文法や語彙には長けていても、英語の口頭でのコミュニケーション能力が欠けているということはあり得るのでしょうか?
実は、これは皆さんが思っている以上によくあることです。
文法は確かに役に立つし、ビジネスメールや学術論文を書くときなど、正確さが重要な場面では特に重要な知識です。しかし、文法や語彙が完璧な学習者であっても、必ずしも会話がスムーズに成立するとは限りません。
よく考えながら、時間をかけて正確な文法で英語を話す人と、多少の文法的な間違いはあれど、リズミカルに英語を話す人。
英語ネイティブスピーカーにとって心地よい会話相手は間違いなく後者です。
本記事では、カナダ人の英語ネイティブスピーカーの話を基に、そのワケやスピードにこだわるべき理由を解説していきます。
正確さにこだわりすぎるのは要注意
英語は、多くのルールと例外がある複雑な言語です。
英語学習者はそれを知っているため、話すときにそれらのルールから外れることに深重になることがよくあります。
一方で、正しい文法にこだわりすぎる話し手は、スピードと精度の矛盾に直面します。
ゆっくり話せば正確な文章が言えるますが、これは会話に適した方法とは言えません。
英語ネイティブにとっても、会話におけるテンポと流れは重要な要素です。
間違いを避けることばかりに気を取られていると、会話は自然に流れなくなります。スピードよりも正確さを重視する人は、リアルな会話に対応しつつ自然な発音で発話し、自分の考えを表現することが難しくなります。
英語スピーキングはスピードにこだわるべき!
スピードのアップがスピーキング力向上に繋がる
話し手が文章の完成度を気にしなければしないほど、会話速度は速くなります。
そして、間やぎこちない沈黙が少なくなれば、会話はより自然に流れ、自分の考えがより豊富に伝えられるようになります。
会話が自然に流れるだけでなく、自然なペースでリアルタイムに会話をすることで、学習者の言語スキルも強化されます。
口頭での会話の能力が鍛えられるほど、自分の言っていることを考えなくとも発話できるようになり、会話が自動化されるようになるのです。
聞き手が補完してくれる
英語学習者は、文法が完璧でないと理解されないと心配するかもしれません。
しかし、会話には少なくとも話し手と聞き手の2人が関わっています。
自分の考えを伝えるのは話し手の仕事ですが、聞き手も実は重要な役割を担っています。
聞き手は、話し手の言っていることを聞き、自分の英語の知識で話し手の足りない部分を穴埋めし、そして理解することができます。
例えば、話し手が動詞の時制を間違えたり前置詞を忘れても、聞き手が会話の意図やバックグラウンドを踏まえて補完すれば、話し手のメッセージは全体として理解されるのです。
スピードが英語スピーキング力の重要要素
ビジネスメールの作成、研究論文の理解など、読む・書く作業では文法的な正確さが重要であることは間違いありません。
しかし、口頭でのコミュニケーションは別です。
英語学習者は、完璧に話そうとする気持ちを抑えて、より会話の速度を高めることでコミュニケーションを円滑にし、より効果的な会話をすることができます。
Gabby Academyでは、会話の瞬発力を上げるために、英語ネイティブが日常的に使うフレーズや単語を脳科学的アプローチに基づくトレーニングで自然に習得し、英語ネイティブコーチ伴走のもとそれらを自然に使いこなせるようにしていきます。
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