2023.09.30英語ビジネス

グローバルキャリア構築に欠かせない英語資格8選|受験方法の解説付き

「海外を視野に入れたキャリアアップに英語資格は重要?」
「資格の種類が多すぎて、何を取っていいかわからない」

このように、海外でグローバルに活躍するためのキャリアを作るための英語資格について、悩んでいる方は多いのではないでしょうか?

英語資格を保持していると、就職、転職、昇進など、ビジネスシーンで有利になる傾向があります。また、外資系企業への就職や海外就職など選択肢も広がります。しかし、英語資格を取ろうと思ってもその種類が多く、必要な資格はどれか迷うこともあるでしょう。

そこで本記事では、英語資格の選び方、それぞれの資格の特徴から英語学習の方法まで詳しく解説していきます。

英語学習における英語資格の重要性とその選び方



海外で働くためのグローバルキャリアを作るために、「英語力を証明する資格を取得したい」と考えている人は多いでしょう。

また、「英語資格はそもそも本当に重要なの?」「英語が話せれば資格はいらないのでは?」と考えている人もいるのではないでしょうか?

結論、海外でキャリアアップを目的とするなら、英語資格は重要になります。

例えば、友人と会話したり日常生活で困らない範囲で英語を話せればいいと考えている人には、英語資格は必須ではありません。しかし、グローバル企業や英語の使用が必須の企業へ就職を目指す場合は、自身の英語レベルを証明するものが求められます。

キャリアアップにおける英語資格の重要性について、詳しくみていきましょう。

英語資格の重要性とメリット


2022年度のEF英語能力指数において、日本は111カ国中80位で英語能力レベルは「低い」に位置付けされています。また、ビジネスレベルで相手とコミュニケーションがとれる日本人はさらに少なくなります。

このように英語を話すことに苦手意識が強い人が多い日本では、英語を話せる人材はグローバル企業にとって非常に魅力的な存在です。
そうした企業に就職する場合、英語資格は企業が求めるレベルに見合う英語スキルを有しているかを判断する材料となります。

参考:EF EPI 2022 – EF 英語能力指数

他の英語学習方法との比較


資格をベースにした英語学習は自分のレベルが把握がしやすいです。

日本人が英語を習得するためには2,200時間の学習時間が必要と言われ、多くの人が想像しているよりも長い時間がかかります。だからこそ、途中で挫折してしまう人も少なくありません。

実際に、筆者も英語学習を始めて少し経った頃、英語の伸び代が感じられずに悩んでいました。その時に、IELTSの受験をしたことで、数字で自分のスコアが見えて自信につながりました。

ゴールが見えないままただ英語学習をするよりも、数字でスコアが見える英語資格は学習を続けるうえでモチベーションにもなります。

英語資格選びのポイント


英語資格を選ぶときは、自分の目的に合わせましょう。

例えば、資格によっては企業が求める英語スキルを十分に証明できない場合もあります。
英語力を証明する資格として日本で広く認知されているTOEICは、主にリーディングとリスニングの二つのパートのみで構成されています。日本で就職活動をする際は、TOEICの得点は高得点であればあるほど評価されます。しかし、TOEICのスコアだけでは英語が話せることを証明するには十分でない場合もあります。

さらに、日系企業ではTOEICは有効ですが、外資系企業では必ずしもそうではありません。
特に外資系企業でキャリアを積みたいのであれば、TOEIC以外の資格やスキル習得にも視野を広げておくことが非常に重要です。

英語資格の未来と新しいトレンド


英語資格も年々様々な様式が取り入れられています。
2020年からIELTSはコンピューター受験を開始しているほか、TOEICは団体であればオンライン受験が可能です。

特に近年はAIによる英語力診断をする方法もあります。グローバルに展開する大手企業や世界中の政府機関で英語力を測定するテストとして採用されるVERSANTは、パソコンやスマートフォンから受験でき、結果が1〜2分で出るのですぐに自分の英語レベルを確認できます。

以前は、「英語試験=会場に行って受験する・結果通知まで時間がかかる」という認識でしたが、今は気軽に英語力が測定できる時代になりました。

海外で働くために持っていた方が良い資格



英語資格には、4技能が判定できるものと一部のスキルしか測れないものなど様々あります。自分が英語資格を取ってどんな企業で働きたいのかによって取得するべき英語資格も変わってきます。

海外で働くために有効な英語資格について、それぞれの特徴をみてきましょう

IELTS(International English Language Testing System)


IELTS(アイエルツ)は、30年以上の歴史があり世界で知名度が高い資格です。
主にアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなど英語圏の国々での就労や移住を希望する人たちのために提供されています。また、留学時の英語力の照明にも使うことができます。

4つの英語技能(ライティング、リーディング、リスニング、スピーキング)を測ることができ、各スキルの「バンドスコア」と総合評価の「オーバーオールスコア」 が0.5刻みで示され、1から9まで段階的にスコア付けされます。

IELTSには、下記の2種類があります。

IELTSアカデミック
大学や専門機関への入学のため

IELTSジェネラル・トレーニング
就職・移住のため



リスニングとスピーキングは、どちらも同じ試験内容です。一方、ライティングとリーディングは、アカデミック(学術的なトピック)とジェネラル(一般的なトピック)と内容が異なります。

このように、IELTSは4技能のスキルが証明されるので、外資系企業など実践的な英語力を求めている企業から評価されやすいのが特徴です。

おすすめの勉強法は、まずは時間を測らず解いてみることです。
IELTSは問題のレベルが高いので、まずはどれくらい問題を理解できるのか知ることが有効です。

IELTSはコンピューターかペーパーで受験が可能です。ただし、どちらを選択した場合でもスピーキングは一対一の対面で実施します。
下記公式サイトから、試験日程を確認、会場を選んで受験できます。

参考:IELTS(アイエルツ)公式サイト|英語検定・試験のIELTS公式サイト

TOEFL(Test of English as a Foreign Language)


TOEFL(トーフル)は、米国ETS(Education Testing Service)によって1964年から世界中で提供されている著名な英語資格試験です。

英語を母語としない人々を対象に、「読む」「聴く」「書く」「話す」の4技能を総合的に評価します。
主に大学や大学院といったアカデミックな機関への入学基準として世界中で広く採用されているため、出題内容は学術的なテーマを中心に出題されます。

とはいっても4技能のスキルが証明できるので、実践的な英語力の証明になり就職活動にも有効な資格です。

また、海外での就職や外資系企業での就職においてはTOEICよりTOEFLの方が国際的な知名度が高いうえ、英語力のアピールとして有利に働きます。

TOEFLには、下記の2種類があります。
TOEFL IBTは個人向けのコンピューター試験、TOEFL ITPは団体向けで紙媒体の試験です。

TOEFL IBT
リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング

TOEFL ITP
リーディング、リスニング、文法


おすすめの勉強法は、頻出単語を覚えることです。
特にリーディングのセクションでは学術的な語彙問題が多く、知っているか知らないかで点数が大きく変わってきます。

下記公式サイトから、試験日程を確認し最寄りのテストセンターを選んで受験できます。

参考:TOEFL公式サイト | TOEFLテスト日本事務局

CELTA(Certificate in Teaching English to Speakers of Other Languages)


CELTA(セルタ)とは、第二言語として英語を話す人のために、英語を教えるための指導資格です。CELTAのコースを受講修了すると資格がもらえます。

コース受験のためには、上級レベルの英語力(IELTSおよそ7.0以上、TOEFL IBTおよそ95点)が必要です。主に英語ネイティブが英語を教えるときに取る資格なので、まず受験資格を満たすことが第一難関となるでしょう。

高い質が保証されているCELTAなので、世界中で英語教師として働ける可能性が高くなります。1つ上のランクのDELTA(Diploma in Teaching English to Speakers of Other Languages)は、受講のために英語指導経験が1年以上求められます。

CELTAは日本国内のスクールを対面で受講、もしくは海外のスクールを使ってオンライン受講ができます。
※CELTA、DELTAへのコース参加条件は、提供機関により異なります。

参考:CELTA | Cambridge English

TESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages)学位


TESOL(テソル、ティーソル)は、CELTA(セルタ)と同様、英語を教えるための国際的な資格です。

プログラムを受講するための条件は、英語中〜上級レベル(TOEICおよそ800点以上、英検準1級レベル)が目安です。

TESOLは、取得の難易度がCELTAよりも低いので、初めて英語教授資格を取りたい人に向いています。日本ではもちろん、海外もしくはオンラインで英語教師として働くときに有利になるでしょう。
コース受講は、日本の大学・大学院、もしくは海外の語学学校で可能です。

参考:TESOL | International Association

Cambridge English Qualifications(ケンブリッジ大学英語検定試験)


Cambridge English Qualificationsは、日本語で「ケンブリッジ英検」(正式名称:ケンブリッジ大学英語検定試験)と呼ばれます。受験者数は、世界130ヵ国以上、年間250万人で、世界的に名の知れている英語試験です。

4技能テストがあり、レベルはPET(初級)〜CPE(最上級)と別れていて日本の英検と似ています。

日本の英検は、アジア圏のみで認知されているので他の国では通用しにくいですが、ケンブリッジ英検は世界で認知度が高いので、アメリカなどの英語主要国で働くときにも使えます。

ケンブリッジ英検の勉強法としては、ケンブリッジ大学出版の「English Grammar in Use」という文法本から基礎をつけていくとよいでしょう。

Cambridge Englishから、認定試験センターを探して申し込むことができます。

参考:Cambridge University Press & Assessment

TOEIC


TOEICの正式名称は「TOEIC Listening & Reading Test」で、聞く&読むスキルを計ります。
また、近年は「TOEIC Speaking & Writing Tests」も提供されており、ここでは話す&書くスキルを測ります。導入されているのは主に日系企業でTOEICで高得点が取れること自体を企業が評価する傾向があります。

アジア圏のみで認知されている資格なので、幅広い海外展開をしている外資系や欧米系の企業へのアピールとして使うのは難しいでしょう。とはいっても、日本での認知度は非常に高いので、国内での就職や転職、昇進には役立つといえます。

勉強法としては、TOEICの頻出単語を覚えること、数多くの問題を効率よく解いていくために過去問を繰り返し練習することがオススメです。

下記公式サイトから、申し込みできます。

参考:【公式】テスト申込|TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC

BEC


次に、BEC(Business English Certificates)は、別名「ケンブリッジESOLビジネス英語認定試験」ともよばれます。ビジネスで通用する英語力があることを雇用者に証明する資格です。

●BEC Preliminar:初級
●BEC Vantage:中級
●BEC Higher:上級


上記のようにレベル分けがされていて、ビジネスシーンにおけるプレゼンテーション、メールの書き方、交渉力などを高めることができます。よって、海外企業でのビジネス英語力のアピールに最適です。

経済学、ITなどの知識が問われる問題もあるため、ファイナンスの知識に自信がない人は理解に時間がかかる可能性があります。高得点を取るためには、海外留学でのBEC取得コースも検討してみましょう。

一般財団法人「<国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)」が実施しており、下記サイトから試験を選択、センターを探して申し込むことができます。

参考:ビジネスパーソン対象 ケンブリッジ英語検定| Cambridge English
参考記事:TOEICで高得点をとってもビジネス英語は話せない!?使える英語を習得する方法とは

VERSANT


VERSANT(ヴァーサント)は、イギリスのピアソン社が開発した英語力測定試験です。スピーキング、ライティング、プレイスメント(4技能)の3種類のテストがあります。

リアルタイムで英語を理解、返事をする実践的な英語スキルが求められます。試験内容も、「英語を聞いてから英語で話す」というシーンで行われます。

特徴は、AIを活用した自動採点で、一貫した英語力判定ができることです。自分のパソコンから受験可能、結果も約5分でわかるので、最も気軽に受験できる英語資格ともいえるでしょう。

国内外の大手グローバル企業でも採用されていて、米国国防総省やオランダ政府移民局などの 政府機関でもそのシステムが導入されています。日本、海外を問わず信頼性の高いテストです。

高得点を取るには、素早く文章を組み立て話すスキルが大切です。言葉が出てくるまでの間、無言の時間などは、減点の対象となります。

個人受験をご希望の方は、下記VERSANT販売代理店からの申込ができます。

●株式会社ディスコ
●株式会社ドリームブロッサム

また、英語コーチング会社のギャビーアカデミーの受講者は、スピーキングテストをオプション料金で申し込み可能、6ヶ月コース受講者は無料で2回受験できるキャンペーンが利用可能です。

参考:VERSANT|本当に話せる英語力の証明
参考記事:【スピーキングテストならVERSANT】グローバル人材として通用するビジネス英会話力を証明しよう

日本国内の外資企業転職にも役立つ理由



外資系企業への就職を考えている場合、英語資格取得以外にも準備すべき事項がいくつかあります。

外資系企業は英語で面接が実施されることが多くあります。 そのため、TOEIC800~900点など一般的に外資系企業が求職者に求めるくらいの資格を有していても、面接でスムーズに受け答えができないと面接を突破することはできません。

よって、外資系企業への就職を考えている人たちは、英語資格の他にも英語面接を突破できるレベルの英語スピーキング力が必要となります。

モチベーションと目標設定の重要性



ビジネスでも通用する英語資格を取得するのは、そう簡単なことではありません。難易度の高い資格であるほど、長い勉強時間を必要とします。

社会人で英語資格を取る場合、働きながら勉強時間の確保が必要です。途中で挫折してしまって、今までの努力を無駄にするのは避けたいですよね。

筆者自身、海外で働くまでに日本で約2年間英語学習をしてきましたが、英語力アップには継続が何より大切であると感じています。

英語資格においてのモチベーションと目標設定の仕方を、解説していきます。

モチベーションの重要性


英語学習は、「継続が命」です。
英語資格の取得においても、長期的に学習を続ける必要があります。今全く英語ができない状態であれば、「1年かけて初級〜中級レベル」「3年かけてビジネスレベル」くらい気持ちに余裕を持つことが大切です。

IELTSを例とすると、スコアを0.5ポイント上げるのに200〜300時間かかるといわれています。
スコアが5.5(初中級者)の人が、6.5(中上級者)を目指したい場合、1日2時間しても5ヶ月かかります。

よって、すぐに結果が出るものと考えず、長期的に英語学習を続ける意思をもちましょう。

目標設定の重要性


キャリアアップのために英語資格を取得を考えているなら、企業で通用するスコアを目標としましょう。
下記は各資格において履歴書でアピールできるスコアの目安です。

●TOEFL iBT:80点
●IELTS:OA 6.5
●ケンブリッジ英検:B2 First
●TOEIC:700点
●VERSANT:50点


すぐに上記の目標スコアが取得できなくても、最終的なゴールがわかるだけで英語学習は続けやすくなります。

失敗と成功の経験から学ぶ



英語学習には「これが正解」というものはありません。とはいえ意外な経験が英語力向上の鍵となることもあります。

失敗を積み重ねる


特に英語のリスニング力とスピーキング力を伸ばすにあたって、失敗の経験から学べることが多いです。

脳は印象に残ったことを記憶する仕組みなので、何か印象的な失敗をしたとき、その経験に関連した英語は自然と脳に残りやすくなります。例えば、「正しいと思って発音した単語が相手に伝わらなかった」などの経験は英語学習において大切です。

失敗するからこそ、成功するために何が不足しているのか分かるようになります。

試行錯誤する


英語学習は自分に合った学習法を見つけるのに時間がかかります。

例えば、「シャドーイング」という英語学習法があります。
これは英語の音声を聞きながら、1~2語遅れて音声のあとを追いかけて復唱する英語学習法であるため、英語初心者には難しいです。それを知らずに「シャドーイングができないから英語は向いてないのかも…」と諦めてしまうのはもったいないです。

英語資格においても同じで、例えば「〇〇点取るための勉強法」などを鵜呑みにするのではなく、一度トライしてみてうまくいかなかったら、別の学習法に変えることでベストなものを比べてみましょう。

自分に合った学習方法を見つける


人それぞれ、自分に合った英語学習方法は異なります。

近年は、SNSでいろんな人の英語勉強法を知ることができるようになりましたが、その人の方法が自分に合っているとは限りません。

例えば、「人と話すのが得意でない人」が、「とにかく人と話して英語を伸ばした」という人のアドバイスを実践しようとしても、ストレスの方が大きくなってしまいます。自分と性格が似たタイプの人から情報収集をして、自分に合った学習方法を見つけてみましょう。

まとめ


グローバルに働くための英語資格はたくさんありますが、資格の強みと内容はそれぞれ違います。
日系企業、外資企業、海外就職などの目的によって、必要な資格は少し変わってくるので、まずは自分のゴールとするキャリアと必要な英語レベルを知りましょう。


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