親子留学をするメリット
また、現地の学校や語学学校で英語に触れる機会が多くなり、語学力が上達しコミュニケーションが図りやすくなると、グローバルな視野を広めることができるでしょう。
将来、海外移住を考えている場合、家族にとって海外で暮らすことが最適な環境なのか、理想的な教育を受けられる場所なのかのどうかを判断できます。
親子留学する国を選ぶときに重視する点
観光で行きたい国はあるけれど、留学する場合どの国を選べばいいか迷ってしまう方は、以下の4点を考えると見つけやすくなります。
留学する目的から選ぶ
親が語学学校で英語を学び自身の英語力を上達させたいのか、異文化を体験したいのか、資格取得のためか、趣味の体験をするのかなどを決めてみましょう。
滞在期間で選ぶ
費用で選ぶ
物価や渡航費、授業料が安い国を選ぶのも、留学先を決める目安になります。
ビザの条件から選ぶ
親子留学のおすすめの国
日本の留学生に人気の留学先オーストラリア
銃の所持が禁止されているため、犯罪率が低く治安がよい国です。
日本との時差は1時間で、物価は日本より高めなので食費は自炊をするなどをして抑えるといいでしょう。家賃は月およそ日本円にすると9万円から10万円です。
語学学校は、政府の登録がなければ留学生を受け入れられないと決められていて、プログラムは1日からや長期留学など様々です。
オーストラリアの観光ビザは3ヶ月間有効で、子ども(6歳以上)が現地の学校に行くなどして学生ビザを所有していれば、親がガーディアンビザ(子どもの付き添いとして)の取得が可能で子どもと同じ期間滞在することができます。
ただし、出発前に滞在期間に関わらずETA(Electronic Travel Authority)電子渡航許可を申請する必要があります。
多様性を学べるニュージーランド
移民が多いニュージーランドは、小学校や語学学校は国が定めた基準を満たしているところが留学生を受け入れ、ファームスティを体験できたり、真夏の冬休みを過ごせたりできます。
治安もよく、オーストラリアと比べるとなまりが少ないイギリス英語が学べ、物価はオーストラリアよりも安く費用を抑えられる国です。
観光ビザは、3ヶ月間有効で、子どもが就学する場合は5歳から学生ビザを取得できます。
大自然で学ぶ移民の国カナダ
ロッキー山脈やナイアガラの滝など大自然を体験できるのがカナダの良いところです。バンクーバーは雪が少なく、過ごしやすく日本人も多く住んでいますが、内陸は、-20度以上の厳しい冬になります。トロントはさまざまな文化に触れやすい環境で、モールのフードコートでも多国籍の食事が楽しめます。とくに日照時間が長い夏は、公園で遊んだり、無料のスプレーパークで涼しく過ごしたりするのが人気です。
物価は日本より高く、飲食店のチップや州ごとに違った州税があります。
カナダに滞在するときは、必ずeTA(Electronic Travel Authority)のビザが必要ですが、観光ビザは6カ月間有効で、就学することもできます。子どもが6歳以上で就学する場合は、ガーディアンビザとして保護者は滞在できます。
エンターテイメントや観光も楽しめるハワイ・アメリカ
観光で人気のハワイは、アメリカ本土より治安がよく、窃盗や盗難に気をつければ滞在しやすい留学先です。
語学学校や現地の幼稚園・学校で学ぶ、ホームステイ、サマーキャンプに参加するなどの英語習得のカリキュラムが多くあり留学制度がたくさんあります。物価は日本より高いです。
アメリカで90日までの滞在は、必ずESTA(エスタ)の申請が必要です。90日以上の就学の場合は、F1ビザ(学生ビザ)を取得します。学生ビザの取得は年齢制限がありませんが、子どもが就学しない場合は、親が学生ビザを取得する必要がでてきます。
本場のクイーンズ・イングリッシュを学べるイギリス
ヨーロッパからの留学生が多く、語学学校で午前中に学んだあと、ロンドン観光や美術館巡り、乗馬体験やハリーポッターの撮影場所を訪ねるなど、歴史や伝統を体験できます。
費用はアメリカと同じくらい高く、治安は安定しているので心配はありません。小さな子どもがいる場合は、ベビーシッターのサービスがある語学学校は少ないので、早めに現地入りする、ベビーシッターを学校が始まる前に探すなどして前もって準備をしましょう。
イギリスは観光ビザで6カ月滞在できて就学もできます。しかし、イギリスでビザの延長はできないため、6カ月以上11カ月未満で就学する場合は渡航前にShort-term study visaの申請をし、12カ月を超える場合はChild student visaの取得が必要です。
リーズナブルな価格で英語を習得できる、セブ島・フィリピン
欧米と比べると留学費用が抑えられ、時差が1時間のフィリピンが人気の留学先になっています。
語学学校のプログラムは、マンツーマンレッスンが多く、費用を抑えて英語を学習できるのがメリットです。語学学校によりますがベビーシッターや託児所を設置しているところが多く、サービスが充実しています。
語学学校の寮に滞在する場合は、24時間の警備員を配置しているため安心ですが、外出するときは事前にしっかり調べて、危険な場所には行かないように注意しましょう。
また、腹痛や下痢を起こしてしまう可能性があるので、水道水は飲まない方が良いです。もし、水を飲みたい場合は、ミネラルウォーターの購入をお勧めしますが、日本と比べると割高に感じると思います。
フィリピンに滞在するには、観光ビザの取得が必須で、30日間の有効期限になります。語学学校で就学する場合は、観光ビザとSSP(Special Study Permit)といわれる就学許可証が必要です。SSPは語学学校から申請するため、認可されている語学学校で就学しなければいけません。
インターナショナルスクールが多いマレーシア
公用語はマレー語と英語、宗教はイスラム教を信仰する人が多く、ヒンズー教などさまざまな宗教と文化があり多様性のある環境で英語を学習できます。
治安は、シンガポールと比べると悪く、強盗やスリなどが多発しているため安全な地域に滞在すること、危険な地域には行かないように情報を収集しておきましょう。
留学生はマレーシアの公立校には就学できないので、イギリス系・アメリカ系・カナダ系・オーストラリア系のカリキュラムを採用しているインターナショナルスクールに通います。
ビザは、90日以内なら観光ビザで滞在できます。ガーディアンビザがあるマレーシアですが、子ども年齢が6歳未満または6歳以上でビザの取得が変わってくるので、注意が必要です。
近代的で多様性があるシンガポール
公用語は英語とマレー語、中国語など多言語で、物価は東京と比べると少し高めです。
日本との時差が1時間、7時間のフライトでシンガポールへ渡航できるのはよい点です。
高度なテストに合格しなければ公立校に入学できないため、インターナショナルスクールで子どもは英語を学ぶ事が多いです。
30日以内であれば観光ビザで滞在できます。2歳以上の子どもが学生ビザを取得していれば、親はガーディアンビザで滞在可能ですが、ガーディアンビザは母親や祖母のみになり、父親には発給されません。
まとめ
親子留学で何をしたいのか、目的や期間、費用、ビザの取得をするのかを考えて渡航する国を選ぶと満足できる体験ができるでしょう。
子どもが病気になった場合に日本語のサポートがあるかも、留学先の国を選ぶ際に検討してみるといいです。