2024.09.21英語学習・フレーズ

「抜け漏れのないようにお願いします」って英語でなんていう?ビジネスシーンで使えるフレーズ集

ビジネスシーンにおいて「抜け」や「漏れ」は小さなものでも大きなダメージにつながりかねませんよね。
「抜け漏れのないようにお願いします」という表現をよく使うかと思います。

英語のビジネスシーンにおいても、抜け漏れが大きな問題になるのは同じです。

でも、英語で「抜け漏れ」はなんといえばいいかと言われると、言葉に詰まってしまう方がほとんどだと思います。

この記事では、英語で「抜け漏れ」を指す英語表現を8つ紹介します。
英語のビジネスシーンでミスを最小限にしたい方はぜひ参考にしてください。

omission

英語のビジネスシーンで「抜け漏れのないようにお願いします」と言いたい時にふさわしいのは以下のような表現です。

Please make sure there are no omissions.

「omission」は「文書や報告書、手順などから必要な情報や項目が抜け落ちている」という意味で「抜け漏れ」を指す表現です。

以下の例文も参考にしてください。

Please review the report carefully to avoid any omissions.
報告書を注意深く確認して、抜け漏れがないようにしてください。

We need to address the omission in the final draft.
最終草稿の抜け漏れに対処する必要があります。

The omission of key data led to misunderstandings.
重要なデータの抜け漏れが誤解を招きました。


oversight

「重要な要素を見落とす、または考慮に入れ忘れている」という意味で「抜け漏れ」と言うには、「oversight」を使います。

そのため、「抜け漏れがないようにお願いします」と言いたい時には、以下のように言うこともできます。

Please ensure there are no oversights.

「oversight」の使い方については、以下の例文も参考にしてください。

We discovered an oversight that affected the project outcome.
プロジェクトの結果に影響を与えた抜け漏れを発見しました。

An oversight in the initial design led to additional costs.
初期設計の抜け漏れのせいで余計にコストがかかりました。

We need to implement a review process to catch any potential oversights.
潜在的な抜け漏れを見つけるために、見直し作業を実施する必要があります。

ちなみに、似たような意味を持つ動詞「overlook」を使うこともできます。

Please make sure you don’t overlook anything.
抜け漏れのないようにお願いします。


error

「一般的な間違い」や「抜け落ち」という意味で「抜け漏れ」と言いたい時は、「error」を使います。

以下の例文を参考にしてください。

There was an error in the data entry.
データ入力に抜け漏れがありました。

There was an error in the financial report that needs to be corrected.
財務報告書に抜け漏れがあったため、修正する必要があります。

ちなみに先ほど紹介した「omission」と組み合わせて、「error of omission」という使い方をすることもあります。

The error of omission caused significant issues.
抜け漏れが重大な結果を引き起こした。


gap

情報や手順の中に不備があるという意味で「抜け漏れ」と言いたい場合は、「gap」を使います。
日本語の「ギャップ」のイメージとは違い、「空白」のような意味合いで使われます。

We identified a gap in the project plan.
プロジェクト計画の中に抜け漏れを見つけました。

The audit revealed a gap in the company’s compliance procedures.
監査によって会社のコンプライアンス手続きに抜け漏れがあることが明らかになりました。


missing ~

「書けているなにか」という意味で「抜け漏れ」と言いたい場合は、形容詞「missing」を使うこともできます。

There is some missing data in the report.
報告書にデータの抜け漏れがあります。

The missing information caused a delay in the decision-making process.
情報の抜け漏れが意思決定プロセスの遅れを招きました。

deficiency

「欠陥」「不備」という意味で「抜け漏れ」と言いたい場合は、「deficiency」という単語を使うこともできます。

We identified a deficiency in the process that caused delays.
遅延につながったプロセスの抜け漏れを特定しました。

The deficiency in the data led to incorrect conclusions.
データの抜け漏れが誤った結論を招きました。

「deficiency」は、「抜け漏れ」の中でも、結果的に深刻な事態を招いた場合に使われる単語です。


flaw

「deficiency」のように、深刻な事態を招く「抜け漏れ」に対してつかわれるのが「flaw(きず、瑕疵)」です。

There was a critical flaw in the software that led to data loss.
ソフトウェアの重大な抜け漏れ [欠陥] によりデータが失われました。

There was a flaw in the data collection process that led to incomplete results.
データ収集プロセスに抜け漏れ [欠陥]があり、不本意な結果を招きました。

「flaw」を使う場合、単に情報や手順が抜け落ちているというよりも、システム全体に影響を与えるような深刻な欠陥があるという意味合いになります。

slip

「deficiency」や「flaw」と違い、あまり深刻な結果につながらない「うっかりした見逃し」を指すのが「slip」です。

具体的には、以下のように使います。

The slip in the email communication led to confusion.
メールのやり取りに抜け漏れがあり、混乱を招きました。

The slip in the data entry caused discrepancies.
入力に抜け漏れがあってデータが合わなくなりました。


まとめ

「抜け漏れ」を指すのにおすすめの表現は「omission」と「oversight」です。
少し難易度の高い単語ですが、ぜひ使いこなせるようにしておきましょう。

難しいようであれば、まずは「error」を中心に使ってみましょう。

ちなみに、「抜け漏れのないようにお願いします」には、以下のような英語表現もあります。

Make sure we’ve dotted all the “i”s and crossed all the “t”s.

直訳すると、「すべての ”i” の上に点を打って、すべての ”t” に横線を書いたか確認してください」となり、つまり「細部まできちんと確認してください」という意味になります。

自分で使おうとすると失敗しそうですが、いざ言われた時に分かるようにしておいてもよいでしょう。


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