企業や団体に属する人なら、誰もが一度は意識するであろう「出世」や「昇進」。英語では以下の例文のようにpromotionという単語を用いて表現することがあります。
- Will you be trying to get a promotion next year?
― 来年は昇進を目指すの?
その他にも、昇進する・出世するを表す英語表現はまだまだたくさん存在することをご存知ですか?本記事では、get a promotionのより詳しい使い方の説明と、昇進や出世に関わる英語表現を紹介していきます。
get a promotionの意味・使い方
get a promotionは、「昇進(出世)する」という意味です。
日本語でも頻繁に使われる「プロモーション」は販促や宣伝と捉える方も多いかもしれませんが、英語での「promotion」には「昇進」という意味もあります。
他動詞の”promote” 一語でも「出世させる」「昇進させる」という意味で使えるほか、“be promoted”や “get promoted”といったフレーズも使われることがあります。
Leadership qualities can help you get promoted or develop your team.
リーダーシップの資質は、昇進やチーム育成に役立つ。
The decision to be promoted is one your organization ultimately has to make.
昇格の判断は、最終的には組織が下すべきものです。
I will quit my job if I don’t get a promotion in 6 months.
6ヶ月以内に昇格できないなら、仕事を辞めます。
昇進する・出世するのその他の表現
get a promotion以外にも、昇進や出世、成功することを表す英語表現は多くあります。その一部を見ていきましょう。
elevate
エレベーターの動詞であるelevateは、誰かを「昇進・昇格させる」「登用する」という意味で使われることがあります。
昇進させるのは主語なので、自分が「昇進した」と言う場合は”I was elevated.”のように伝えましょう。
While my manager was on maternity leave, the company elevated me to her position.
上司の産休取得中、会社は私を上司のポジションに昇格させた。
upgrade
upgradeには、「昇格させる」「高い地位を与える」という意味があります。
日本語でも「アップグレード」はより良い等級に上がったり品質を向上させるときに使いますが、人が昇格するときにも用いることができる単語です。
Congratulations! I hear you’ve been upgraded to branch manager.
おめでとう!支店長に昇進したらしいね。
exalt
exalt + 人の形式で、「(人を)昇格させる」「(人に)高い地位を与える」という意味となります。
人をより高い地位やポジションに就かせたり、時にはその人にふさわしくない地位やポジションに引き上げるときに使われます。
He was exalted to a high position in the company through his father’s connections.
彼は父親のコネで会社の高い役職に就いた。
climb (move up) the ladder
「出世する」「昇格する」を意味するclimb (move up) the ladderは、直訳すると「はしごを登る」になります。
「はしごで上に登っていく」=「出世する、昇格する」のように連想することができますね。
I believe the success of the project is one of the ingredients I need to climb the ladder.
プロジェクトの成功は、私が出世するために必要な要素のひとつだと思っている。
get ahead in
ビジネスや仕事で成功したり、出世することを指すget ahead in。
get A aheadで「(人の)前に出る」という意味があり、ここから「出世する」「成功する」といった意味でも使われています。
He soon got ahead in his new company.
彼は新しい会社ですぐに出世した。
make one’s mark
make one’s markは「成功する」「名を上げる」という意味です。
markは「しるし」「跡」という意味を持つ単語で、make one’s markを直訳すると、人や物が「跡を残す」「しるしをつける」となります。
Apple had made its mark on the computing world.
Appleは、コンピュータの世界にその名を刻んだ。
kick someone upstairs
kick someone upstairsは、「名目だけの地位に就かせる」ことを指します。
一見出世したように見えるものの、実際にはその人を排除するためにそれほど影響力のないポジションに昇進させることを指します。
We kicked Mr. Tanaka upstairs to an assistant manager position so he would stop interfering with us anymore.
田中さんをアシスタントマネージャーに就かせて、これ以上彼が僕らを邪魔しないようにしたんだ。
make it big
「成功をおさめる」という意味の「make it big」。
何か成功したときに “I made it!” (やったよ!) などのフレーズを使って成功を喜ぶことがありますが、この「make it」だけでも「成功する」ということを言い表すことができます。
これに「big」を付け加えることで、「大成功」というニュアンスを出すことができますね。
My sister makes it big as a fashion designer.
妹はファッションデザイナーとして大成功した。
come a long way
come a long wayは「大きく進歩する」「大成功をおさめる」という意味で使われます。
はるばると長い道のりをやって来て、成功というゴールにたどり着いたと連想できますね。
He’s come a long way since his resident physician days.
研修医時代から比べると、ずいぶん進歩したものだ。
まとめ
いかがでしたか?
昇進や出世など、ビジネスで頻出の英語表現を覚えたら、今度はその知識を自然と使えるようになりましょう。
Gabby Academyでは、本記事で紹介した英語表現を脳科学的アプローチに基づくトレーニングで自然に習得し、英語ネイティブコーチ伴走のもとそれらを自然に使いこなせるようにしていきます。
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