「スキンケアって英語でどう説明すればいいの?」
このように、スキンケア化粧品に関する接客英語を知りたいと思う方は多いのではないでしょうか?
実は、メイクやスキンケアに関する英語は、翻訳機能を使っても違和感のある英単語に変換されてしまうことが多いです。
たとえば、化粧水は翻訳すると「Lotion」と変換されますが、実際によく使われる英語は「Toner」です。
海外の化粧品販売店として有名なSEPHORA(セフォラ)で働く私が、上司や同僚から学んだ海外で使える接客英語を解説します。
今、英語に興味がある美容部員の方、これから海外で美容部員を目指している方は、ぜひ読んでみてください。もちろん、他の分野で働こうとしている方も参考になると思います。
スキンケア化粧品の基本接客英語フレーズ5つ
接客英語は、基本的に日常英会話の延長線にあるので、ビジネス英語のような堅苦しい表現はほとんどありません。
しかし、肌やスキンケア商品に関する専門的な英単語が少し必要になります。
接客で使いやすいフレーズと共に、頻出するスキンケア英単語も紹介していきます。
当たり前のことですが、接客の前は必ず「How can I help you?」などコミュニケーションを取ってから接客を始めましょう。
それでは、5つの英語フレーズを、それぞれ詳しくみていきましょう。
日本と海外でのスキンケアのニュアンスの違いと、正しい英語表現を詳しくみていきましょう。
①:What skincare are you looking for?(どんなスキンケアを探してますか?)
スキンケアにもさまざまな種類があるので、何を探しているのかまず始めに聞きます。
他の言い方だと、下記のような言い回しもできます。
Do you have any questions about skincare?(何かスキンケアへの質問はありますか?)
Are you looking for specific skincare products?(特別探してるスキンケア商品はありますか?)
商品を探しているお客さんは指名買いで来店している人もいれば、どんなものが良いかわからず単にスキンケアの売り場を歩いてるだけの人もいます。まずはカジュアルに、裾野を広げた質問からしていくように私は心がけています。
②:Do you have any skin concerns?(肌悩みは何かありますか?)
「悩み」という日本語だけを思い浮かべると「worry」「trouble」「problem」などを思い浮かべるかもしれませんが、「concern」は肌について気になっていることを聞くニュアンスが伝わりやすいです。
そして、スキンケア化粧品を英語で説明するには、肌悩みに関する英語を知らなければいけません。
たとえば、このような返事が返ってくることが多ので、必ず覚えておきましょう。
I have dry skin.(乾燥肌です)
I tend to get pimples.(ニキビができやすいです)
My skin is pretty sensitive.(けっこう敏感肌です)
③:Have you ever tried any skincare before?(今までに試したことあるスキンケアはありますか?)
特に今までにスキンケアを試して肌に合わなかったものがないかの確認として、私はこのフレーズを使います。
I have tried this toner before but I didn’t like it.(この化粧水を試したけど好きじゃなかったです)
This skincare brand didn’t work for me. (このスキンケアブランドは私には合わなかった)
このような返事が返ってくることが多いです。
海外は返品対応を柔軟に行うことが多いので、お客様が購入した後に満足して使い続けてもらうためにはここでしっかりとヒアリングすることはとても大切です。
ちなみに、日本では考えられないかもしれないですが、セフォラだと80%以上残りがあって、レシートさえ持っていれば返品ができてしまいます。
④:What kind of texture do you like?(どんなテクスチャーが好きですか?)
特に、下記がテクスチャーを表現するときによく使われる英単語です。
Lightweight texture(軽いテクスチャー)
Rich texture(重めのテクスチャー)
Smooth texture(滑らかなテクスチャー)
Sticky texture(ベタつくテクスチャー)
ちなみに、重めのテクスチャーを「Heavy texture」というと、悪い意味での「重めのテクスチャー」というニュアンスになることが多いです。
「Rich」を使うことで、しっとり感のあるというポジティブなイメージを与えることができます。
⑤:You can try on your skin.(手元で試してみてください)
たとえば、洋服をお店で試着するときも「Can I try on this ?」(これ試着していいですか?)とよく使われる英語です。
また、「You can」は直訳すると「あなたはできる」という意味になりますが、接客のシチュエーションでは、「ぜひ〜してください」というニュアンスが強くいろんな場面で使える表現です。
他にも「Would you like to try on your skin?」(手元でお試しになりますか?)のように、少し丁寧な言い回しもできます。
スキンケア化粧品は英語と日本語で違う?
たとえば、「ローション」「エマルジョン」など日本の商品でカタカナ表記されていますが、海外で「lotion」「emulsion」という表記はされません。
また、海外では「化粧水の後に乳液」ではなく、「美容液の後に保湿クリーム」というスキンケアが主流です。
なので、英語を使って接客する時に正しい意思疎通ができるように、海外と日本のスキンケアの単語の違いだけでなく、事前にスキンケアの方の違いまで理解しておくと、スムーズな接客ができるようになります。
スキンケア商品は英語でなんていう?
化粧水=Toner, Essence
乳液・クリーム=Moisuturizer, Cream
美容液=Serum
化粧落とし=Makeup remover
洗顔=Cleanser
日焼け止め=Sunscreen
角質除去マスク=Exfoliation mask
特に、日本語で「クレンジング」と聞くと化粧落としを連想しますが、英語でのクレンザーは「洗顔」を意味するので注意しましょう。
スキンケアの成分は英語でなんていう?
Hyaluronic Acid =ヒアルロン酸
Niacinamide =ナイアシンアミド
Ascorbic Acid =アスコルビン酸
Salicylic Acid =サリチル酸
Collagen =コラーゲン
Ceramide =セラミド
Peptides゠ペプチド
Retinol=レチノール
海外で働いて気づいた日本との大きなスキンケアの違いは、お客さんが「成分重視」で商品を選ぶことです。
また、成分の発音がカタカナ英語では通じないことが多く、ヒアルロン酸は「ハイロロニックアシッド」、ナイアシンアミドは「ナイアシナマイド」のような発音に変わります。
スキンケアの接客で成分の説明は避けて通れないので、英語での発音も覚えておけるとベストです。
まとめ
また、単純に美容部員として働くための化粧品成分などの知識も必要になります。よりプロフェッショナルな接客をしたいなら、肌に関する表現やスキンケア成分の英単語も覚えていきましょう。この記事を参考に、ぜひ接客英語を練習してみてください。