英語話者が、名詞を修飾するために2つ以上の形容詞を繋げる場合、そこには明確なルールがあることをご存知ですか?
ただ羅列をすれば良いというものではないのが英語の形容詞。もちろん、多少位置がおかしくても殆どの場合意味は通じ、致命的なミスコミュニケーションには至りません。ですが、ネイティブにとっては、ナチュラルに聞こえる形容詞の順番が確かに存在します。
さて、本日は連続する形容詞を並べる順番についてカナダ人ライターがご紹介。
これをマスターすれば、より自然な、理解してもらいやすい英語に近づくことは間違いありません。
累積形容詞の順番
これから紹介する形容詞は累積形容詞と呼ばれるものです。
これらは特定の順序で並びます。ランダムに並べるのではなく順番が決まっているので、累積形容詞はコンマで区切る必要がありません。
早速、累積形容詞をどのように並べるべきかをその順番に沿って説明します。
1. 意見
話し手が文章の意見を表す形容詞が一番最初に位置します。
例
excellent
scary
boring
cute
2. サイズ
サイズには具体的なものと抽象的なものがありますが、どちらも同じ順番に位置します。
例
60-square-metre
tiny
small
tall
big
3. 物理的な品質
物理的にどんなグループに属するかを表現するための形容詞です。
例
rough
strong
dusty
oily
4. 形
形には以下のような形容詞が入ります。
例
round
square
oval
rectangular
5. 年齢
これは数字(20歳)などの場合もありますが、具体的でない形容詞でも当てはまります。
例
old
young
new
ancient
6. 色
色は以下の様な形容詞です。
例
brown
purple
greenish
blue-grey
7. 由来
「由来」とは、何かがどこから来たかを意味します。例えば、以下のような形容詞が入ります。
例
Japanese
Australian
Canadian
American
8. 原材料
その物体が何でできているのかを表す形容詞です。
例
wooden
metal
plastic
cotton
9. タイプ
物や事が特定のタイプやスタイルに属することを指す形容詞です。
例
four-wheeled
two-level
academic
electric
10. 目的
名前に特定の目的が含まれている形容詞(例:dancing shoes(目的はダンスをすること))です。
例
running (shoes)
watering (can)
sleeping (bag)
例文
一般的に、一度に3つ以上の形容詞を使うことはあまりありません。
そのため、以下の例文は少し奇妙に見えるかもしれませんが、上記で紹介した累積形容詞がどのような順番で並ぶのかを見てみましょう!
例
・ strange (opinion)
・ strange enormous (size)
・ strange enormous messy (physical quality)
・ strange enormous messy rectangular (shape)
・ strange enormous messy rectangular old (age)
・ strange enormous messy rectangular old brown (colour)
・ strange enormous messy rectangular old brown French (origin)
・ strange enormous messy rectangular old brown French brick (material)
・ strange enormous messy rectangular old brown French brick two-level (type)
・ strange enormous messy rectangular old brown French brick two-level vacation (purpose)
・ strange enormous messy square old brown French brick two-level vacation house (noun being described)
例文
She’s staying in a strange enormous messy rectangular old brown French brick two-level vacation house.
ルールには例外も
語順の変更も可能
強調したい単語がある場合は、語順の変更も可能です。
例
My teacher is OLD and boring!
通常、意見なのでboringが先になりますが、ここでは強調するためにoldを前に持ってきています。
例
a big, beautiful tree.
形容詞の順番がルール通りにならないことはたびたび起こります。例えば、意見(beautiful)はサイズ(big)の前に来るはずなのに、”a big, beautiful tree”のような語順にすることがあります。
まとめ
自然に順番通りにできているものもあれば、そうでないものもあったはず。
この順番さえマスターすれば、連続する形容詞の使用も怖くありませんね。
Gabby Academyでは、形容詞の語順のような英語ネイティブが日常的に使うフレーズや単語を脳科学的アプローチに基づくトレーニングで自然に習得し、英語ネイティブコーチ伴走のもとそれらを自然に使いこなせるようにしていきます。
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