2024.10.26英語学習・フレーズ

英会話でスランプに陥った時はどうすればいい?スランプの仕組みと乗り越え方を解説

英会話のトレーニングをしていて、なかなか上達を実感できなかったり、むしろ英会話力が下がった気がすることって、ありますよね。

英会話をトレーニングするにあたって、このような「スランプ」を感じている方は、非常に多いと思います。

この記事では、英会話におけるスランプについて深掘りし、スランプを乗り越える方法を紹介します。

英会話のスランプは「誰でも起こること」

この章では、英語学習を進める上で誰にでも起こる、2つの現象について分かりやすく紹介します。

英語学習においては、「プラトー現象」という伸び悩み期と、まるで「U字カーブ」のようなスキルの落ち込み現象が存在するのです。

誰にでもある伸び悩み「プラトー現象」

英語学習に限らず、ものごとを学ぶ時は、スキルがスーッと右肩上がりに伸びていくわけではありません。

ある程度以上スキルがアップすると、しばらく停滞期が訪れ、ある時を境に突然停滞期が終わってまたスキルが伸び始めます。

この停滞期は「プラトー現象」と呼ばれ、ものごとを学ぶ時には必ずと言っていいほど起こる現象です。

英語学習においても、中級者がなかなかスキルが伸ばせない現象は「中級者プラトー」としてよく知られています。

まずは、「スランプに陥るのは自分だけじゃない」「誰もがスランプに陥る」ということを把握しておきましょう。

英会話がむしろヘタになった!?「U字型発達曲線」

英語学習などにおいては、学びの途中で、スキルアップが感じられないどころか、スキルがダウンしてしまったような実感さえおぼえることもあります。

この現象を、「真ん中がへこんだグラフ」に例えて、「英語学習のU字型発達曲線(U字カーブ)」と呼ぶことがあります。

ただ、「むしろ英会話が下手になった」という実感は、実際にスキルが下がっているわけではなく、学習が深まった証拠です。

次々に与えられる新しい情報を脳がまとめきれず、一時的にアウトプットに反映されなくなっているだけで、学習を進めていけば自然に解消されます。


英会話スランプの乗り越え方

ここまで、英語学習でスランプに陥るのは、ある程度「当たり前」であることを解説しました。

ただ、誰にでも起こりうるものとはいっても、「自分の進歩がなかなか実感できない」「むしろ英会話がヘタになったような気がする」と感じる時期は、つらいものですよね。

そこでこの章では、英会話スランプをなるべく早く乗り越えるためのコツを紹介します。

インプットを増やす

英会話のトレーニングというと、「たくさん話すこと」と思い込みがちかもしれません。

しかし英語学習や英会話は、「読む・書く・聞く・話す」4つのスキルをバランスよく伸ばすことで、より効率的になります。

「話す」トレーニングしかしていないと、インプット不足により英語力が伸び悩み、英会話でスランプに陥ってしまう危険があります。

まずは文法力・語彙力が充実しているか見直してみましょう。

文法においては、「現在完了」や「仮定法」などの文法事項以上に、「SV・SVC・SVO・SVOO・SVOC」の基本5文型を使いこなせることが重要になってきます。

そして、「読む・聞く」、いわゆるインプット中心の英語学習を、英会話トレーニングと併せて行ってみましょう。

遠回りなように見えますが、インプットのトレーニングは英語脳形成にも大きくかかわるため、英会話スランプ脱却の助けになるかもしれません。

英語の「音」を学ぶ

英会話トレーニングをしている方で、英会話の「内容」に気を取られて、「発音」の学習をおろそかにしている方はいませんか?

実は発音トレーニングは英会話においてとても重要で、真っ先に学ぶべき項目です。

日本人の英語は聞き取りづらいことで有名ですし、発音できない音は聞き取れないので、リスニング力の伸び悩みにもつながります。

英会話トレーニングにおいてスランプを感じている場合、発音に重点を置いてみると、スランプ脱出のきっかけになるかもしれません。

自分の進歩を実感できるようにする

前の章で紹介したように、英語学習においては、学習してもスキルがアップしない「プラトー現象」と、むしろヘタになった感じさえおぼえる「U字型発達曲線」という現象があります。

しかし、その現象を知らないまま、「いくら英会話を学んでも英会話力が伸びない……」と悩んでいると、その精神状態は強いストレスになります。

自分の進歩を実感したい方には、学習を進めていく上で感じたポジティブな気づきを書き留めておくことをおすすめします。

学習を進められていること自体についても、自分をほめてあげましょう。

自分に合った学習法を選ぶ

英会話でスランプに陥っている人は、学習教材やトレーニング法が自分に合っていない可能性もあります。

ちょっと背伸びして教材を変えて、難しすぎてついていけなくなっているケースもありますし、今まで使っていた教材を使い続けすぎて、物足りなくなっている可能性もあります。
今使用している英語教材が自分に合っているか判断できない場合は、英語コーチなどプロの第三者の意見を聞くのもおすすめです。

まわりと自分を比較しない

英語学習においては、SNSで同じくらいのレベルの学習仲間を見つけて、刺激を与えあいながらトレーニングを進める方法も広まりつつありますよね。

ただし、SNSに投稿されている内容を真に受けていると、停滞期に陥った時、自信を無くしてしまう原因になるかもしれません。

「あの人はあんなに成果をあげているのに、自分はちっとも上達しない……」などと思い始めると、精神的にプレッシャーがかかってしまい、スランプがエスカレートしてしまいます。

SNSを見て劣等感を覚え始めたら、思い切ってSNSを見るのをやめましょう。
自分一人と向き合ってトレーニングを進めることで、スランプを脱することができるかもしれません。

目標設定を見直す

英語学習においては、「なぜ英語を学ぶのか」について、ブレない目標を常に持っている必要があります。

英語学習は長くつらいものです。「なぜこんなに頑張っているのか」が分からなくなると、学習を途中であきらめてしまいがちです。

例えば「英語が話せたらなんとなくかっこいいから」という理由で英会話を始めた人でも、「なぜかっこいいと思うのか」「どんな自分が理想なのか」深掘りしてみましょう。

思いもよらない自分の欲求に気づけるかもしれません。

学習環境を整える

英語学習・英会話トレーニングにおいては、英語を学ぶ環境づくりも大切です。

英会話を学ぶにしても、仕事や家事で疲れがたまっていると、充分な英語学習効果を実感することはできません。

仕事が忙しい方は、スキマ時間を上手に活用する方法を身につけましょう。

また、食生活や、早寝・早起きなど生活リズムの見直しによって、英会話のスランプを乗り越えられる可能性もあります。


英会話スクールに通っていてスランプを感じている場合

英会話でスランプに陥っている人の中には、通学型の英会話スクールやオンライン英会話スクールを利用している方も多いかもしれません。

英会話スクールでは、英語をどう話せばいいか教えてもらえる一方、スランプに陥った時にどう乗り越えればいいか、先生が相談に乗ってくれることはあまりありませんよね。

そこでおすすめしたいのが、英語コーチングサービスの利用です。

英語コーチは、英語の学習法を教えてくれる先生であると同時に、スランプなどの悩みを共有し、乗り越える方法を的確に教えてくれる「仲間」のような存在でもあります。

ギャビーアカデミーには、英会話の悩みに精通したプロのコーチ陣が多数在籍していますし、英会話に必要不可欠な「英語脳」形成のノウハウが蓄えられています。

英会話でスランプに陥った場合は、ギャビーアカデミーの無料スピーキング力診断を受けるところから始めるのもおすすめです。


まとめ

英語学習の「U字型発達曲線」のところでも触れましたが、英語学習で壁にぶつかってしまうのは、ある意味「成長の証」といえます。

たくさん学んだからこそ、学んだ成果を自分の中で解釈している最中なのです。
チョウチョに例えれば、青虫から「さなぎ」になり、羽化する直前の状態です。

基本的には英会話のスランプは誰にでも起こりますし、学習を進めていれば自然に解消します。

自分だけがスランプに陥っているわけではないと知って、ストレスの軽減につなげてほしいと思います。


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