覚えたばかりの難しい英単語やイディオムを多用していることはありませんか?
もしそのせいでメールの文章が複雑で長文になったり、内容が相手にすぐに理解してもらえないようであれば、今すぐあなたの英語を『シンプル』にする必要があります。
もちろん、自分の持つ知識を使いこなせるのは素晴らしいことですが、円滑なコミュニケーションを図りたいのであれば、なるべくシンプルな単語や表現を使うようにするべきです。
そこで今回は、シンプルで伝わりやすい英語を使いこなす方法をご紹介していきます。
あなたの英語を分かりやすくする4つの方法
短縮形を使う
“do not”を”don’t”のように短縮形にするとインフォーマルな英語になってしまうのでは?と思う方も多いかもしれません。しかし実際には短縮形を全く使わなければ、まるでロボットのような文章や音になってしまうのです。
より自然に聞こえるようにするには、文章やスピーチの中で少なくともいくつかの短縮形を含めるようにしましょう。
修正前:
If you cannot come tonight, I will not see you until I have returned from my vacation. I do not know if I will be able to wait that long!
修正前:
If you can’t come tonight, I won’t see you until I’ve returned from my vacation. I don’t know if I’ll be able to wait that long!
この2つの違いが分かるでしょうか?修正前の文章は、修正後のものより少し不自然に聞こえます。常に短縮形を使う必要はありませんが、話すときでも書くときでも、時々短縮形を入れることであなたの英語をよりシンプルで自然にすることができますよ。
受動態を避ける
実は、多くの日本人英語学習者は受動態を使いすぎています。受動態は知的な印象を与えるどころか、言葉が多くなりすぎて相手にメッセージを理解させるのが難しくなります。
“My car was stolen!”(私の車が盗まれた!)など、誰が特定の行動をしたのかわからない場合には受動態が有効な場合もあります。しかし、一般的には受動態はあまり好ましい表現ではありません。できるだけ能動態を使うように心がけましょう。
修正前:
When I got home, I saw that dinner had been cooked by my husband.
修正前:
When I got home, I saw that my husband had cooked dinner.
専門用語を避ける
ビジネスシーンなど様々な場面において、専門用語を使うことが適切な場合もあります。しかし、日常的なコミュニケーションで複雑な専門用語を多用することは、あまり良いことではありません。
コミュニケーションの要は、相手にメッセージを理解してもらうことです。ほとんどの人が知らないような言葉を使うと、聞き手を混乱させ相手の注意を引いてしまいます。特に日常会話では専門用語を避けるのがベストでしょう。
より簡潔な文章を心がける
最後のポイントは、話し言葉も書き言葉もできるだけわかりやすく簡潔にすることです。
修正前:
It is possible to obtain a prescription through your healthcare provider.
修正後:
You can get a prescription from your doctor.
上の2つの文章が基本的に同じ意味であることがおわかりでしょうか?つまり、文章をシンプルにしても言いたいことを伝えることは十分に可能です。難しく考えすぎず、なるべくシンプルに文章をまとめるように心がけましょう。
英語はとにかく「シンプル」に
いかがでしたか?特に、日本人が使ってしまいがちな「受動態」が、消極的でくどく受け取られるというのは驚きだったのではないでしょうか。
あなたの伝えたいことをよく理解してもらうためには、短縮形を使用し、受動態を避け、専門用語を減らし、文章をシンプルにすることを心がけましょう。まずはこれらのポイントをおさえることで、相手によく理解してもらえるコミュニケーションがすぐに取れるようになるでしょう。