英語学習を始めて約半年。前回のインタビューでは学び始めたきっかけや初期の手応えを伺いました。今回はその続編として、6ヶ月間の取り組みで見えてきた変化、現在の課題、そしてこれからの目標について、より具体的なエピソードと共にお話を伺いました。
半年間で感じた変化
── 半年間の英語学習を振り返って、最初と比べて変わったと感じる部分はありますか?
最初の頃は、本当に何を言っているのか全然わからなかったです。でも最近は「あ、これ聞いたことあるな」という単語が少しずつ増えてきました。映画やSNSの文章を見ても、全部は理解できなくても、部分的に意味がつながる感覚があります。それでもまだ全部を理解するのは難しいですが、「まったくわからない」状態からは抜け出せてきたと思います。
英語を話すことへの感覚の変化
── 英語で話すことに対する感覚は変わりましたか?
英語で話すことへの緊張感はほとんどなくなりました。むしろ間違ってもいいから話したいという気持ちが強くなっています。相手がネイティブでも、ちゃんと伝えようとすれば理解してくれるという経験を何度もして、自信につながっています。会話中に「これどう答えよう」と迷うことはまだありますが、通じたときの嬉しさや、自然に間違いを直してもらえることが増えたのは大きな変化です。
現在の課題
── 今、一番の課題は何ですか?
自分で英文を組み立てることです。英語の文を見れば「これで合ってたんだ」と分かりますが、頭の中で作って自信を持って話すのはまだ難しいです。未来形や過去形は少しずつ慣れてきましたが、“get+人+to〜”や“have+人+〜”など似た表現の使い分けにはまだ迷いがあります。音だけで聞くと混乱して、意味を取り違えることもあります。
学習ルーティン
── 普段の学習ルーティンを教えてください。
毎日セルフトレーニングを30回やると決めています。1分間のトレーニングを3種類、合計30回繰り返して、そのあとテストを受ける流れです。移動中はリスニングを中心に、家ではスピーキング練習をします。家族からは「うるさい」と言われることもありますが(笑)、それぐらい集中してやっています。
成長を感じる瞬間
── 成長を実感するのはどんなときですか?
リスニングで、文の最初から最後まで聞き取れたときは成長を感じます。以前は最初の単語に集中しすぎて後半が抜けてしまっていましたが、今は最後まで聞けることが増えてきました。Gabbyのトレーニングで、長めの文章を聞いて質問に答える練習をしているのですが、最初は3〜4回繰り返さないと意味がつかめなかったものが、最近は1〜2回で理解できることも出てきました。
モチベーション維持の工夫
── 忙しい中で、どのようにモチベーションを保っていますか?
やりたくない日でも「今日はこれだけはやろう」と最低限のノルマを決めています。決めたことは守る性格なので、そこが継続の力になっていると思います。ただ、最初の頃は意味がわからなくても英語動画や映画を見ていたのに、最近は少し避けてしまうこともあります。そこはもう一度初心に戻って、簡単な英語字幕付きの映画などで耳を慣らしていきたいです。
次の半年で目指すこと
── 次の半年で特に鍛えたいスキルはありますか?
短い英文を自然に作って、確信を持って受け答えできるようになりたいです。長い文を正確に作るよりも、簡単でも伝わる英語を自信を持って話せることが目標です。半年後には、辞書や翻訳アプリを使わずに日常的なやり取りができるようになっていたいです。
英語を学ぶ意味
── 半年間続けてきて、英語を学ぶ意味はどこにあると感じますか?
英語を学ぶことで、「伝えたい気持ち」がより強くなります。日本語でも難しいことを英語で伝えようとするのは大変ですが、それに挑戦する価値があると思います。伝わらないもどかしさが、逆に「もっと伝えたい」という原動力になります。
インタビュアーより
半年間で着実に変化を感じながらも、課題に正直に向き合う荒木選手の姿勢が印象的でした。「間違えてもいいから話す」という前向きな姿勢は、英語学習者にとって大きな励みになるはずです。次の半年でさらに成長した姿を見せてくれることを楽しみにしています。