2023.10.21英語学習・フレーズ

【徹底解説】英語スピーキングテストVERSANTの試験内容やスコアの目安、5つのコツや対策

「バーサントってどんな英語試験?」
「スコアの目安、目標にするべき点数は?」
「コツや対策はあるの?」

このように、英語試験のバーサントについて疑問をもつ方は、多いのではないでしょうか?

バーサント(VERSANT)は、実践的な英語力を測る試験です。TOEICよりも、スピーキングやリスニングなどのスキルが求められます。(※この記事でのTOEICとは、TOEIC Listening & Readingのことをさします)

グローバルに活躍する企業から、社員の英語力の判定ツールとして重宝されている英語試験が、バーサントです。外資系企業、海外に拠点をおく企業への転職を目指す際に、ビジネスで活かせる実践的な英語力のアピールとなるでしょう。

本記事では、バーサントの試験内容やスコアごとのレベルの目安を解説します。


英語試験のバーサント(VERSANT)とは?

バーサント(VERSANT)は、イギリスのロンドンに本社があるピアソン社によって開発された、英語試験です。世界でも信頼性の高いテストとして知られ、米国防総省をはじめ各国の政府機関でも試験の採用が進んでいます。

特徴は、下記の通りです。

●グローバル企業で活用されている
●ビジネスシーンなど実践的な英語力を測定できる
●AIによる自動採点で評価が平等になる
●自宅で受験可能ですぐに結果が出る

対人で行うスピーキングテストは、試験官によって評価が異なることがありますが、AIによる自動採点を行うバーサントは、受験者のスピーキング力が平等に評価されます。

バーサントは、スマホやパソコンがあれば、24時間どこでも受験可能です。テスト結果をすぐに確認できるので、スピーディーに今の英語力を測定できます。


バーサント(VERSANT)の試験内容と必要な英語スキル

バーサント(VERSANT)テストには、以下の3種類があります。

●スピーキング
●ライティング
●プレイスメント

主に、一般的に受験されているのが、1つ目のスピーキングテストです。2つ目のライティングテストは、ライティングスキルをアピールしたい場合に、受けてみるのがよいでしょう。3つ目のプレイスメントでは、スピーキングとライティング両方のスキルを測定できます。

それぞれの試験内容を、みていきましょう。

スピーキングテスト

バーサントスピーキングテストの問題数は、全部で63問あります。トータルの試験時間は約20分です。

試験内容は、下記の通りです。

●音読(8問):表示された英文を音読
●復唱(16問):流れた音声を覚えて復唱
●質問(24問):シンプルな質問への返答
●文の構築(10問):単語を聞いた後に正しい文に直して返答
●話の要約(3問):聞いた物語を要約して返答
●自由回答(2問):質問に対して40秒間の返答スピーチ

「問題を英語でリスニング→英語で答える」を繰り返しながら、試験が進んでいきます。

スピーキングテストで求められるスキルは、下記の通りです。

●文章構文:語句や節を理解、把握、使用できる能力
●語彙:単語を理解し、自在に表現する能力
●流暢さ:リズム、語句の切れ目、テンポの良さ
●発音:子音や母音、音の強弱の正しさ

たとえば、始めや文の途中で言葉が途切れてしまうと「流暢さ」において、減点ポイントとなります。正確な文法や発音でスムーズに英語を話すスキルが必要です。
参考:Sample-Score-Report_VET.pdf

ライティングテスト

バーサントのライティングテストの問題数は、全部で42問あります。トータルの試験時間は約35分です。

試験内容は、下記の通りです。

●タイピング(1問):表示された文章を60秒以内に記入
●空欄補助(20問):短い分の空欄に適切な単語を記入
●ディクテーション(16問):読み上げられた文章の書き取り
●文章再構成(4問):問題の文章を要約して書き直す
●Eメール記述(1問):ある状況に関する文章を読み、Eメール形式で返答記入

ライティングテストで求められるスキルは、下記の通りです。

●タイピング力
●文法の基礎
●Eメール記述スキル

文法ミス、スペルミスが減点につながります。問題に対して制限時間内に答えを入力する必要があるため、英語を正確に素早くタイピングするスキルが必要です。

プレイスメント

バーサントのプレイスメントテストの問題数は、全部で81問あります。トータルの試験時間は約50分です。

試験内容は、下記の通りです。

●音読(2問):表示された文章を音読
●復唱(16問):音声で流れた文章を復唱
●文の構築(10問):フレーズを聞き、正しい文に変えて読み上げ
●会話(12問):会話を聞いた後、質問に答える
●タイピング(1問):表示された文章を60秒以内に入力
●空欄補助(20問):文の空欄に適切な単語を入力
●ディクテーション(16問):聞こえた文章を25秒以内に入力
●文章再構成(3問):表示された文章を読み、要約して記入
●要約と意見(1問):表示された文章を読み、要約と自分の考えを記入

スピーキングとライティングのテストが1つになったものであり、英語能力において4技能全てが求められます。スピーキング、ライティング両方のスキルの証明になります。


バーサント(VERSANT)を受験するメリット

バーサント(VERSANT)を受験するメリットは、下記の通りです。

●就職・転職時の英語力アピール
●客観的にみた英語力レベルの判定
●英語スピーキング力の向上
●自宅で受験可能で結果がすぐに出る

バーサントは、スピーキングに注力して英語力を測るテストのため、実践的な英語力を求める企業から評価されやすいです。日本人が苦手とするスピーキング力が試されるので、「バーサント高得点=英語が話せる」という印象をもたれます。

それぞれのメリットを、詳しくみていきましょう。

就職・転職時の英語力のアピール

主に、海外赴任や英語での商談が必要な企業において、バーサントは英語力の証明となります。

下記は、バーサントを導入した企業例です。

●日本たばこ産業(JT):海外研修への派遣者選抜のために導入
●クラレ:スピーキング力向上のため、新入社員研修で導入
●ビィ・フォアード:英語商談できる人材採用のために導入

実践的な英語力を求める企業では、TOEICで高得点が取れるだけでは不十分である場合があります。バーサントのスコアを取得することで、仕事でのコミュニケーションが取れる人材である証明ができます。

客観的に見た英語力レベルの判定

英語学習において、今の自分のレベルを把握するためにバーサントは役立ちます。バーサントの魅力は、TOEICでは測れないスピーキング力が数値化できることです。

英語はあくまで言語ツールなので、「英語ができる」の基準は人それぞれです。英語力を活かしたキャリアアップにおいても、自分の英語レベルが相手に伝わらなければ、スキルとして認めてもらうことが難しくなります。

そこで、客観的に英語力を判定するために使われるのが、バーサントなどの英語試験です。レベルを数値化することで、第三者目線でみた自分の英語レベルが把握できるでしょう。

英語スピーキング力の向上

日本人の苦手意識が高いといわれている「スピーキング」を伸ばすために、バーサントは最適です。

バーサントでは、発音や流暢さも含めてスピーキング力を測定します。たとえば、文法が完璧、英単語の知識が豊富でも、その場で即時に英語を話せるスキルがなければ、減点対象となります。

英語を話す機会が多くない日本人にとって、素早く英語でレスポンスすることは難しい傾向があります。バーサントを受験することで、自分のスピーキングの弱みが把握できるでしょう。

※CELTA、DELTAへのコース参加条件は、提供機関により異なります。

自宅で受験可能で結果がすぐに出る

他の英語試験との大きな違いは、受験のしやすさと試験結果が出るまでの早さです。

たとえば、TOEICでは、「試験申込→会場で受験→結果受け取り」まで、トータル約2ヶ月ほどかかります。バーサントは、申し込み後に受験番号と受験方法が届き次第、すぐに受験可能です。自宅で受験可能なので、仕事などのスケジュールを調整する必要もありません。

また、1〜2分で結果が出るので、今の英語力を即時に判定することができます。できるだけ早く英語力の証明が必要なときにも、最適な試験です。


バーサント(VERSANT)の目標スコアの目安は?

バーサントは、GSE(Global Scale of English)と呼ばれる指標によって、スコアが出ます。スコアごとに「英語でできること」が細かく定義されています。

バーサントの目標スコアの目安は、一般的に「47点以上」といわれています。このスコアは、VERSANT公式サイトによると「営業シーンの簡単なビジネス取引において、基本的な語句を使用して価格の変更を交渉できるレベル」です。

下記が、バーサント「47点」を他の英語試験に換算したときのスコアの目安です。

●TOEIC:550点
●英検:2級〜準1級
●IELTS:4.0〜5.0
●TOEFL:42〜71

それぞれの英語試験で求められるスキルが異なるので、点数はあくまで目安として考えましょう。

参考:VERSANT|本当に話せる英語力の証明 | » スコア活用法

日本人の平均点数

2020年度バーサントのレポートによると、日本人のバーサントの平均点数は「38点」です。CEFR(セファール)では「A2」レベルで、英語で仕事や経歴、家族などについて、述べることができるとされています。CEFR(セファール)は、言語の能力を同一の基準で評価するグローバルな指標です。

海外赴任などを目指す場合は、CEFR「B1」レベルが最低限必要といわれています。バーサントの点数にすると、およそ「47点」です。

参考:「英語スピーキング・チャレンジ 2020 年秋」 VERSANT スコア分析リポート

TOEICの点数に換算すると?

下記が、バーサントをTOEIC、CEFRと比較したときのスコアの目安です。

VARSANTスピーキングテスト TOEIC CEFR
79-80 C2
69-78 490- C1
58-68 455-489 B2-B2+
47-57 275-454 B1-B1+
36-46 110-274 A2-A2+
26-35 60-109 A1
20-25 A1>

※CEFRのバンドに対して、それぞれのスケールやレベルがどのように対応しているかを示したチャートです。テストのスコア間の相関を保証するものではありません。

日本では比較的浸透しているTOEICですが、スピーキング力が判定できない試験のため、バーサントのスコアに換算してもレベルが測りにくいのが現実です。

バーサントは、選択形式、筆記で問題を解いていくTOEICとは、求められるスキルが異なります。あくまで、スピーキング力を測る試験であることを、覚えておきましょう。

参考:VERSANTスコアと各種英語力指標の対応表|VERSANT|本当に話せる英語力の証明

海外赴任や外資系に必要なスコアは?

バーサントでは、ビジネスパーソンとして目指したいスコアは「53〜57点」とされています。CEFR(セファール)では「B1+」のレベルで、「英語でビジネスができる中上級者」に分類されます。

CEFRのレベル目安は、下記の通りです。

●B1:基礎英語力を身に着けた中級者
●B1+:英語でビジネスができる中上級者
●B2:ネイティブとも議論できる上級者

B1は、基礎的なスピーキングはできるが、ビジネスでは不十分なレベルです。仕事でリーダーなどを務める場合は、B1+でも足りない可能性があります。欧米のグローバル企業が非英語ネイティブを採用する場合、B2以上のレベルが求められるそうです。

参考:VERSANT 第3回英語スピーキング・チャレンジ レポート


バーサント(VERSANT)で高得点を取る5つのコツと対策

下記が、バーサント(VERSANT)で高得点を取るための、5つのコツです。

●リスニング力を確実上げる
●スピーキングに慣れる
●文法の基礎を固める
●発音練習をする
●サンプルテストを受ける

主に求められるスキルは、「リスニング力」と「スピーキング力」です。試験パートごとに必要なスキルは若干異なるものの、基本的なリスニングとスピーキング力は、確実に必要になってきます。

それぞれのコツと対策を、詳しくみていきましょう。

高得点を取るコツ①:リスニング力を確実に上げる

バーサント(VERSANT)では、ほぼ全ての項目でリスニング力が求められます。

バーサントのほとんどの問題は「音声のみ」で読み上げられ、画面に問題文が表示されません。リスニングができないと、そもそも問題の内容が分からない状態になってしまいます。

「リスニング力を確実に上げる」ための対策

「ディクテーション」が効果的です。聞こえてきた英文の単語を書きとり、自分がどの音や単語が聞き取れないのかを把握する勉強法です。ディクテーションは「リンキング」と呼ばれる、単語と単語がつながるときに起こる、音声変化を学ぶのにも役立ちます。


高得点を取るコツ②:スピーキングに慣れる

日本人が最も苦手とするスピーキングにおいて、まずは口から英語が出てくる感覚に慣れるようにしましょう。文法や発音を気にしすぎて話すスピードが遅くなってしまうと、解答制限時間を過ぎてしまうこともあります。 バーサントの自動採点では、以下の側面からスピーキング力が分析されます。 答え始めるまでの時間 回答の長さ ためらい、休止、詰まり 音声のピッチとトーン 音声の強勢とイントネーション 対策としては、「瞬発英作文」があります。日本語の文を見て脳内で翻訳して、口から即時に英語を話すトレーニングです。英単語や文法を脳で理解できているだけの状態から、実際に口に出せるようにします。繰り返し行うことで、少しずつ英語が口から出てくるスピードが上がっていきます。
参考:英語のスピーキング力を上達させるコツとは|勉強法・練習法からお役立ちアプリまで


高得点を取るコツ③:文法の基礎を固める

英文法の基礎を固めることで、スピーキングにおいて文法ミスが少なくなります。とくに、「文の構築(10問)」のパートでは、単語を聞いた後に正しい文に直して返答するスキルが求められます。

問題例として、まず音声で「the meeting / around eight / starts」という切れた英文が聞こえてきます。その後に、正しい順序に文を並べ替えて話します。答えは、「The meeting starts around eight.」となります。

本やYouTubeなどで、文法の学習ができます。文法の知識をインプットしながら、口から自然と正しい文法が出てくるまで練習をするのがコツです。

高得点を取るコツ④:発音練習をする

発音練習を、日頃から繰り返し行いましょう。4つの評価基準のうちの1つが「発音」であるほど、バーサントでは発音スキルが重視されます。

発音といっても内容は細かく、以下のような練習が必要です。

●母音と子音の正しい発音
●アクセントの位置
●音声変化(リンキング)を知る

基本的な対策は、「国際音声記号(IPA:International Phonetic Alphabet)」を覚えることです。

たとえば、 「Light(光)」「 Right(右)」ですが、カタカナ読みをするとどちらも「ライト」です。しかし、国際音声記号を使うことで、下記のように表記されます。

light[ láɪt ]
right[ ɹáɪt ]

他の例として、日本語の「ア」は、英語では下記の5種類あります。

【æ】【ʌ】【ɑ】【ǝ】【i】

このように、国際音声記号を覚えて発音の違いを知ることで、正しい発音ができるようになります。

また、英文のどこにアクセントを強く置くのか、リンキングによって英語の音がどう変わるのかを知ることで、よりネイティブに近いスピーキングができるようになるでしょう。

参考:英語の音とは | 母音と子音の発音方法・音声変化・イントネーション・リズム

高得点を取るコツ:⑤サンプルテストを受ける

バーサント(VERSANT)のホームページ、またはアプリにある「サンプルテスト」を受けてみましょう。採点はされませんが、制限時間以内に次々と問題に答えることに慣れておけば、本番の試験で慌てなくてすみます。

スピーキングにおいては、慌てると頭が回らずに何を話していいか混乱してしまうことも少なくありません。本番前に、数をこなして英語に話し慣れておくことが大切です。

参考:参考:サンプルテストの受験方法|VERSANT


バーサント(VERSANT)の受験方法

バーサントの受験の流れは、下記の通りです。

1.該当のウェブサイトから申し込み
2.コンピューターで受験

該当のウェブサイトから申し込むと、受験番号と受験方法の記載があるメールが届きます。その後、どこからでもスマホやコンピューターを使っての受験が可能です。


テストの受験方法

バーサント(VERSANT)の受験方法には、下記の3つがあります。

●スマホアプリ
●ウェブブラウザ
●ソフトウェアインストール

スマホアプリでは、スピーキングテストのみ受験可能です。ウェブブラウザとソフトウェアインストールでは、全てのテストが受験可能です。


バーサント(VERSANT)料金

バーサント(VERSANT)のテストごとの料金は、下記の通りです。

スピーキングテスト 5,500円
ライティングテスト 4,400円
プレイスメントテスト 7,700円

お得なキャンペーンを活用してバーサントを受験したい方は、弊社ギャビーの受講者限定のキャンペーン活用も検討してみてください。
公式サイト:ギャビー|英語脳を鍛えるスピーキング特化型英語コーチングx発音評価AI


申し込み方法

バーサントの申し込み方法は、個人と法人で異なります。

個人:販売代理店から申し込み
法人:バーサントのホームページから申し込み

個人の方は、以下3つの販売代理店からの申し込みが可能です。

株式会社ディスコ(キャリタス資格・検定サイトからスピーキングテストのみ受験可能)
株式会社ドリームブロッサム(englishbooks.jpからスピーキング、ライティング、プレイスメントテストが受験可能)
株式会社ギャビーアカデミー(スピーキングテストが受験可能)

弊社ギャビーの英語コーチングでは、英語を自分の言葉として身につける言語脳科学に基づくトレーニングを行っています。ギャビー受講者は、スピーキングテストをオプション料金で申し込めるほか、6ヶ月コースの受講者は、スピーキングテストを無料で2回受験できるキャンペーンを行なっています。

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バーサントは海外就職に向けてキャリアアップに役立つ

バーサントは世界的に認知度が高いため、海外企業に就職するときに英語力の証明として使うことができます。データによると、世界では1年で約300万人がバーサントを受験しています。

たとえば、カナダでは、「Versant English Placement Test(VEPT)」と呼ばれるコースをもつカレッジがあります。それほど、海外では英語力の証明としてバーサントを活用する人が多いです。

TOEICはアジア圏での認知度はあるものの、アメリカなど主要英語圏ではほとんど認知されていません。海外就職を目指す場合は、バーサントのように、世界で認知度の高い英語資格を取得しましょう。

参考:Versant – Corporate English Language Learning | Pearson Languages


まとめ:バーサント(VERSANT)で実践的な英語力を証明しよう

バーサント(VERSANT)は、実践的な英語力をアピールできる試験です。スマホやパソコンから自宅で受験できるので、スピーディーに現在の英語力がチェックできます。英語力を活かしたキャリアアップを検討している方は、ぜひバーサントを英語力の証明として活用してみてください。


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