2022.09.01英語学習・フレーズ

get toの意味と使い方とは? go toとの違いと使い分け方も併せて解説


英語ネイティブがよく口にするget toは皆さんも一度は耳にしたことがあるのはず。
「~に到着する」が最も馴染みのある意味ですが、get toは他にも様々な意味や使い方があることをご存知でしょうか?

今回は、そんな使いこなせると表現の幅がぐっと広がるget toの意味と、混同しがちなgo toとの違いを見ていきましょう。

get toの意味と使い方


(目的地や場所) に到着する、(時間や状況) に到達する


人や物が到着することを意味するget to。

単純に場所などの目的地に「到着する」という意味でも使われるほか、特定の時間や状況、段階に「到達する」という際にも使うことができます。

それでは早速、例をいくつか見ていきましょう。


例文

We finally got to the top of the mountain after a long hike.
長いハイキングの末、ようやく山頂にたどり着いた。

It got to Friday and I still hadn’t heard any news.
金曜日には、まだ何の知らせもなかった。

It took several hours to get to the point of the main subject.
本題に入るまで、数時間を要した。




~するようになる


get toは、「~するようになる」「~し始める」というstartやbeginと同じ意味でも使われます。

「~に取りかかる」という意味もあり、”get to work” (仕事に取りかかる) のように使われることも多いです。
それでは早速、例をいくつか見ていきましょう。


例文

I tried to get to know him, but he didn’t open his heart.
彼と親しくなろうとしたが、心を開いてくれなかった。

You’re getting to be like your mother.
お母さんに似てきたね。

Now I have to get to work.
さて、そろそろ仕事に取りかからなくちゃ。




~する機会がある


何かをする機会を得たり、それ与えられることをget toで表現できます。

例えば、自社の商品やサービスを思わずアピールできたときには、”I got to promote our product/service.”「商品 (サービス) の宣伝をする機会を得た。」という意味で「商品 (サービス) を宣伝できた。」というポジティブなニュアンスで使うこともできます。

「~できる」を意味するcanやcouldなどと混同される場合も多いですが、get toはあくまで「幸運にも~する機会を得ることができた」というニュアンスで、能力とは関係ないことを念頭に置いておきましょう。

それでは、この用法の例文を見ていきましょう。

例文

I never get to see her now that she’s moved to New York.
彼女はニューヨークに引っ越してしまったので、なかなか会う機会はない。

Did you get to talk to the hiring manager?
採用担当者と話すことはできた?

I got to meet the CEO of UA company at the conference last Wednesday.
先週の水曜日のカンファレンスで、UA社のCEOに会うことができたんだ。



イライラする、癪に障る



何かが癪に触ったり、イライラしている際によく使われる表現get to。
誰かに癇に障ることを言われたり、イライラしてそのことが頭から離れないというニュアンスが含まれます。

また、この意味を用いた定型フレーズ”Don’t let it get to you.”(そんなこと気にするなよ)は、嫌なことがあったときに相手を励ます際によく使われますので覚えておきましょう。

以下が例文です。

例文

Your joke really gets to me.
君の冗談は本当に癪に障るね。

He is always complaining, and it gets to me a bit.
彼はいつも文句ばかり言っていて、少しイライラするよ。

A. I’m annoyed with the way my boss says. (上司の言い方、腹立つんだよね。)
B. I feel you, but don’t let him get to you. (気持ちは分かるけど、あんまり気にするなよ。)



get toとgo toの違い


冒頭で、場所や目的地に「到着する」という意味のget toについて解説しましたが、「~へ行く」という意味のgo toとの違いは分かるでしょうか?この二つは似て非なる表現ですので、そのポイントとなる違いを解説していきます。


視点の違い


go toは出発地点を起点とし、目的地に着くまでの過程を強調するのに対して、get toは目的地に到達することを強調します。

以下、例文を交えながら見ていきましょう。

例文

How can I get to the office at 8:00 am?
How can I go to the office at 8:00 am?


前者は、目的地に到着したという意味のget toが使われているので「朝8時にオフィスに着く」という意味になります。一方で、go toを使った後者は、「朝8時にオフィスに行く」という意味になります。

上記二つの文から既に違いがわかると思いますが、get toは目的地(オフィス)に着いたという結果を指し、go toは家などの今いる場所を起点としてオフィスに向かうという過程に重点を置いていることとなります。


労力の違い


get toには、目的地まで辿り着くのに、苦労するというニュアンスが含まれています。

例えば、旅先など初めての場所で目的地に向かいたいとき、地図を見たり場所を調べたり、あるいは人に聞いたりして何とか目的の場所へたどり着きますよね。get toはそのニュアンスで、簡単に到着するというよりも何かしらのひと手間があったうえで目的地に到着するということとなります。

例文

How do I get to the South Exit of Shinjuku station?
新宿駅南口への行き方を教えてもらえませんか?

Finally, we got to the Grand Canyon.
ついにグランドキャニオンへたどり着いた。




まとめ


いかがでしたか?

get toは聞いたことはあるけど使い方が分からなかったというも、非常に便利な表現だということがお分かりいただけたのではないでしょうか。

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