2025.02.01英語ビジネス

ビジネス英語で知っておくべき日付の書き方|アメリカ式・イギリス式の違いとは

メールや文書などにおいて、「日付」はとても重要な要素の1つですよね。

例えばビジネスメールで日付が間違っていると、スケジュールの調整や納期の管理に支障が生じてしまいます。

ただし、日付の書き方は、アメリカ英語とイギリス英語で異なります。

そのため、日付を書く際は、取引相手が採用している表記法を尊重した上で、誤解を生まないよう配慮する必要があります。

この記事では、英語の日付の書き方を、イギリス式とアメリカ式の違いを交えて解説します。

ビジネスシーンにふさわしい日付の書き方や、日付に伴う前置詞の使い方についても触れます。

英語ビジネスシーンで仕事上のミスを防ぎ、ビジネスパートナーと円滑な信頼関係を築くために必須の知識です。

日付の書き方はアメリカ英語とイギリス英語で違う

英語の日付の書き方は、アメリカ英語とイギリス英語で大きく違います。

  • アメリカ式:月→日→年
  • イギリス式:日→月→年

それぞれ詳しく見ていきましょう。

アメリカ英語の日付の書き方

アメリカ式の日付の書き方では、月→日→年の順番で表記するのが一般的です。
そのため、「2025年1月9日」は、以下のような書き方になります。

  • 01/09/2025
  • 1/9/2025
  • 1/9/25
  • January 9, 2025
  • January 9th, 2025

数字が一桁の場合、前には「0」をつけてもつけなくてもOKですが、表記は統一するようにしましょう。

スラッシュ( / ) の代わりにハイフン( – ) やピリオド (. ) を使うこともできます。

  • 1-9-2025
  • 1.9.2025

英語にはJanuaryを「Jan.」などと略す表記もありますが、ビジネスメールでは、月や曜日を略さずに書く方がフォーマルです。

アメリカをはじめとして、カナダ・南米諸国・フィリピン・韓国などでは、アメリカ式が広く採用されています。

ちなみに読み方は、「January ninth in twenty-twenty-five」です。

イギリス英語の日付の書き方

イギリス式の日付の書き方では、「日→月→年」の順番で表記するのが一般的です。
そのため、「2025年1月9日」は、以下のような書き方になります。

  • 09/01/2025
  • 9/1/2025
  • 9/1/25
  • 9 January 2025
  • 9th January 2025


上記のように、イギリス英語には「2025年1月9日」を「9/1/25」と表記するケースがあるため、どれが日・月・年か混乱してしまう人も多いかもしれません。

自分でビジネスメールを書く際は、このような表記はおすすめしませんが、相手がイギリス英語話者であった場合、このような書き方もありうると把握しておいてください。

ちなみに、アメリカ式と表記は違いますが、読み方はアメリカ式と同じく「January ninth in twenty-twenty-five」です。

「ninth January…」という読み方にはならないので、あわせて注意しましょう。

国際規格を導入する場合も

公式文書やグローバルな取引では、国際規格(ISO 8601)の表記を採用するケースもあります。

国際規格では、「2025年1月9日」を「2025-01-09」と表記します。
「年→月→日」の順番で、年は西暦で4ケタ、月・日は2ケタで表記します。

曜日を併記する場合

曜日を併記する場合は、アメリカ式・イギリス式ともに、曜日を一番最初に書きます。

  • アメリカ式:Thursday, January 9, 2025
  • イギリス式:Thursday, 9 January 2025

アメリカ式では年の前にコンマ (, ) を入れる一方、イギリス式ではコンマを入れないという違いがあります。

また、「月」の項でも触れましたが、曜日も「Monday」を「Mon.」などと省略しないで書くと、フォーマルな印象になります。

英語ビジネスメールでの日付の書き方

英語ビジネスメールで日付を書く場合は、簡潔かつ誤解を生まないよう工夫しましょう。

例えば、以下のような書き方がおすすめです。

  • アメリカ式:January 9, 2025
  • イギリス式:9 January 2025
  • 国際規格:2025-01-09

アメリカ式やイギリス式を使う時は、混乱を招かないよう、月名を文字で書くとよいでしょう。

日にちには序数(1st, 2nd, 3rd)を使わないのが一般的です。

月と日の順番は、取引相手が使用している英語の種類によって使い分けるとよいでしょう。

英語ビジネスメールの書き方については、以下の記事も参考にしてください。

英語で日付を書く時の前置詞

英語ビジネスメールで日付を書く際は、文書の最後に付け加える場合が多いですが、本文中で使うことも多いですよね。


英文中に日付を書く時に悩みがちなのが前置詞「in」「on」「at」の違いでしょう。
この3つは、時間の具体性や範囲によって使い分ける必要があります。

詳しく見ていきましょう。

ある程度の期間を伴う「in」

「in」は「〜の中に」と訳されるように、広い範囲の時間の「内側」を指すイメージです。

そのため、ある程度の長さの期間に対して使われます。

具体的には、以下のような使い方になります。

  • In the 21st century
  • In the 1990s
  • In 2025
  • In January
  • In the morning

1年やそれ以上の長さを持つ期間、月、そして「朝(in the morning)」や「昼(in the afternoon)」などにも使われます。

曜日・日付には「on」

「on」は特定の1日や明確な日付を表す時に使う単語です。
カレンダーのような「面」にくっついている「点」をイメージすると分かりやすいかもしれません。

具体的には、以下のような使い方をします。

  • On Thursday
  • On January 9th
  • On New year’s eve

時間には「at」

「at」は具体的な時点をピンポイントに指す単語です。そのため、時刻や特定の瞬間を表す時に使われます。

具体的な用例は以下の通りです。

  • At 9 a.m.
  • At 12:30
  • At noon
  • At the moment
  • At the end of the day

ビジネス英語で日付について話す時

ここでは、ビジネスシーンにおいて日付をあつかう際に役立つフレーズを紹介します。

例えば、以下のようなシーンが想定されます。

  • スケジュールを調整する
  • 納期や期限を確認する
  • 日程変更をお願いする

スケジュール調整には、以下のようなフレーズが使えます。

Can we schedule the meeting for January 16th at 10 a.m.?
1月16日にミーティングを設定しませんか?
Does Thursday, February 2nd work for everyone?
皆さん2月2日はご都合いかがでしょうか?

「schedule」は「日程」という意味の名詞としてよく知られていますが、「日程を設定する」という動詞として使っても便利です。

また、「work for(〜にとってうまくいく、都合がつく)」という表現もぜひ覚えておきましょう。

また、納期や期限について話す時も、日付の話は不可欠ですよね。

Just a reminder, the deadline is January 20th.
念のため、締め切りは1月20日です。
The invoice’s due date is January 29th.
請求書の支払い期限は1月29日です。

「締め切り」を表す英語フレーズとしてよく使われるのが、「deadline」と「due date」です。

ニュアンスの違いとしては、「deadline」は厳守すべき締め切りで、守らないと重大な事態につながるという意味合いがあるのに対し、「due date」はより柔軟性の高いイメージです。

また、日程の変更をお願いする場面もよくありますよね。以下のような表現が使えます。

I’m afraid I won’t be available on February 15th. Could we reschedule?
2月15日は都合がつかないと思います。予定を変更してもらえませんか?
I realize this is last minute, but could we move the meeting to February 1st?
急な話で恐縮ですが、会議の日程を2月1日に変更してもらえませんか?

予定の変更の際に使えるのが「reschedule」です。日本でも「リスケ」などと言いますが、英語では当然通じないので注意しましょう。

また、予定の変更をお願いする時は、「I realize this is last minute(急な話で恐縮ですが)」「Apologies for the short notice(急なお願いで申し訳ありませんが)」など、丁寧な表現を使うと、相手の機嫌を損ねずに済むでしょう。

ただ、メールで日付について書いたり、ビジネスシーンで日付について話したりするのは、慣れないと大変ですよね。
そういったビジネススキルを伸ばすには、ネイティブ相手にアウトプットの練習をするのが一番です。

バンクーバー発の英語コーチングサービス「ギャビーアカデミー」には、ビジネス経験の豊富なネイティブコーチが多数在籍しています。

「ビジネス英語プロコース」も提供されているので、日付に関する話はもちろん、会議での会話やプレゼンの練習も行うことができます。

ビジネス英語のスキルを挙げたい方は、受講を検討してはいかがでしょうか。

まとめ

日付は、スケジュール調整や納期の管理などに直結する重要な情報です。
そのため、誤解のないように書き方を覚えたいものです。

誤解を防ぐコツは、年を略さずに書き、月を文字で書くことです。

また、国際規格の表記を採用すれば、日本人にも分かりやすいでしょう。

  • アメリカ式:January 9, 2025
  • イギリス式:9 January 2025
  • 国際規格:2025-01-09

そして、ビジネスパートナーが採用している表記法を尊重するのも大事なポイントです。

日本人はアメリカ英語に慣れている人が多いですが、イギリス英語を採用している国は意外と多いものです。

例えば、以下の国々では、主にイギリス英語が使われています。

  • イギリス
  • アイルランド
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • シンガポール
  • ヨーロッパ諸国
  • インド
  • アフリカ諸国

イギリス英語をバックグラウンドに持つ人に、アメリカ式で「January 9, 2025」と書いても誤解は生じないでしょう。

しかし、イギリス式で「9 January 2025」と書くことで、相手に寄り添う気持ちが伝わりやすくなります。

英語で日付を書く時は、誤解を生まない書き方を選ぶことと、相手の使用しているスタイルを尊重するという2点のポイントを心にとめておくとよいでしょう。

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ホール 奈穂子

株式会社ギャビーアカデミー代表取締役

元九州大学職員。TOEIC 990、IELTS 7.5(Speaking 8.0)を誇る、英語学習独学のスペシャリスト。27歳から英語を学び直し、自らの人生で英語習得がもたらす可能性を証明。米国赴任、留学プログラムや海外大学との共同学位取得プログラムの設計・運営に携わった経験から、日本人の英語学習における課題を深く理解し、効果的な学習方法を追求。その集大成として、東京大学と共同で、脳科学に基づいた独自の英語スピーキング習得メソッドを開発。現在カナダ・バンクーバーに在住。世界を舞台に活躍する日本人ビジネスパーソンの育成に情熱を燃やし、日本とバンクーバーを往復しながら精力的に活動中。趣味はカナダを舞台にしたサケ釣り。

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