2023.06.01英語留学

どっちがおすすめ?田舎VS都会。カナダ在住8年の私が思うカナダ留学

留学における一番大事な選択である、留学先を選ぶ際、都会か田舎…と悩む方も多いのではないでしょうか。自分の性格や留学の目的に応じて、どういった環境が自分自身を成長させることができるかを考えることが大事です。

今回は、都会と田舎どちらも経験した私がリアルに感じた、それぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。


まず私の経緯について…

2015年4月-6月:カナダ・アルバータ州・キャンモアの現地高校
2015年7月-8月:カナダ・アルバータ州・カルガリーの語学学校
2015年9月-2016年6月:カナダ・アルバータ州・キャンモアの現地高校
2016年9月~2018年6月:カナダ・ブリティッシュコロンビア州・バーナビーの現地高校
高校転校をきっかけに、バンクーバーに引越しました。

田舎のメリット

1.英語環境の作りやすさ

学校でもホームステイ先でもどこへ行っても英語のみの環境作りができます。
私も来た初めの三カ月間はみっちり英語漬けだったため、そこでしっかり英語力を鍛えることができました。

また、キャンモアに来ている留学生のほとんどが、英語力がすでに高いドイツ人やスペイン人だったので、彼らと一緒に勉強できる環境はとてもありがたかったです。

2.日本人の少なさ

当時私がいたころは、学校に毎年2-3人いるかいないかくらいでした。
町にも日本食レストランは一軒ほどで、道を歩いていて日本人とすれ違うことは一切なかったのを覚えています。そのため、語学目的できているのであれば最高の環境だと思います

3.大自然にふれることができる

カナダを思う存分感じることができたキャンモア。
留学生向けのアクティビティーが豊富で、犬ぞりや有名なアイスコロンビアフィールドへなどの遠足と、とても貴重な体験ができました。

また、Outdoor Education & Leadership (アウトドアエジュケーション&リーダーシップ) という、キャンプやハイキングなどのアウトドアアクティビティーについて実際に泊まりがけで行って学ぶ、カナダの大自然を楽しめるキャンモアならではの授業もありました。

田舎のデメリット

1.選択肢の少なさ

学校に関してだと、キャンモアよりも転校後のバーナビーの高校のほうが選択授業が豊富にありました。
例えば、Fine Arts といってもドラマ・劇場・コンサートバンド・ジャズ・コーラスなど、芸術の中でも陶芸や彫刻などと幅広く、たくさんの中から選ぶことができます。
やはり、先生、そして生徒の数も限られてくるため選択肢も限られてくるのはしょうがないですが、海外の高校ならではを体験できるのは都会ならではかなと感じました。

2.様々なことへの挑戦が限られている

ボランティア活動やコミュニティーへの貢献をするとなると、そもそも団体が少ないため留学生がかかわることができるのも少なくなります。
また、自分が何か特技や学びたいことがあって、もっとレッスンを受けたいとなると田舎では限られてきます。

実際に私の友達でバスケットボールのクラスを放課後参加したかったみたいですが、ホームステイ先の方に毎回市内の方に車を出してもらうということもできなかったため、断念したという子もいました。

3.交通の不便さ

市内に行くとなると何時間もかかる、車がないと大変ということはよくありました。
キャンモアの高校はスクールバスでの通学だったため、指定のピックアップ時間に遅れてしまうと、長い山道を歩くかホストファミリーに車を出してもらうかの二択でした。

私は何度か、放課後の帰りのバスに乗るのに遅れてしまったため、マイナス30℃にもなるキャンモアの冬でまつげが凍りながら、家まで30分以上歩いたことが今でもずっと覚えています…。

都会のメリット

1.他国からの友達が増える

バーナビーの高校に転校してきてから驚いたのは、世界中からの留学生がたくさんいることでした。
長期滞在する子は少ない反面、おかげで世界中に友達をつくることができ、今でもお互いに連絡を取り合っています。

2.チャンスが増える

大規模な大学への進学や就職先、ボランティア団体などと様々な選択肢が増え、積極的に参加することで、たくさんの人と出会いコミュニティーを広げることができます。
語学習得も大事なことですが、「留学」はそれ以上に学ぶものがあり、今後の人生の視野がすごく広がる素敵な経験になります。

都会のデメリット

1.英語環境を作るのは自分次第

バンクーバーの街を歩いていると、普通に日本語が聞こえてくることが多いため、自分でどれだけ積極的に行動して英語環境をつくるかは自分次第です。

2.物価が高い

海外高校留学のビザではさすがにアルバイトはできないため、遊ぼうと思ってもなかなか限られてきてしまいます。
カナダの高校は、放課後のアクティビティーや、補講をするほど勉強面も忙しくなかったため、自由な時間がたくさんありました。

しかし、アルバイトはできないため、アクティビティーやカフェ、ショッピングするとなっても高くつくので難しかったです。

二つのカナダの高校に通って感じた違い

地域にもよりますが、私がいたキャンモアという町は留学生や移民は非常に少なく、小さいころから一緒に育ってきた友達という印象が強く、みんなが知り合いという感じでした。
そのため同い年のカナダ人とは少し壁を感じ、英語力がまだ低かった頃からすると、なかなか積極的に話すことが難しかったです。その点では、バーナビーは様々な国の人が居て、移民や留学生に慣れている社会なので、つたない英語でもゆっくり聞いてくれました。

また、留学生だからといって壁を作られることもなく、現地の子達同様に接してくれたので、学校生活が過ごしやすくなりました。
田舎と都会の高校とでは、卒業後の進路が違う印象を受けました。私がいたキャンモアの高校では、高校卒業後、大学に進学する前にGap Year (ギャップイヤー) といって一年間(もしくは数年)旅に出たり、働く子がとても多かったです。

都会・田舎、結局どっちが良い?

都会、田舎、それぞれ良いところ悪いところはあり、本当に自分の性格にもよるとおもいます。
英語力に自信がある方は、田舎からスタートするのがあってる確率が高いかもしれないですし、そうでない方は都会でたくさんの人と触れ合い情報を収集しながら学ぶという選択が合ってることもあります。また、海外生活に慣れた後に田舎へいくこともできます。

個人的な意見でいうと、両方経験して、自分に合った、好きなところを見つけることができるのが一番ベストではないかと考えます。自分の留学目的、そして成長レベルに合わせて場所を変えることもとてもいい選択だと思います。
どちらを選択しても間違えではなく、必ず自分の成長につながっています。まずは自分のタイプや目的を整理し、一歩踏み出してみることが大事です!

最後のメッセージ

留学の場所選びは、不安で迷う人も多いと思われます。
この記事が、少しでも多くの人に、どちらの環境が自分の性格、好み、目的に合っているかどうかの判断をサポート出来たら嬉しく思います。


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