語の「窓口」を一言で表す便利な訳語は存在しません。


英語ビジネスシーンで、「窓口」としてもっともよく使われる表現は、「point of contact」です。
ただ、「point of contact」が指す範囲は限定的なので、状況に応じて、いくつかの表現を使い分ける必要があります。


「窓口」として「window」は絶対に使わない


「窓口」という日本語に引っ張られて、つい「window」という単語を使いたくなってしまう方も多いかもしれませんね。


しかし、「window」はあくまで「窓(ガラス窓)」の意味であり、「窓口」を表す言葉としては一切使われません。
「Please go to the window.」と言うと、「(物理的な)窓のところに行ってください」という意味になってしまいます。


英語初心者の日本人の方に非常に多いミスです。注意しましょう。


「窓口」を指す一般的な表現は「point of contact(POC)」


英語ビジネスシーンで「担当窓口となる人」と言う時にもっともよく使われるのは、「point of contact」という表現です。
プロジェクト管理、営業、海外とのやり取りなど、幅広い場面で使われます。
ビジネス文書・メール・会議などでも広く通用します。


英語ビジネスシーンでの具体的な使い方は、以下の例文を参考にしてください。

Who will be our main point of contact for this project?
このプロジェクトの主な窓口は誰になりますか?
I will be your point of contact regarding any technical issues.
技術的なご質問については、私が窓口を担当いたします。
Could you designate a single point of contact?
窓口を1人に統一していただけますか?

「point of contact」は、社内文書やメールでは「POC」と略して使われることもあります。
ただし、正式な文書などにおいては、略さずに書く方が無難です。


「窓口」を指すその他の表現


「窓口」を指す一般的な英語表現は「point of contact(POC)」だとご紹介しました。
しかし、英語に「窓口」を指す対訳はないため、状況に応じてさまざまな表現を使い分ける必要があります。


  • department in charge / responsible department
  • contact point
  • contact person
  • representative
  • help desk / support desk
  • office / counter

それぞれの表現について、例文とともに詳しく見ていきましょう。


department in charge / responsible department

人ではなく、部署全体が「窓口」となっている場合、もっともよく使われるのが、「department in charge」または「resposible department」という表現です。
主に総務・人事・経理・カスタマーサポート・広報などの分野で使われます。


以下の例文を参考にしてください。

Please contact the department in charge of customer support.
カスタマーサポートの窓口となる担当部署にご連絡ください。
Questions should be directed to the department in charge.
質問は担当窓口までお寄せください。
Please submit the form to the responsible department.
書類は担当窓口に提出してください。
Our responsible department will follow up with you shortly.
担当窓口より折り返しご連絡いたします。

ちなみに「department in charge」は「実務処理」のニュアンスが強いのに対し、「responsible department」は「責任」のニュアンスが強いです。


contact point


「contact point」は、一見「point of contact」と同じような印象ですが、ニュアンスが大きく違います。


point of contact(POC)は、「人」としての「窓口」を強く意識した言葉です。誰が担当者なのか、責任者なのかを明確にしたい時に使います。


それに対して「contact point」は、「問い合わせ先」全般を指すため、「人」だけでなく、部署・電話番号・メールアドレスなども含む、広い概念です。


以下の例文を参考にしてください。

This email address is our general contact point.
このメールアドレスが一般的な問い合わせ窓口です。
Please reach out to the contact point listed below.
下記の問い合わせ窓口にご連絡ください。

「point of contact」より軽い意味で、よりカジュアルな表現です。


contact person

「contact person」は、「連絡先の担当者」という意味合いで使われます。
「point of contact」に比べると、「責任者」という意味合いは薄く、やや軽いニュアンスがあります。


以下の例文を参考にしてください。

She is the contact person for registration and documentation.
彼女が登録・書類に関する窓口です。
He is the contact person for all HR matters.
彼が人事関連の窓口です。
Our contact person will respond within 24 hours.
当社の窓口担当者が24時間以内に回答いたします。

representative


「contact person」とは対照的に、「単なる連絡担当」ではなく「組織を背負って応対する立場・権限を持つ人物」というニュアンスの強い表現が、「representative」です。


以下の例文を参考にしてください。

He will be your sales representative for this account.
このアカウントの営業窓口を彼が担当します。
Our representative will contact you shortly.
当社の担当窓口が追ってご連絡いたします。
Please speak with our customer service representative.
カスタマーサービスの窓口担当にお話しください。

主に営業や顧客担当の分野で使われ、とくに「営業担当者(Sales representative)」は「Sales Rep」と略して使われることもあります。


Sales Rep(営業担当者)を含む、「担当者」を指す表現が気になる方には、こちらの記事もおすすめです。


help desk / support desk

技術的な問題や問い合わせに対応する「窓口」として使われるのが、「help desk」や「support desk」という表現です。
「help desk」は、主に IT関連のトラブル対応の窓口を指し、PC設定、ネットワーク、システムエラーなどの質問に対応します。


以下の例文を参考にしてください。

Please contact the help desk if you experience any technical issues.
技術的な問題が発生した場合は、ヘルプデスクへご連絡ください。
Our IT help desk is available 24/7.
当社のITヘルプデスクは24時間対応しています。

「support desk」は顧客サポート・プロダクトサポート全般の窓口で、「help desk」より広い範囲のサポートを指します。
問題解決だけでなく、操作案内・設定サポートなども含み、SaaS企業やカスタマーサポート部門でよく使われます。


以下の例文を参考にしてください。

Our support desk will assist you with product setup.
製品のセットアップはサポートデスクが対応いたします。
Please submit your request through the support desk.
リクエストはサポートデスクを通じてお送りください。

office / counter


最後に、ビジネスシーンではあまり使われる機会が少ないですが、「窓口」という意味でよく使われる「offce」・「counter」という表現もおさえておきましょう。


「office」は対面業務を行う「課」「係」という意味の「窓口」で、大学・行政機関・病院などでよく使われます。


以下の例文を参考にしてください。

Please submit the document to the administrative office.
書類は事務窓口に提出してください。
You can apply for the certificate at the student affairs office.
証明書は学生課の窓口で申請できます。

「counter」は職員が対面で受付する場所そのものを指すので、日本語の「窓口」のイメージにもっとも近いかもしれません。


以下の例文を参考にしてください。

Please proceed to the counter on the second floor.
2階の窓口へお進みください。
Payments can be made at the billing counter.
お支払いは会計窓口で承っています。

まとめ


英語で「窓口」と言いたい時、「window」は絶対に使いません。「point of contact(POC)」という表現が最も一般的です。


ただ、「point of contact」は明確に「人」を指し、また、強い責任のニュアンスがあります。
そのため、「人」ではなく「部署」を表現したかったり、単なる「受付窓口」を意図している場合は、別に使い分けが必要となります。


この記事では、ほかに以下の表現を紹介しました。


  • department in charge / responsible department
  • contact point
  • contact person
  • representative
  • help desk / support desk
  • office / counter

それぞれのビジネスシーンに応じて最適な英語表現を選ぶと、誤解を避けることができるだけでなく、コミュニケーションをより円滑に進めることができます。
ぜひ、あなた自身と世界をつなぐ「窓口」として、この記事で得た知識を役立ててください。

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ホール 奈穂子

株式会社ギャビーアカデミー代表取締役

元九州大学職員。TOEIC 990、IELTS 7.5(Speaking 8.0)を誇る、英語学習独学のスペシャリスト。27歳から英語を学び直し、自らの人生で英語習得がもたらす可能性を証明。米国赴任、留学プログラムや海外大学との共同学位取得プログラムの設計・運営に携わった経験から、日本人の英語学習における課題を深く理解し、効果的な学習方法を追求。その集大成として、東京大学と共同で、脳科学に基づいた独自の英語スピーキング習得メソッドを開発。現在カナダ・バンクーバーに在住。世界を舞台に活躍する日本人ビジネスパーソンの育成に情熱を燃やし、日本とバンクーバーを往復しながら精力的に活動中。趣味はカナダを舞台にしたサケ釣り。

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