英語を学習するモチベーションも下がってしまいますし、学習効率も悪くなってしまいます。
そこでこの記事では、英語力が伸びない原因を5つ挙げ、その対策について解説します。
英語力アップのコツも紹介するので、英語力が伸び悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
英語力が伸びない原因5つ
英語力が伸びない原因として考えられるのは、主に以下の5つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
目標設定が高すぎる
後の項でも触れますが、英語がほとんど話せない人が英語がペラペラ話せるようになるためには、かなりの学習時間が必要です。
短期間で学習成果を求めすぎると、成果が実感できないことにがっかりしてしまい、挫折の原因になります。
そもそも学習量が足りていない
日本人が英語を習得するのにかかる時間は、1000時間とも2000時間ともいわれています。
また、オックスフォード大学のTOEIC教本では、TOEICスコアを100点アップさせるには、200時間以上の学習時間が必要とされています。
英語力アップを実感するには、長い目で英語学習と付き合っていく必要があるのです。
参考:A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success
学習目標が明確でない
「なぜ自分は英語を勉強しているのか」その理由が明確でないと、英語学習のモチベーションが下がってしまい、学習効率も下がってしまいます。
自分に合った学習法を選べていない
自分の英語レベルに合わない高い難易度の教材を選んでしまっている場合もありますし、逆に難易度の低すぎる教材を選んでしまっている場合もあります。
また、自分の好きな学習スタイルに沿ったトレーニングばかり行ってしまっていて、弱点の対策ができていない可能性もあります。
学習が継続できていない
英語学習を効果的に進めるには、コンスタントに英語に触れる必要があります。
仕事が忙しいからといって、土日にまとめて学習するのはあまり効果的ではありません。
また、「疲れたから今日はいいや……」と学習を休んでしまう日が増えてはいませんか?
英語に触れる機会が途切れてしまうと、十分な学習効果は得られませんし、場合によっては英語学習自体挫折してしまう原因にもなってしまうのです。
英語力を伸ばす方法
それでは、どうすれば英語力を伸ばすことができるのでしょうか。
それぞれの原因に対応する対策は、以下の5つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
小さな目標からコツコツとこなす
もちろん、英語学習の最終目標として、「英語がペラペラになる」「TOEIC 900点以上取る」と大きな目標を掲げるのは、決して悪いことではありません。
しかし、そういった大きな目標「だけ」に向かっていては、長く辛い英語学習の途中で息切れしてしまい、挫折の原因にもなってしまいます。
そこで、「テキストを毎日2ページこなす」「1日10単語覚える」など、スモールステップで目標を立て、目の前の小さな目標を達成することに集中しましょう。
長い目で見ると、大きな成果につながっていることに気づけるはずです。
アウトプット中心にトレーニング量を増やす
前の章で触れたように、英語力を目に見えてアップさせるには、100時間、1000時間単位の学習時間が必要です。
そこまでの英語力アップを前提としていないにしても、まず、ご自身の単語知識・文法知識が充分かどうか、見直ししてみる必要はあるでしょう。
文法知識では、特にSV・SVC・SVO・SVOO・SVOCの5文型の知識が見過ごされがちです。
また、インプット・アウトプットのトレーニングにおいても、インプット(読む・聞く)のトレーニングを頑張っている方は多いですが、アウトプット(書く・話す)、特に話すトレーニングを十分に行っている方は少ないです。
英語力を効果的にアップさせるには、トレーニング量、特にアウトプットのトレーニングを十分に行う必要があります。
「なぜ英語を勉強しているのか」目的意識を明確にする
英語学習は、楽しい側面もありますが、長い目で付き合っていく必要がありますし、「つらい」と感じることも多いです。
そのため、英語学習と長く付き合っていくには、「なぜ自分は英語を勉強しているのか」について、ブレない目的意識が必要です。
具体的には、「海外で自由自在にショッピングする自分」「会議で堂々と自分の意見を発信する自分」など、「理想の自分」を常にイメージすることをおすすめします。
学習方法を見直す
英語学習では、自分の好きな方法で英語に触れることも大切ですが、弱点に対する対策も大切です。
でも、自身の弱点は自分では自覚しづらいものですし、苦手分野に特化した学習というのも、進めづらいですよね。
自分に合った学習法を知りたい方は、思い切ってプロの第三者の手を借りることをおすすめします。
おすすめは英語コーチングサービスの利用です。
学習する目的について、自分で自覚していなかった部分まで深掘りしてくれますし、学習者それぞれの弱点について学習内容をカスタマイズしてくれます。
スキマ時間を有効活用する
ただ、毎日英語に触れるといっても、毎日机に向かって英語のテキストを開く必要はありません。
社会人の英語学習は、スキマ時間の利用が基本です。
アプリなどを利用して、通勤時間やちょっとした休憩時間にちょこちょこ英語に触れて、学習時間を確保しましょう。
1日5分、15分程度でもいいので、できれば毎日英語を学ぶ環境を確保するのが効果的です。
英語力を伸ばすコツ
そして、英語力を伸ばすためには、注目しておきたい2つのコツがあります。
それは、英語の「音」をしっかり学ぶことと、自分の上達を「見える化」できるよう工夫することです。
英語の「音」をしっかり学ぶ
「発音の学習は後回しにしてもいい」と思っている方も多いかもしれませんが、実は発音の学習こそ真っ先に行うべきといえます。
単語を覚える際は、お手本となるネイティブの音声とセットで覚えると、正しい発音で復唱しながら単語を覚えることになり、定着率アップにつながります。
また、正しく発音できない音を聞き取るのは難しいため、発音を学ぶことで、リスニング力も大きくアップします。
「英語力がなかなかアップしないなぁ……」と悩んでいる方は、発音の学習に目を向けてみましょう。
自分の上達を「見える化」する
目に見えて「英語力がアップしている」と実感できるのはかなり先のことになりますが、自分の小さな進歩を敏感にキャッチできるようにしておくと、学習を進める大きなモチベーションになります。
例えば、毎日「今日こんなことができた」「こんなことが分かるようになっていた」ということを記録につけておいて、ときどき見返すという方法があります。
好きな洋楽や海外ドラマがあれば、あえて時間をおいて繰り返し視聴することで、リスニング力の進歩を実感することができます。
さらに、定期的にTOEICなどの資格試験を受験するなどして、自分の実力を「見える化」するよう工夫しましょう。
まとめ
それぞれの原因に対応する対策は、以下の通りです。
そして、以下の2つのコツも活用しましょう。
英語力の伸びがなかなか実感できないのは、つらいですよね。
ただ、英語学習で最も大切なのは、「継続すること」です。継続しないと、それまでの学習成果はすべてムダになってしまいます。
英語学習が「つらい」と感じても、どうやったらストレスなく英語学習を続けられるか、まずは原因を明らかにする必要があります。
この記事が参考になれば幸いです。