2024.08.10英語学習・フレーズ

「担当者」って英語でなんていう?|ビジネスで使える表現をシーン別に紹介

英語でメールをする時や、電話をかける時、相手の名前や役職が分からないこともありますよね。
日本語には「ご担当者様」という便利な表現がありますが、英語で「担当者」についていう時はどうしたらよいのでしょうか。

この記事では、「担当者」を表す様々な英語表現を紹介します。日頃、英語メールや電話で苦労している方はぜひ参考にしてください。

英語で「担当者」は「person in charge」が定番

「担当者」を指す最も一般的な英語表現は「person in charge」です。「in charge of~(〜担当の)」という熟語を学校英語で覚えた方も多いのではないでしょうか。

とてもよく使われる表現なので、「PIC」と略されることもあります。

「person in charge」の使い方としては、以下の例文を参考にしてください。

The person in charge will arrive shortly.
ただいま担当者が参ります。

If you have any questions, ask the person in charge.
ご質問がある場合は、担当者にお知らせください。

ただ、日本語で「担当者」というと、単に「その業務に従事している人」を指す場合も多いですが、「person in charge」には「その業務に責任を負っている」というニュアンスが生まれます。

以下の例文を見てください。

Who is the person in charge of this project?
このプロジェクトの担当者は誰ですか?

Who is the person in charge of this department?
この部署の責任者は誰ですか?

manager(マネージャー)や、supervisor(監督者)、executive(管理者)などの言葉も同じようなニュアンスで「担当者」の意味で使われます。

後で紹介しますが、「責任」のニュアンスなく「担当者」といいたい場合は、「personnel」や「staff」を使います。


その他の「担当者」を指すフレーズ

英語で「担当者」を表現する場合は「person in charge」が一般的ですが、そのほかにも「担当者」を指す表現がいくつかあります。 ここでは、「担当者」を指す代表的な表現を紹介します。


representitive

「representative」は「代表者」という意味の単語ですが、「会社を代表して外部の人に接する窓口」というニュアンスで「担当者」を表すこともできます。
長い単語なので「rep」と略して使うことも多いです。

Who is the representative handling this case?
この案件を担当しているのは誰ですか?

Our sales rep can provide more information.
営業担当者がより詳細な情報をご提供できます。

The customer service representative is available 24/7.
カスタマーサービスの担当者は24時間365日対応しています。

「representative」は単独で使うこともできますが、「sales representative / sales rep(営業担当者)」のように、役職名を添えて使うのが一般的です。


person responsible

「person responsible」は「responsible(責任のある)」+「person(人)」、という意味で「担当者」を表します。
「person in charge」とニュアンスは似ており、権限や決定権のある「責任者」という意味合いでの「担当者」です。

The person responsible for the report is on vacation.
その報告書の担当者は休暇中です。

Please contact the person responsible for IT support.
ITサポートの担当者に連絡してください。

「person」という名詞を「responsible」という形容詞が後ろから修飾する形なので注意してください。
「responsible person」というと、「責任感の強い人物」という意味になってしまいます。


staff / personnel

「person in charge」や「person responsible」は決定権・権限のある「責任者」という意味合いでしたが、単に「その業務に従事する人」という意味で「担当者」と言いたい時もありますよね。

そういう時は、「staff (職員)」や「personnel(係・社員・人材)」という単語を使います。

Our sales staff are all highly experienced.
我が社の営業担当者は、経験豊富な人材ばかりです。

John Smith is currently out of the office. Another personnel in charge will assist you.
ジョン・スミスは只今外出中です。別の担当者が対応させていただきます。

ちなみに「staff」も「personnel」も、「familly」や「group」のように個人ではなく団体を表す言葉なので、複数形にはなりません。注意しましょう。


メールで「ご担当者様」という時

メールで担当者に連絡する場合、相手の名前が分かっていれば、「Dear Mr. Brown,」「Dear Ms. Green,」のように個人名で宛名を書くとよいでしょう。

しかし、相手の部署名しかわからなかったり、部署名すらわからなかったりする場合もあるかと思います。

ここでは、日本語の「ご担当者様」に当たる言い方を紹介します。


Dear+部署名

相手の部署名だけが分かっていて、「カスタマーサービスご担当者様」などと言いたい時は、回りくどい言い方は必要なく、「Dear Customer service,」のみでOKです。

他に以下のような言い方をすることもできます。

Dear Accounting,
経理部ご担当者様

Dear HR department,
人事部ご担当者様(人事部御中)

相手の名前も部署名も分からない場合は「Dear Sir or Madam,」といいます。


To whom it may concern

相手の部署も名前も分からない時に便利なのが「To whom it may concern」という表現です。

「whom」は「who(だれ)」の目的格で、「誰に / 誰を」を指します。

「it may concern」は「it(この用件)が」「concern(関係ある)」「may(かもしれない)」という意味の節で、whomを後ろから修飾しています。

そのため、「この用件が関係しているかもしれない人」という意味で、「(名前の分からない)ご担当者様」ということができるのです。

知っておくと便利な表現なので、ぜひおさえておいてください。


電話で担当者への取次ぎを頼む時

電話で「ご担当者様はいらっしゃいますか?」と取次ぎを頼む時も、最初に紹介した「person in charge」を使って、「May I speak to person in charge?」ということができます。

ここでは、その他の言い方を紹介します。


Someone in~

「○○部の担当者をお願いします」と部署の名前を指定したい時は、「someone in ○○」といいます。 以下の例文を参考にしてください。 Can I speak to someone in the Sales department, please? 営業部のご担当者様をお願いします。 May I speak to someone in PR? 広報部のご担当者様にお話を伺いたいのですが。


right person

「担当者」を表すには、「right person」という言い方もできます。
「right(正しい)person(人)」で「この件にふさわしい人」という意味になり、転じて「担当者」を指す表現です。

以下の例文を参考にしてください。

Can I speak to the right person for this issue, please?
この件についてのご担当者様をお願いします

I need to talk to the right person regarding my account.
私のアカウントに関してご担当者様と話したいのですが


まとめ

英語で「担当者」というには、「person in charge」という表現が定番です。ただ、「決定権・権限のある責任者」というニュアンスが伴うので注意が必要です。

単に「その業務に従事している人」という意味で使いたい場合は、「staff」や「personnel」を使いましょう。

英会話で同じ表現ばかり使いまわしていると、印象が悪くなりがちです。バラエティに富んだ表現を覚えて、グローバル社会で活躍できる人材を目指しましょう。


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