実は、英語を学習すると、就職・昇進で有利になったり、ビジネスチャンスに恵まれたりと、様々なメリットが期待できるのです。
そこでこの記事では、英語学習の魅力について解説したのち、英語を習得するには具体的にどうすればいいか紹介します。
英語学習の魅力とは
論理的思考が身につく
欧米では、論理的思考法やスピーチ・ディスカッションの手法が小さい頃から教育に取り入れられています。
そのため、英語を学ぶことで、欧米の思考法に触れる機会もでき、より効果的なプレゼン・意見発信につながります。
就職・昇進に有利に働く
によると、「今後のビジネスパーソンにとって重要な知識やスキル」として1位に挙げられているのが「英語(82.6%)」です。
「社員や職員に不足しているスキル」という項目でも「英語(67.0%)」が1位にランクインしました。英語を話せる人材がいかに求められているかが分かります。
そしてTOEICスコアを就職の「採用の要件としている」「参考としている」「新たに用件・参考とする可能性がある」企業は、新卒採用の場合で55.4%でした。
さらに、昇進・昇格の要件・参考としてTOEICのスコアを採用している企業も多く、特に課長職では43.4%の企業がTOEICのスコアを昇進の指標としています。
日本の国内企業では英語力、特にTOEICのスコアが就職・昇進の要件や参考材料として重視されているようです。
可能性が広がる
例えば、新聞やメディア記事を英語で読むスキルを身につけていれば、最新の情報をいち早く手に入れることができます。また、英語を話せることで、海外のビジネスパーソンと活発にコミュニケーションをとることができ、人脈作りが容易になります。
さらに、様々な国のビジネスパーソンとの交流を通して、国際的なバランス感覚が身につきます。
就職や昇進に有利に働く傾向が強いのはTOEICスコアですが、TOEICで高得点をマークしているだけでは、実際のビジネスシーンで英語を運用できるとは限りません。
他国の文化への寛容な姿勢や、自国の文化をきちんと説明できるスキルなど、豊かな国際感覚を持った人材が求められているのです。
英語が身につく勉強法
次のセクションでは、具体的にどうすれば英語力を身につけることができるか紹介します。
基礎的な文法・単語の「学び直し」をする
独学で学習する場合、文法を解説した参考書1冊、単語帳1冊をそれぞれ徹底的に学習するのがおすすめです。
複数の文法書を利用しても、重複箇所が多いため、二度手間、三度手間になってしまいます。一方で、1冊の単語帳で繰り返し同じ単語を目にすることで、語彙が身につきやすくなります。
正しい発音で単語・フレーズを覚える
また、英語には音がつながったり脱落したりする「音声変化」もあるので、常にネイティブのお手本を聞きながら単語・フレーズを学習すると、効果的に語彙を習得できます。
4技能をバランスよく鍛える
一般的に「TOEIC」と呼ばれる「TOEIC Listening & Reading Test」の対策だけでは、「聞く」スキルと「読む」スキルの学習に偏ってしまいます。
その結果、TOEICでハイスコアをマークしていても、原稿をベタ読みするプレゼンしかできず、質疑応答に対応できないという事態に陥ってしまうのです。
英語を学習する時は、インプット(読む・聞く)だけでなく、アウトプット(書く・話す)のスキルも一緒に鍛えると、相乗効果も相まって効果的に英語を習得することができます。
そこで、英語日記などを通して、「書く」スキルも積極的に身につけましょう。
また、「話す」スキルの育成には、オンライン英会話やミートアップイベントなど、実際にネイティブと話す機会を多く設けるとよいでしょう。
また、インプットのスキルに関しても、TOEIC受験のテクニックを身につけているだけでは、真の「読む」「聞く」力を身につけてるとはいえないケースも多いです。
実践的なリスニングスキルを身につけるには、シャドーイングやディクテーションがおすすめです。
また、リーディング力を身につけるためには、英語でニュース記事を読むと効果的です。自分の興味のある分野を読むと、モチベーションが維持しやすいでしょう。
もし可能なら、分からない単語に出会った時は、英和辞典ではなく英英辞典を利用してください。
ただし、シャドーイングやニュース記事を読むといった学習法は、初心者には少しハードルが高いのが難点です。
英語コーチングを利用する
英語コーチングでは、受講生の苦手分野に応じてレッスン内容をカスタマイズしてくれるので、初心者でも安心して受講することができます。
また、回り道をすることなく目標を達成できる、効果的な学習方法を提案してくれるので、海外駐在を控えているけれど時間がないという人でも、効果的に英語を習得することができます。
独学での英語学習に難しさを感じている人は、プロの手を借りるという手を検討してはいかがでしょうか。
終わりに・英語というスキルを選ぶ理由
先ほど挙げたIIBCの調査によると、2019年時点で「社内で英語を使うことはない」と回答したビジネスパーソンの割合は29%、そして3年後は18%程度になるだろうという見通しでした。
「日本語で完結する」生活を送れるビジネスパーソンは現在2割程度といえます。
しかし、「英語を話せる人材が少ない」現状は、むしろチャンスではないでしょうか。
なぜなら、英語を話せるのがある程度「当たり前」になっている海外企業と違って、英語人材がレアな日本では、英語は好待遇・高収入のチャンスを得る武器となり得るからです。
英語を身につけるのは難しいように感じるかもしれませんが、海外のビジネスパーソンで、英語習得に苦労している人はあまりいません。
正しい方法で学習すれば、英語は必ず習得できるものです。
今のうちに英語を身につけてキャリアアップの武器とし、将来のグローバル化に備えることをおすすめします。