その名前は「青は藍より出でて藍よりも青し」という言葉に由来し、日本の純米大吟醸の基準をクリアしながら、日本以上の品質の酒を目指しています。
2019年に2号蔵工場長に就任し、酒造全体の生産計画・育成・管理を担ってきた三浦史也さんは、ニューヨーク駐在について一言「楽しみ」と語りました。
英語学習についても、自分の小さな進歩を敏感に感じ取り、終始ポジティブな態度をみせていた三浦さん。
ギャビー受講開始から3ヶ月経った現在の心境を伺いました。
ワクワクと不便さの混じるニューヨーク生活
- ニューヨークの印象はいかがですか?
まだ観光をする余裕がないのですが、どこに行っても「これまで行ったことがない場所」になると思います。
これから行きたい場所はたくさんあるので、とてもワクワクしています。
逆に不便に感じるのは、おいしいお酒が買えないことです(笑)。日本酒を買おうと思っても、どこの酒蔵のものか分からないような商品しか売っていないように思います。
- ニューヨークでの酒造りに臨む現在の心境を教えてください。
このプロジェクトには3年以上かかわっていますが、赴任すると決めた時と家庭の状況が変わったこともあり、重い腰を上げるような心理で赴任することになりました。
しかし、プロジェクトを進めるにつれ、さらに環境が変わっていったこともあり、新しい仕事を一から始めるというのは、自分を鍛えるいいチャンスだと今は思っています。
英語学習を進めて
- ギャビーでの英語学習の経過について教えてください。
セルフトレーニングは、ほとんど取り組めていません。ただ、UG buildersのレベルがようやく2に上がったので、少しだけレベルアップした実感があります。
ネイティブコーチとのセッションは、最初は緊張してなかなかしゃべることができなかったのですが、だんだんコミュニケーションが取れるようになってきました。
セッションでは、実践の場で使えそうなフレーズを教えてくれるので、翌日から使ってみることもあります。また、よく使う単語の発音について相談し、アドバイスを受けることもあります。
- 英語力がアップしたという実感はありますか?
現場スタッフと「週末何をしたか」などについてコミュニケーションができるようになりました。
レストランでも、ニューヨークに来たばかりの頃はメニューを指さすだけだったのですが、最近は英語でオーダーしても通じている実感があります。
また、終礼の時に、現地社員が英語で話しかけてきて、仕事以外のことを話す機会が何度かありました。最初は頭が真っ白になっていたのですが、最近は少しずつお互いの言うことを理解できてきて、一緒に笑い合うタイミングも増えたので、「ああ、伝わったんだな」と実感しています。
ただ、「一番最初にやってね」という意味で「first」と現地の従業員に伝えた時、「早くやれよ」という意味で「fast」と言われたとその人が勘違いしてしまったことがあるので、まだまだだなとも思っています。
自立した生活を模索していきたい
- 今後の意気込みを聞かせてください
日本酒造りに関しては目標はある程度見えているので、私生活を確固としたものにしていきたいです。
仕事面では無事銀行口座を開くこともできて、生活していけそうだと感じています。
そのため、今度は私生活でどんなことを励みにして仕事の活力を得ていくか、模索していきたいです。
インタビューを終えて
渡米前の心境を、「重い腰を上げて」と表現された三浦さんですが、現在は新天地での生活に前向きな気持ちを持たれています。
慣れない海外生活や長い道のりとなる英語学習においては気分が落ち込むこともありますが、小さな成功体験の積み重ねがモチベーションの維持に繋がります。現地の銀行口座開設や英語でオーダーができるようになったという経験ももちろんその一つです。
前向きな気持ちをうまく保ちながら、私生活を充実させることも英語で会話をすることも、両方とも臆することなく挑戦してほしいと感じたインタビューでした。