親子留学は夏休みやゴールデンウイークなどを利用でき、半年以上の長期間に渡って滞在することもできます。
親子留学ができる年齢や滞在先、費用などをこの記事で解説します。
親子留学とは、英語を学びながら海外の文化に触れられる
主に親子留学の目的は以下の3つです。
・子どもが語学学校で学び、親は保護者として付き添う
・親が語学学校で学び、子どもを託児所に預ける
・子どもと親も語学学校で学ぶ
子どもが英語を学習する目的の場合は、語学学校やサマーキャンププログラムに参加します。親は滞在先で、ヨガや文化体験などのアクティビティに参加し、ショッピングを楽しむなど子どもの生活を支えるスタイルです。
親が英語を学習する目的の場合は、語学学校で学ぶ、カレッジで資格取得を目指すプランがあります。親が学習している間は、子どもは現地の学校に通う方法や低年齢の子どもは保育所やベビーシッターに預けます。
子どもと親も学習する場合は、同じ語学学校に通う方法や英語の先生の家にホームスティをして英語を学ぶスタイルもあります。
親子留学はどんな目的にしたいのかを考えましょう。
親子留学のメリット・デメリットを理解する
親子留学をするメリット
子どもは海外の友達と遊びながら英語を習得していきます。毎日楽しみながら英語を聞いていると日本で学ぶより習得が早くなるでしょう。
親が子どもと一緒に海外に滞在すると、安心できます。悩みを聞いたり、食事の面でサポートしたりできるため、親子の会話も増えるかもしれません。
海外の文化や生活を体験することで、多様性を学べます。柔軟な考え方や知識が増えて、子どもが自ら考えて発言でき行動できるようになります。
親子留学のデメリット
日本の英会話教室で学ぶ場合は英会話教室代が主な費用ですが、親子留学の場合、渡航費、現地で生活する費用、語学学校代などがかかり、大きな負担になることもあります。
子どもが意思疎通を伝えられるレベルの英会話力がなければ、英語を習得するまで時間がかかったり、ホームシックにかかったりする場合があります。海外で生活するのは、誰もが不安です。親子留学は、自分の意思疎通ができる英語力が必要です。
小さなお子さんは英語の習得は早いですが、日本に帰国後に英語に触れずにいると忘れてしまいます。留学後に英会話教室など英語学習を継続する機会を作りましょう。
親子留学は何歳からできる?
英語を学び始めるのによい年齢は6歳から15歳で、英語に触れて遊びながら学ぶ年齢は、2歳からといわれています。
乳幼児や幼稚園児の5歳までは、託児所や保育園に預けてアートやクラフト、歌、絵本の読み聞かせ、パズルなどのアクティビティに参加できます。海外の保育園で受け入れができない場合は、ベビーシッターに預けて、英語に毎日触れる方法もあります。
6歳から15歳以上になると、語学学校や現地の小学校に通えます。日本で学んだ英語の仕様意欲や新しい英単語を学びたいという気持ちが増えてくる時期であるため、英語を学ぶ意欲がわく年齢といえます。
親子留学は、柔軟に選べる期間がある
留学するにはまだ英会話力に自信がない場合は、短期留学がおすすめです。親がなかなか仕事の休みを取得できないときは、留学を諦めずに短期留学で参加してみましょう。
海外で英語力をアップしたい人や将来移住を考えている人は、長期留学で参加してみると、長く生活してみてわかることや、英語力の成果も長期であれば向上しやすくなります。
しかし半年以上の留学の場合は、ビザの申請や滞在費が多くなるため早めに調べておくのをおすすめします。
親子留学の滞在先を決める
親子でホームステイ
ホストファミリーや英語の先生と生活する中で、日常的な英語が学べます。
もしホストファミリーに子どもと同じ年代の子がいると、遊びながら英語を学ぶチャンスがありよい刺激になります。
コンドミニアムやアパート・ホテルに住む
学ぶ時間とリラックスする時間を分けて、親子だけの生活を楽しみながら留学先でのストレスを溜めずに滞在できます。
自炊ができれば滞在費の食費を節約して、留学費用を安くできます。
親子留学の費用相場を知る
留学する国や滞在先、期間によってかかる費用の差がありますが、日本に近いアジア系の国を選ぶと費用が安くできます。また日本より遠いヨーロッパやアメリカ・カナダの北米を選ぶと渡航費が高くなり、学校も私立の語学学校は授業料が高く、期間が半年以上と長くなれば費用も高くなります。
人気な親子留学先の費用相場(1カ月を目安)
・アメリカ・ハワイ 50~120万円
・カナダ 50~80万円
・オーストラリア 50~90万円
・ニュージーランド 40~90万円
・イギリス 50~100万円
・フィリピン・セブ島 25万円~
・マレーシア 25万円~
・シンガポール 40~70万円
親子留学でよく選ばれる留学先
また、長時間のフライトではなく、旅行がしやすいアジア圏も人気になっています。日本との時差が少なく、日本の家族と連絡が取りやすいところが嬉しいです。
ハワイ
公用語は英語ですが、アジア人やヨーロッパ人、アメリカ人とさまざまな国の人が住んでいます。海や山と自然豊かな場所で、リラックスしながら英語を学べる場です。
時差は19時間、7時間のフライト時間です。
カナダ
湿度が低いカナダは、夏は過ごしやすく観光で人気ですが、内陸に入ると冬は-20度を超える寒さになります。
カナダの国内は5つの時差に分かれていて、日本との時差はバンクーバーで14時間です。直行便のバンクーバーまでのフライトは約10時間になります。
オーストラリア
オーストラリアは日本と季節が反対になり、日本の夏がオーストラリアの冬です。
時差は1時間で、約8時間のフライト時間です。
ニュージーランド
教育水準が高く、フレンドリーな国のニュージーランドでアウトドアアクティビティを留学で体験できます。アメリカやカナダなどの英語圏と比べると費用が安くなるのがよいところです。
時差は3時間、フライト時間は13時間です。
イギリス
電車やバスなど交通網が発達しているため、車を使わなくても長い歴史がある英国文化を放課後に体験できます。
時差は9時間、フライトは約13時間です。
フィリピン・セブ島
犯罪の多い場所を避ければ治安はよく、日本人スタッフのいる語学学校やマンツーマンの授業に参加できます。
物価は日本より安く、時差は1時間でフライトは約5時間で到着できます。
マレーシア
イギリス領だったこともあり、ビジネスシーンで英語が使われているため、語学学校でもネイティブの先生から学べます。
日本とは時差1時間、直行便で7時間のフライトです。
シンガポール
公用語はマレー語と英語、中国語、タミル語と多言語で、英語と中国語のバイリンガル教育が実施されています。
時差は日本と1時間で、フライト時間は7時間です。
子どもが2歳児以下の小さな場合は、急な発熱で困ってしまうことが日本でも多くあります。海外で医者にかかる可能性を踏まえて、日本語対応のサポートサービスがあるかを事前に調べておきましょう。
海外旅行傷害保険やクレジットカード付帯海外保険に入っておくと、現地の治療費負担への心配が少なくなります。
また、親子留学をするときに、留学先の国によってビザ申請が必要かを確認しましょう。ビザ取得に時間がかかる場合があるので、事前に調べてビザの申請は余裕をもってしましょう。
まとめ
英語を話す機会を多くしたいのか、しっかりと英語を身につけたいのかなど目的を考えてから滞在先の国や留学プログラムを選ぶと充実した親子留学ができます。
長期の親子留学に不安がある場合は、3日や1週間のプチ親子留学から始めてみましょう。