フォーマルな場にふさわしい表現や、バリエーションを付けた表現を使えるようにしたいですね。
この記事では、「OK.」の類語表現を、カジュアルなシーン向けとフォーマルなシーン向けに分けて紹介します。
ビジネスシーンで人間関係を円滑に進めたい方はぜひ参考にしてください。
ビジネスシーンで「OK.」はアリ?
ただ、相手が目上の人である時や、フォーマルな状況においては「OK.」という表現はあまり適切ではありません。
親しい同僚相手に、カジュアルなシーンでなら、「OK.」という表現も通用しますが、相手と場所柄をわきまえて使う必要があります。
また、親しい相手でも、常に「OK.」ばかり使っていると、相手は「簡単にあしらわれている」と感じるかもしれません。
同僚相手のカジュアルな返事でも、いくつかのバリエーションをストックしておきましょう。
カジュアルなビジネスシーンでの「OK.」の類語表現
それぞれのニュアンスの違いを例文とともに見ていきましょう。
Sure.
依頼や提案に対する承諾をシンプルに伝える時に使われます。
例えば、以下のようなシーンで使われます。
例1:
“Can you send me the document?”
その書類を送ってもらえますか?
“Sure.”
いいですよ。
例2:
“Do you mind reviewing my presentation before the meeting?”
ミーティングの前に私のプレゼンをチェックしてくれますか?
“Sure. I’ll go through it this afternoon and give you feedback.”
午後なら大丈夫ですよ。フィードバックしますね。
All right.
「All right.」はカジュアルなシーンでもフォーマルなシーンでも使える便利な表現ではありますが、「承諾はしているものの妥協している」というニュアンスもあります。
声のトーンによっては、いやいや賛成しているような印象を与えてしまうので注意しましょう。
実際には、以下のような会話の中で使われます。
例1:
“We need to extend the project deadline by two days.”
プロジェクトの締切を2日延ばす必要があります。
“All right. I’ll inform the team and adjust the timeline.”
分かりました。チームに伝えて日程を調整します。
例2:
“Can you take on the new task that came up?”
新しいタスクに取りかかってもらえますか?
“All right. I’ll start working on it and keep you updated.”
分かりました。開始して進捗をお知らせしますね。
Sounds good.
具体的には、以下のような会話で使われます。
例1:
I’ll handle the budget report, and you can work on the presentation.”
予算報告書は私が担当するので、プレゼンはあなたが準備してください。
“Sounds good. Let’s coordinate on the details later.”
分かりました [いいですね] 。あとですり合わせをしましょう。
例2:
“What if we try this new marketing strategy for the upcoming campaign?”
次のキャンペーンでこの新しいマーケティング戦略を試してみてはどうでしょうか?
“Sounds good. I’ll start drafting a plan and get back to you.”
わかりました [いいですね] 。受け取り次第レビューします。
フォーマルなビジネスシーンでの「OK.」の類語表現
それぞれのニュアンスの違いを例文とともに見ていきましょう。
Of course.
「承諾しました」ということや「理解しました」という意図を、自信をもって表現することができるため、丁寧で前向きな印象を与えることができます。
具体的には、以下のような会話の中で使われます。
例1:
“Can you prepare the report by tomorrow?”
明日までにレポートを準備できますか?
“Of course. I’ll have it ready.”
わかりました [もちろんです] 。準備しておきます。
例2:
“Can you share the presentation slides with the team?”
プレゼンのスライドをチームで共有できますか?
”Of course. I’ll send them out right away.”
わかりました [もちろんです] 。すぐに送ります。
Certainly.
実際には、以下のような会話の中で使われます。
例1:
“Could you provide the financial report by tomorrow?”
明日までに財務報告書を提出してもらえますか?
“Certainly. I will ensure it’s delivered on time.”
分かりました。明日までに提出します。
“Please make sure to double-check the data.”
データを再確認してください。
“Certainly. I will review it thoroughly.”
分かりました。しっかり確認します。
Absolutely.
以下の例文を参考にしてください。
例1:
“Can you handle the client presentation?”
クライアントへのプレゼンを担当してくれますか?
“Absolutely. I’m on it.”
分かりました。おまかせください。
例2:
“Can you prepare the slides for tomorrow’s presentation?”
明日のプレゼンのスライドを用意してくれますか?
“Absolutely. I’ll get them ready.”
分かりました。用意します。
Understood.
「I understand.」といっても問題ありません。
ちなみに「I understood.」とは言わないので注意しましょう。
例1:
“Make this task a priority and complete it by noon.”
このタスクを優先して、正午までに終わらせてください。
“Understood. I’ll prioritize it and ensure it’s finished by noon.”
分かりました。正午までに終わらせます。
例2:
”We need to adjust the delivery schedule.”
納品スケジュールを調整する必要があります。
“Understood. I’ll make the necessary adjustments.”
分かりました。対処します。
Agreed.
指示に対する理解や、協力して取り組む姿勢を表すことができます。
例1:
“Please complete the analysis by the end of the week.”
今週末までにその分析を完了させてください。
“Agreed. I’ll ensure it’s done by then.”
分かりました。お約束します。
例2:
“We should proceed with the updated design.”
新しいデザインで進めるべきでしょう。
“Agreed. I’ll move forward with the new design.”
分かりました。そのようにしましょう。
例2のような状況の場合、「Agreed.」の代わりに「I agree with you.」を使うこともできます。
まとめ
フォーマルなシーンでは「Of course.」など、その場の状況にふさわしい表現を選ぶようにしましょう。
また、カジュアルなシーンでも、「OK.」とばかり言っていては、親しい同僚と良好な関係を築けない可能性があります。
同意を示す表現に限らず、英会話ではさまざまな表現のバリエーションをつけて話せるようにすると、人間関係を円滑に進めることができるでしょう。