2026.04.11英語ビジネス

英語ビジネスシーンで論理的に話す方法を分かりやすく解説|すぐ使えるフレーズ付き

英語で会議に参加したり、海外のビジネスパートナーとやりとりしたりする中で、「言いたいことがうまく伝わらない……」「相手の反応が薄い……」と感じたことはありませんか?
または、単語や文法に大きな問題はないはずなのに、「何が言いたいの?」と聞き返されてしまったことは?


そのようなコミュニケーション不全は、「英語で論理的に話す方法」が身についていないせいかもしれません。


たとえば、日本語と英語では、話を進める順番がまったく違うことをご存知でしょうか。


日本語では、背景や前提を丁寧に説明した上で、結論にたどり着くスタイルが一般的ですよね。
しかし、英語ビジネスシーンでは、結論を先に述べ、その理由や根拠を明確に示す論理構造が強く求められます。


こういった違いなどを把握していないと、文法的に正しい英語を使っていても、「わかりにくい話」と受け取られてしまうのです。


そこでこの記事では、英語で論理的に話すための基本的な考え方から、実践で役立つ便利なフレーズ、そして論理的に話せるようになるためのトレーニング法まで、わかりやすく解説します。


「話せる英語」を「伝わる英語」へとグレードアップさせ、一歩先のビジネスコミュニケーション力を身につけたい方は、ぜひ参考にしてください。


そもそも「英語で論理的に話す」とは何か

英語で論理的に話すこと」の、根幹となる考え方は2つです。


  1. 相手が理解しやすい順番で話す(結論ファースト)
  2. 主張だけでなく理由や具体例 / 根拠を提示する

それぞれどういうことなのか、詳しくみていきましょう。


相手が理解しやすい順番で話す(結論ファースト)

英語で論理的に話す上で、まず心がけたいのが、「結論ファースト」の話し方です。

日本語では、前提や背景を丁寧に説明したうえで、最後に結論を述べるスタイルが一般的ですよね。
たとえば、「いろいろ検討したのですが…したがって、この案がいいと思います」といった流れです。

一方、英語では、結論を最初に伝える「結論ファースト」の話し方が基本です。
そのため、日本語の感覚をそのまま英語に持ち込んでしまうと、「要点が分からない」「まわりくどい」と受け取られてしまうことが多いのです。


主張だけでなく理由や具体例 / 根拠を提示する

英語で論理的に話す上で重要なのは、結論を先に述べることだけではありません。
自分の意見を主張したら、「なぜそう言えるのか」をセットで伝えるのが必須です。
以下の発言をみてください。


I think this plan is good.
このプランがよいと思います。

これは一見問題なさそうに見えますが、この文だけでは、聞き手にとって情報が不十分です。
「なぜよいのか」「どんな根拠があるのか」が分からないため、納得にはつながりません。


では、以下の主張はどうでしょうか。

I think this plan is good, because it reduces costs.
このプランがよいと思います。なぜならコストが削減できるからです。

このように、たった一言でも理由を足すだけで、説得力が段違いにアップします。

「I think…」と自分の考えを述べる時は、必ず「because…」と理由をセットで提示するクセをつけましょう。

慣れたら「for example, …」と具体例を添えて補強できると、さらに説得力がアップします。


このように、「主張」を、「理由」と「具体例 / 根拠」で補強するのが、「論理的に話す」上で心がけたい、もうひとつの柱です。


論理的に話す基本フレームワーク:PREP法をマスターしよう

英語で論理的に話すためには、毎回ゼロから話を組み立てるより、「型(フレームワーク)」を利用すると効率的です。
PREP法は、もっともわかりやすく、もっとも一般的なフレームワークといえるでしょう。
以下の順番に沿って話を進めていくだけで、自然と、論理的な構造で話を進めることができます。


  1. Point(結論)
  2. Reason(理由)
  3. Example(具体例)
  4. Point(結論の再提示)

実際にPREP法に沿って文章を組み立ててみましょう。以下の例文をみてください。


  1. I think we should reduce costs.
    コストを削減すべきだと考えています。(結論)

  2.  Because our profit margin is decreasing.
    なぜなら、利益率が下がってきているからです。(理由)

  3. For example, logistics costs increased by 20%.
    たとえば、物流コストは20%増加しています。(具体例)

  4. So we need to take action.
    したがって、何らかの対策を講じる必要があります。(結論の再提示)

PREP法は汎用性が高いので、話の構造の立て方に迷ったら、とりあえずはPREP法を選んでおけば間違いありません。
上記のような短い発言でも、説得力を打ち出すことができます。
初心者の方にも再現しやすいのでおすすめです。


MECEやロジックツリーとピラミッド構造など、論理的思考(ロジカルシンキング)に興味のある方は、こちらの記事ものぞいてみてください。


接続語も重要

英語で論理的に話す上では、接続語の使い方も非常に重要です。
接続語を使うことで、「ここからが “理由”」「ここからが ”具体例”」と、話の流れ(論理関係)に目印をつけることができます。


接続語が適切に使われていないと、話の流れがあいまいになって、「結局どうつながっているのか」聞き手は理解に苦労してしまいます。
まずは、以下の3つを使えるようにしておきましょう。


  • because(理由)
  • for example(具体例)
  • so(結論の再提示)

「論理的に話す」とは、「論理関係を分かりやすく提示できる」ことでもあります。


論理的に話す方法・実践フレーズ集

この章では、PREP法を用いた実践的な英語フレーズを紹介します。
ただ、これらのフレーズを丸暗記する以上に、論理展開の「型」を覚えてもらえればと思います。
実生活では、まず「P(結論)→R(理由)」の流れを使えればOKです。慣れてきたら「E(具体例)」を続けられるようにしてください。


例①

1つ目の例は、プロジェクト過多の会議で発言するフレーズです。

I think we should focus on our core business.
中核事業に集中すべきだと考えています。

Because our resources are limited.
というのは、人的リソースが限られているからです。

For example, our team is currently handling too many projects.
例えば、現在このチームは多くのプロジェクトを同時に抱えています。

So we should prioritize key areas.
そのため、重要な分野を優先すべきといえます。

I think…、Because…、For example…、So…の流れに着目してください。


例②

2つ目の例は、カスタマーサポートの定例会議で発言するフレーズです。

I think we should improve our response time.
顧客対応のスピードを改善すべきだと考えています。

Because it affects customer satisfaction.
というのも、それが顧客満足度に影響するからです。

For example, some customers have complained about slow replies.
例えば、返信が遅いというクレームが一部の顧客から寄せられています。

So we need to respond more quickly.
したがって、より迅速に対応する必要があります。

customer satisfaction(顧客満足度)、complain(クレームを言う)などの語彙も参考にしてください。


例③

3つ目の例は、マーケティング戦略会議で発言するフレーズです。

I suggest we invest in digital marketing.
デジタルマーケティングへの投資を提案します。

Because it can increase our reach.
というのも、リーチの拡大が期待できるからです。

For example, our competitors gained more customers through online ads.
たとえば、競合他社はオンライン広告を通じて顧客数を増やしています。

So this will help us grow our business.
したがって、この提案は事業成長につながると考えています。

1文目には、「think」ではなく「suggest(提案する)」が使われています。
PREP法の構造に慣れてきたら、「For instance(一例として)」や「Therefore(したがって)」など、表現のバリエーションを増やしていきましょう。


【上級編】相手の反論を先回りして封じる「A-PREP法」

基本的なPREP法をマスターしたら、さらに一歩先の「A-PREP法」に挑戦してみましょう。
A-PREP法は、PREPの「具体例(E)」の後に、「Anticipated Objection(予想される反論への回答)」をあえて自分から組み込む手法です。

ビジネスの現場では、自分の意見を論理的に伝えても、「でもコストが高いのでは?」「リスクはないのか?」と反論を受けることも多々ありますよね。
さらに上を目指したい上級者の方は、ぜひ取り入れてみてください。


A-PREP法は、以下の5つの要素で構成されています。


  1. Point: 結論
  2. Reason: 理由
  3. Example: 具体例
  4. Anticipation: 予想される反論への先回り(★ここがポイント!)
  5. Point: 結論の再提示

自分から懸念点に触れることで、「この人はリスクも考慮した上で提案している」と、さらに強力な信頼を勝ち取ることができます。


なぜA-PREP法は「最強」なのか

英語圏のビジネスコミュニケーションでは、「クリティカル・シンキング(批判的思考)」が非常に重視されます。
自分の案を全肯定するだけでなく、あえてマイナス面にも触れることで、「思考の深さ」と「客観性」を示すことができるのです。


A-PREP法の強みは、大きく分けて3つあります。


まず、議論の主導権を握ることができます。相手に突っ込まれる前に自分で言ってしまうことで、会話の主導権を渡しません。


次に、客観性を示すことができます。自分のアイデアに固執せず、冷静に全体を俯瞰していることをアピールできます。


さらに、時間の節約にもなります。後からの質疑応答で出るであろう質問を、先に潰しておくことで、意思決定のスピードが早まります。


PREP法は「分かりやすさ」のためのフレームワークですが、A-PREP法は「説得力と信頼」を生むフレームワークといえます。


A-PREP法の実践フレーズ

A-PREP法の実践的なフレーズとして、新しいデジタルツールの導入を提案するシーンを見てみましょう。

Point(結論):
I suggest we adopt this new project management tool.
この新しいプロジェクト管理ツールの導入を提案します。

Reason (理由):

Because it will significantly improve our team’s communication efficiency.
というのも、チームのコミュニケーション効率を大幅に改善できるからです。

Example (具体例):

For example, we can reduce internal emails by 40%.
例えば、社内メールを40%削減できます。

Anticipation (反論への先回り):

You might be concerned about the initial cost. However, the long-term increase in productivity will outweigh the expense.
初期コストを懸念されるかもしれません。 しかし、長期的な生産性の向上は、その費用を上回る価値があります。

Point (結論の再提示):

Therefore, I believe this investment is necessary for our growth.
したがって、この投資は私たちの成長に不可欠だと考えています。

初期コストに対する指摘を先回りして封じ、さらなるメリット(生産性の向上)を畳みかけることで、信頼感がぐっと増します。


A-PREP法の「先回り」に使える便利な英語表現

A-PREP法で相手の反論をスマートに受け流し、自分のペースに引き込むためのフレーズも覚えておきましょう。


  • You might be wondering about… (〜について疑問に思われるかもしれません)
  • I understand that… might be a concern. (〜が懸念事項であることは理解しています)
  • Some might argue that… (〜という主張もあるかもしれません)
  • Admittedly, … (確かに〜ではありますが、……)

論理的に話すためのトレーニング方法

ここでは、英語で論理的に話すための具体的なトレーニング法を紹介します。
論理的な話し方は、トレーニングで身につく「スキル」です。
正しい「型」を理解した上で、繰り返しインプット・アウトプットをすることで、誰でも再現できるようになります。


毎日のトレーニング:1日1PREP

もっともおすすめしたいのは、PREP法を使ったアウトプット練習です。
身近なテーマについて、PREP法に沿って30秒〜1分程度、簡単なスピーチをしてみましょう。
たとえば、以下のようなテーマについて話してみるのはいかがでしょうか。


  • リモートワークは必要か
  • 英語学習は必要か
  • 〇〇英会話はおすすめか

たとえば、「リモートワークは必要か」というテーマなら、以下のような30秒スピーチを組み立てることができます。


I think remote work is necessary.
リモートワークは必要だと考えています。

Because it improves productivity.
というのは、生産性を向上させるからです。

For example, many employees can focus better at home without interruptions, such as unnecessary meetings or office noise.
たとえば、自宅で働くと、無駄な会議やオフィスの雑音がなく、より仕事に集中できます。

So I believe remote work should continue.
したがって、リモートワークは今後も継続すべきだと考えています。

スピーチは、長い文章である必要はなく、むしろ短く簡潔にまとまっていた方がよいです。
「型」を身体にしみこませるのが目的なので、できれば毎日続けましょう。
そして、文法的正しさはあまり気にせず、「PREPの構造を守る」ことに集中しましょう。


アウトプット:自分のスピーチを録音して「構造」をチェック

PREP法にこだわらない場合でも、テーマを決めて30秒〜1分程度スピーチをし、音声を録音して、自分が話した内容を聞き返してみるのがおすすめです。
ここでも、重要なのは文法的正しさではなく、論理的な話の「構造」です。


以下のポイントをチェックしましょう。


  • 結論ファーストになっているか
  • 理由が提示されているか
  • 具体例が提示されているか

そのほか、「話が長くなりすぎていないか」もチェックしましょう。
ふだんは気づかない自分のクセに、気づきやすくなるのでおすすめです。


インプット:英語を「構造」で聞く・真似る

スピーチのスキルをアップさせるためには、良質なスピーチをたくさん聞くのもおすすめです。
英語のスピーチを聞く時に、「何を言っているか」だけではなく、「どういう順番で話しているか」にも注意を向けてみてください。


ちゃんと「最初」に結論を言っているかどうか、どのタイミングで「because…」と理由を添えているか、さらにどうやって具体例を挙げているか、などです。
シャドーイングが好きな人なら、そのスピーチをそのまま真似てみるのもよいでしょう。


上手なスピーチの「型」を、ぜひ盗んでみてください。


まとめにかえて:論理的な話し方は「センス」ではなく「スキル」

この記事では、論理的に話すためにはどうしたらよいか、解説してきました。
「結論ファースト」と「主張だけでなく理由と根拠を提示する」ことが2つの柱だとお伝えしてきましたよね。


ただ、ここでもうひとつ、強調しておきたいことがあります。
それは、「論理的な話し方」は「センス」ではなく「スキル」であるということです。
型を覚えて繰り返し練習すれば、誰でも必ず身につけることができます。


「そもそも日本人は論理的思考が苦手なんだ」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるでしょうか。


たしかに日本文化は、「空気を読む」ことを重視する「ハイコンテクスト文化」的傾向が強く、英語圏のようにすべてを言語化する「ローコンテクスト文化」とはスタイルが違います。
しかし、それは「日本人は論理的思考が苦手」ということにはなりません。


すでに日本式に整理されているアイディアの配置を、少し「英語モード」に模様替えするだけです。
肩の力を抜いて、まずは1日1PREPから始めてみてください!

たった2週間で英語スピーキングの変化を実感!

英語が話せるようになりたいけど、何から始めればいいかわからない…。

言語脳科学に基づいた実践型トレーニングを無料で体験できるチャンス!

✅ 学習満足度92%
✅ 3ヶ月でVERSANTスコア平均4.8アップ
✅ 東京大学と共同開発のメソッド

📍 無料体験でできること
✔ スピーキング力の無料診断であなたの英語力をチェック!
✔ 4つの英語ドリルが使い放題で弱点を徹底トレーニング
✔ 100種類以上の発音レッスン動画で発音を根本から改善
✔ ネイティブコーチとのレッスン1回で実践練習

今なら2週間無料トライアル実施中!
まずは気軽に試して、スピーキング力の変化を実感してください。

詳しくはこちら

ホール 奈穂子

株式会社ギャビーアカデミー代表取締役

元九州大学職員。TOEIC 990、IELTS 7.5(Speaking 8.0)を誇る、英語学習独学のスペシャリスト。27歳から英語を学び直し、自らの人生で英語習得がもたらす可能性を証明。米国赴任、留学プログラムや海外大学との共同学位取得プログラムの設計・運営に携わった経験から、日本人の英語学習における課題を深く理解し、効果的な学習方法を追求。その集大成として、東京大学と共同で、脳科学に基づいた独自の英語スピーキング習得メソッドを開発。現在カナダ・バンクーバーに在住。世界を舞台に活躍する日本人ビジネスパーソンの育成に情熱を燃やし、日本とバンクーバーを往復しながら精力的に活動中。趣味はカナダを舞台にしたサケ釣り。

© Gabby All rights reserved.