忙しい社会人にとって、仕事と英語学習の両立は大変ですよね。
「今日こそ英語を頑張らなきゃ」と思ったものの、「疲れてるからやっぱりいいや」とずるずる先延ばしにしてしまい、結局挫折してしまった人も多いのでは。
今まさに英語学習中の方で、モチベーションがなかなか維持できなくて困っている方も多いかもしれませんね。
この記事では、英語学習のモチベーション低下の原因について分析し、挫折を防止する対処法を紹介します。
英語学習のモチベーションを保ち、英語学習を成功させたい方はぜひ参考にしてください。
英語学習成功のカギは「モチベーションの維持」
英語学習の成功には、モチベーションの維持が必要不可欠です。
このセクションでは、英語学習とモチベーションの関係について解説します。
モチベーションは英語学習の継続に必要不可欠
英語は、1日にまとまった量の学習をしても、一気に習得できるというものではありません。
毎日コツコツ学習することで、身につくものです。
英語学習を継続するためには、モチベーションの維持が必要であり、高いモチベーションを保つことで、学習効果の向上も期待できるのです。
その一方で、多くの英語学習者が「モチベーションの維持は難しい」と感じているようです。
TOEICテストを運営するIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)のアンケート調査によると、「英語学習が継続できるかどうか不安を感じている」と答えた学習者は7割に及びました。
そして不安材料のトップとして挙げられたのが「モチベーションの維持」でした。
参考:英語学習に関する調査(国際ビジネスコミュニケーション協会、2023年)
第二言語習得理論とモチベーション
ここでいう「モチベーション」とは、日本語でいう「やる気」のような意味ではなく、「心理学的動機づけ(motivation)」のことです。
第二言語習得の成功にはモチベーションが大きな役割を果たしていると言われています。
「TOEICで〇〇点取る」というような動機づけは、言語学や心理学の用語で「道具的モチベーション」と呼ばれています。
「英語を話すことで海外の友人と仲良くなりたい」という動機づけは、「統合的モチベーション」といいますが、こういったモチベーションを持って勉強すると、英語学習そのものが楽しくなるでしょう。
そして、近年注目されている「第二言語習得に関連するモチベーション」として、「英語を習得した理想の自分をイメージする」というものがあります。
例えば、「英語が上手になってオールイングリッシュのミーティングで考えをガンガン発言する自分」や、「英語でプレゼンの質疑応答にスラスラ答える自分」といった、「理想の自分」を目指すと、英語学習に非常に効果的だといわれています。
これらのモチベーションを上手に利用することで、英語習得を成功へと導くことができるでしょう。
逆にいえば、英語学習においてモチベーションを保てないと、英語学習に挫折する原因になってしまうのです。
英語学習に挫折してしまう原因5つ
モチベーションの維持に失敗する要因となりうるのは、主に以下の5つです。
・明確な目標設定をしていない
・目標設定が高すぎる
・学習時間が確保できていない
・学習方法が自分に合っていない
・学習効果が実感できていない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
明確な目標設定をしていない
反対に、「なぜ英語学習をする必要があるのか」分からない状態で、学習を継続することは困難です。
また、英語学習は長くつらいものです。必ず「なんで英語頑張ってるんだっけ?」と疑問に思う時がやってきます。
その時、「英語がペラペラになりたいから」「英語が話せるとかっこいいから」というあいまいな目標を設定していたとしましょう。
すると、「なぜ英語を頑張っているのか」と自問自答しても、答えは出ません。
目標設定があいまいだと、自分が頑張っている理由が分からなくなります。その結果、英語を学習するモチベーションが低下してしまうのです。
目標設定が高すぎる
例えば、オックスフォード大学出版局がTOEICの受講生を指導する講師向けに作成したテキストでは、TOEICスコアを100点上げるためには、225〜325時間の学習時間が必要とされています。
その表によると、例えば現状の英語レベルが「TOEIC 450点」で、目標を「TOEIC 850点」に設定すると、1000時間近くの学習時間が必要ということです。
1000時間とは、1日3時間学習して、1年近くかかってやっと達成できる学習時間です。しかし、社会人の方にとって1日3時間の学習時間をコンスタントに捻出するのは、至難の業ですよね。
こういった目標設定をしてしまうと、途中で「何でこんなに頑張ってるんだろう……?」「もう英語覚えられなくていいかも……」と思い始め、挫折してしまう可能性が高いのです。
参考:Oxford University Press『A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success』
学習時間が確保できていない
「1日1時間は勉強する!」と決めたとしても、仕事の予定が変更になったり、残業などのせいで、学習できない日が重なってしまうことも多いでしょう。
そして、うまく学習を続けられないこと自体にプレッシャーを感じてしまい、「英語学習を続けるのはムリかな……」と挫折してしまうケースが多いのです。
だからといって、1日5分の学習時間では、とっかかりとしてはよいかもしれませんが、いつまでたっても英語を習得することはできません。
FSI(アメリカ外務職員局)によると、アメリカ人が日本語を習得するのにかかる学習時間は2200時間。
日本人が英語を学ぶのにも2200時間かかるとしたら、1日5分の学習時間では、英語習得に70年以上かかることになってしまいます。
現実的には、1日1時間程度の英語学習時間を確保したいものです。
しかし、コンスタントに毎日一定の学習時間を確保できないと、英語学習が捗らなくなり、挫折の原因になってしまうのです。
参考:Foreign Language Training(The Foreign Service Institute、FSI)
学習方法が自分に合っていない
インターネット上の記事やYouTubeには、「英会話をマスターするならこの方法がおすすめ!」という情報が氾濫していますよね。
しかし、自分のレベルに合わない方法や、自分の好みに合わない方法を無理に続けても、英語力があまり伸びず、精神的にもつらい思いをすることになります。
特に、あまり好きになれない学習法を無理に続けると、英語学習のモチベーションが大きく低下することになります。
学習効果が実感できていない
「いくら勉強しても、全然英語力が上がっている気がしない……」という状況では、モチベーションを維持するのは難しいでしょう。
「自分は確かに成長している」という実感がないと、学習を頑張っても無駄なのではないかと思うようになります。
また、「目標地点から数えて、自分がどの位置にいるのか」が分からない状態も、英語を学習するモチベーションの低下につながります。
英語学習の挫折を防止するには
・明確な目標設定をしていない
・目標設定が高すぎる
・学習時間が確保できていない
・学習方法が自分に合っていない
・学習効果が実感できていない
このセクションでは、これらの問題を回避し、英語学習を継続する方法を紹介します。
学習目標を明確にする
就職や会社で求められた「TOEIC〇〇点達成」などという目標は、目指す方向が分かりやすいですよね。
「留学先で外国人の友人と自由にコミュニケーションがとりたい」「英語に不自由なく買い物がしたい」という目標も、モチベーションアップに効果的です。
そして、「海外の取引先に対して、完璧な英語でプレゼンテーションができる理想の自分」を想像すると、非常に効果的でしょう。
目指すべき目標を明確にしておくと、英語学習で挫折しそうになった時も、「なぜ英語を頑張っているか」という当初の目標に立ち返ることができます。
その結果、モチベーションを維持することができ、英語学習の継続につながります。英語学習の挫折を回避することもできるのです。
自分に合った学習法を選ぶ
インターネット上でインフルエンサーが勧めている学習法は、その人には合っていたのかもしれませんが、自分にもその学習法が合っているとは限りません。
「自分に合った学習法」が分からない場合は、まず「自分が好きな学習法」を試してみると良いでしょう。
映画が好きなら、NETFILIXでたくさん洋画を見て、リスニングのトレーニングをするという学習法があります。
漫画が好きなら、日本の漫画の英語版を読むと、楽しみながらリーディングが学べます。
「自分に合った学習法」を見つけるのが難しい場合は、「英語コーチングサービス」を利用するのもおすすめです。
英語コーチングサービスなら、自分に合った学習法を見つけてくれるだけでなく、学習の目標設定においても、自分でも気づかないような目的意識について、深堀りしてくれます。
日々の進歩を記録する
学習効果を実感するためには、毎日でなくてもよいので、その日の学習内容などを書き留めてみましょう。
また、ちょっとしたことでもいいので、「前よりできるようになった」と感じるポイントを記録していくと、学習効果を実感しやすくなります。
「英語日記」をつけるのもよいでしょう。
また、おすすめなのは、オンライン英会話で話した内容を定期的に録音しておくこと。
1日や1週間のスパンでは、自分の変化は分かりませんが、1か月程度たつと、驚くほど上達した自分に気づくはずです。
VERSANTなどの試験を受けて、「自分の現在地」を確認するのも効果的です。
英語を一緒に学習する仲間と交流する
自分と同じくらいのレベルの人と英語学習について話すと、よい刺激を与え合うこともできます。
そして、自分と同じように頑張っている人に出会うと、「自分も頑張ろう!」とモチベーションを新たにできます。
少し英語から離れてリフレッシュする
やりたくないことを無理に続けて、学習のモチベーションが完全に消滅してしまっては、元も子もありません。
また、完全に英語学習をストップするのではなく、「ゆるく英語への接触を続ける」方法もあります。
好きな洋画を見たり、洋楽を聞いたり、YouTubeの英語チャンネルを見たりしていれば、英語学習を休憩していても、英語力の低下を心配せずにすみます。
少し休憩した方が、英語を学習したいというモチベーションの復活につながる可能性もあります。
第三者のサポートを受ける
英語コーチングでは、専任のコーチが目標達成まで日々寄り添い、伴走してくれるので、英語学習のモチベーションを保ちやすい手段といえるでしょう。
そして特に英語コーチングをおすすめしたいのが、忙しくて英語学習に時間を割くのが難しいと感じている社会人の方々です。
英語コーチングでは、普段の生活についてカウンセリングし、学習スケジュール作りまでサポートしてくれるスクールもあります。
英語を学びたいけれど、忙しくて学習時間が捻出できないと悩んでいる方にも、英語コーチングをおすすめします。
まとめ
モチベーション低下の原因として、「しっかりした目標設定ができていない」「学習時間が十分に確保できていない」「自分に合った学習法を実践できていない」ことなどが挙げられます。
そこでおすすめしたいのが、やはり英語コーチングサービスの利用です。
英語コーチングのカウンセリングでは、それぞれの学習目標について、学習者が自分で気づいていないレベルまで深掘りし、的確な目標設定へと導いてもらえます。
また、場合によっては日常生活の内容までカウンセリングし、「この時間が空いてますよ」「この時間が有効利用できますよ」とスケジューリングのアドバイスもしてくれます。
さらに英語コーチは、豊富な指導経験の中から、学習者に最適な学習法を選び出して提案してくれるので、独学で闇雲に学習法を探すより、ずっと効率的です。
社会人の方に特におすすめしたい英語コーチングサービスに、「ギャビーアカデミー」があります。
グローバル人材育成のため、多くの企業が採用している英語コーチングサービスです。
言語脳科学に基づいた独自のトレーニング方法と最先端のAI技術によって、英語学習の目標達成をサポートしてくれます。
ライフスタイルに合わせていつでも使える自主学習ツールが利用できるため、忙しい社会人でもスキマ時間を利用して英語学習を進めることができます。
今ならスピーキング力をAIが無料診断してくれるとのことなので、無料診断だけでも受けてみてはいかがでしょうか。